目次
- 2人以上の世帯 80,461円
- 単身世帯 40,201円
- 総世帯平均 68,225円
1. 1ヶ月の食費の平均はいくら?

わが家の食費は、ほかの家庭に比べて高いのか、安いのか。どれくらい節約が可能かを知ることから始めよう。
世帯人数別で見る食費の平均
2019年の総務省統計局による「家計調査報告(家計収支編)」(※1)では、世帯別に1ヶ月当たりの食費は以下の通りだった。
この金額は、あくまでも平均値だ。食べ盛りの子どものいる家庭では、当然食費は高くなる。また、外食が多い家庭でも食費は高くなるだろう。家庭の食費の内容を把握・検討することが節約の第一歩となる。
収入における食費の割合
食費は、収入によっても変化してくる。目安となるのがエンゲル指数だ。エンゲル指数は以下のように計算できる。
食料費÷消費支出×100=エンゲル指数
2019年の平均エンゲル係数を見てみると25.7%で、収入の約4分の1が食費に費やされている。エンゲル指数が平均よりも高い数値の場合、食費を節約する余地が残されているのかもしれない。
2. 食費を節約するコツ | 買い物編

食費の節約で欠かせないのが買い物だ。買い物をするときにどのようなことを意識すればいいのだろう。
買い物に行く前にレシピを決めない
どうしても食べたい料理がある場合を除き、買い物前にレシピは決めないことが節約につながる。レシピの材料がスーパーで安売りされているとは限らないからだ。レシピ通りに材料をそろえていくと、食費が高くなってしまう可能性が高くなる。
まず、冷蔵庫の中身をチェックして、スーパーで安く売っている食材を見ながら献立を考える習慣をつけよう。
価格変動の少ない食材を買う
食材は、季節によって変動が大きいものだ。できるだけ旬の食材を購入することが食費の節約につながる。また、価格変動の少ない食材を中心としたメニューを毎日の食事に取り入れていくことも食費の節約になる。たとえば、もやし、タマネギ、ジャガイモなどを使ったレシピを数多くストックしておくといいだろう。
買い物に行く回数を減らす
買い物に行く回数を減らせば無駄遣いを防ぐことができ、最終的には食費を節約することができる。買い物に行く回数を増やしてしまうと、今必要でないものまで購入してしまうからだ。買い物は週に1~2回と決めておくといいだろう。
セール品や見切り品を買う
買い物をしているときに、セール品や見切り品があったら、積極的に購入しよう。見切り品でも当日使い切ってしまえば、何も問題はない。また、数日分の献立を考えておけば、セール品も使い回しができて無駄なく使い切ることができる。ただし、セール品で安いからと買い物リストにないものまで購入してしまうのはNG。結局使いきれずに余ってしまう可能性が高い。
キャッシュレス決済でポイントを貯める
キャッシュレス決済が徐々に浸透してきている。スーパーでの買い物もキャッシュレス決済をおすすめする。キャッシュレス決済を利用することでポイント還元があり、貯まりやすくなる。ポイントはそのまま現金として使えるので、節約につながる。
3. 食費を節約するコツ | 料理編

食費を節約するためには、料理にもひと工夫が必要になる。
外食を控えて自炊する
たまには外食をという気持ちもわかるが、節約するなら外食を極力減らすことだ。4人家族なら、1回の外食で軽く1万円は飛んでいくだろう。焼肉なら、ホットプレートを使って半分以下の予算で楽しむことができる。
また、宅配やテイクアウトも意外と家計に負担がかかることが多い。外食や宅配は、主婦にとってはありがたい存在だが、食費の節約という観点からは、できるだけ控えた方がいい。
作り置きする
料理をするときに多めに作り、冷蔵・冷凍保存する。食材を余らせることなく使い切ることができる。飽きたらリメイクして別メニューにするのもアイデアだ。まとめて作り置きをすれば、毎日の食事作りの時短にもなる。
使いきれなかった食材は冷凍する
料理をしていて分量的に使いきれなかった場合、冷凍保存がおすすめだ。野菜は使いやすい大きさに切って、肉は下味をつけてから冷凍すると、あとで調理の手間が省ける。
品数を少なくする
色とりどりのおかずを前にすると、食べる楽しみもわいてくるものだ。しかし、毎日の家での食事で品数を多くすることは、そのまま食費に反映される。もちろん栄養のバランスは大切だが、ときに一汁一菜で済ませることがあってもいい。
冷凍食品や缶詰を活用する
今や冷凍食品は、食生活に欠かせないアイテムとなっている。さまざまな種類があり、メイン、副菜、あるいはワンプレートもある。安売りのときに大量買いしてストックしておけば、忙しいときの時短、食費の節約にもなる。
また、缶詰は常温で保管でき、さまざまな料理の材料になるので便利だ。
結論
食費を節約するコツは、買い物に行く前にレシピを決めないこと、価格変動の少ない食材を購入すること、買い物に行く回数を減らし、セール品・見切り品を積極的に活用することだ。また、外食や出前などを極力控えて、基本的に自炊をすることも大切だ。作り置きをしたり、冷凍保存したりしながら、食材を使い切ろう。
(参考文献)
※1出典:総世帯及び単身世帯の家計収支