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水道代

水道代を節約する方法とは?水道料金を抑えるコツを場所別に解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年10月30日

電気・ガス代には敏感に反応する方も、水道代となると少々鈍感かもしれない。2カ月に1回の請求ということもあるが、どれくらい水道を使っているのか把握できているだろうか。水道代の決め方や平均水道代を知ることは、節約にもつながる。そこで今回は、日々の生活の中で水道代を節約する方法を紹介しよう。

  

1. 水道代はどうやって決まる?

水道代
水道代の請求書をじっくり見たことがあるだろうか。水道代はどのように決まっているのだろう。

水道料金の決め方

水道代は一般的に、2ヶ月に一度の検針によって請求される。請求書には前回の水道代も表示されているので、比較も容易だ。
水道代は「基本料金」「上水道料金」「下水道料金」の3種類で構成されていて、それに消費税をかけたものが請求金額となる。水道代の基本料金は、使用量に関わらず支払う必要があり、水道管の口径によって異なる。口径が太ければ太いほど基本料金は高くなるが、水圧低下が起こりにくく安定供給されるというメリットがある。基本料金に加えてかかるのが、従量料金だ。こちらは、水道水を使った分だけ支払うことになり、節約できる部分でもある。

下水道料金の決め方

水道代は使うだけでなく、排水に対してもかかる。生活排水は、そのまま河川に流すことができないのでいったん浄化する必要があるためだ。排水処理にかかる費用を下水道料金として徴収する仕組みになっている。

2. 水道代の平均はどれくらい?

水道
水道代は、世帯人数によって大きく変わってくる。世帯人数別の平均を見てみよう。

世帯人数別で見る水道代の平均

水道代は平均どれくらいかかっているのだろう。東京都水道局を例(※1)に世帯人数別で見てみよう。
  • 1人世帯 8.1m3
  • 2人世帯 14.9m3
  • 3人世帯 19.9m3
  • 4人世帯 23.1m3
  • 5人世帯 27.8m3
  • 6人以上世帯 34.1m3
また水道代は、各自治体で違ってくるので、使用量に対しての水道代は一律とはいえない。総務省統計局による家計調査報告(家計収支編)2021年(※2)の世帯人数別平均を見ると目安がわかるので参考にしてほしい。
  • 1人世帯 2,248円
  • 2人世帯 4,344円
  • 3人世帯 5,749円
  • 4人世帯 6,465円

水道代は自治体で差が出る

水道代は日本全国一律だと思っている方も多いのではないだろうか。実は、住んでいる地域によって基本料金が異なる。水道代は各自治体によって運用されており、以下のような基準で決められている。
  • 原水の水質
  • 水源からの距離
  • 水道管の敷設された時期(老朽化)
条件が悪くなるほど経費がかかるため基本料金がアップし、水道代が高くなることを理解しておこう。

3. 水道代を節約する方法 | お風呂

シャワー
お風呂は、大量の水を使う場所だ。家族が多ければ多いほど、節約効果は大きくなる。

節水用シャワーヘッドにする

シャワーの水は3分間出しっぱなしにすると、36リットルにもなる。シャワーヘッドを節水用に替えれば、それだけで同じ時間水を出しっぱなしにしても使用量をかなり抑えることができる。家族が多ければ多いほど、シャワーを使う頻度は高まるので水道代の節約効果は大きい。

浴槽に溜めるお湯を減らす

お風呂の水道代節約には、浴槽に溜めるお湯を減らす方法もある。お湯が少なくて、肩まで湯船に浸かれないという場合は、水を入れたペットボトルでかさ増ししよう。子どもと一緒に湯船に浸かるというのも、かさ増しできる方法だ。

お風呂とシャワーを上手に使い分ける

浴槽に溜めるお湯の量は、一般的に約200リットルだ。シャワーは3分間で36リットルなので、15分間シャワーを使った場合は180リットルとなり、お風呂よりも20リットル節約できる。一人暮らしなら、シャワーだけの方が節約できるだろう。ただし家族が多い場合にはお風呂を使った方が節約できるので、世帯人数に合わせて使い分けてほしい。

4. 水道代を節約する方法 | トイレ

トイレ
トイレは、家族の人数や日中家にいる頻度などで、水を使う量が変わってくる。在宅勤務でトイレを使う頻度が高くなったという方は、トイレの節水も心がけよう。

大小レバーを使い分ける

トイレには「大」「小」のレバーが付いている。一般的に「大」は6~8リットル、「小」は4~6リットルの水を使う。レバーをきちんと使い分ければ、水道代を節約できるだろう。

節水タイプのトイレにする

リフォームなどのタイミングでトイレを取り付けるときには、節水タイプのトイレにしよう。トイレの性能により、使い方は同じでもかなりの節水効果が見込める。

二度流しをしない

トイレ使用中の音を気にして、音消しのためにトイレを流す方もいるだろう。二度流しは水道の無駄使いだ。どうしても気になるという方は、音消しグッズなどを使って対策しよう。

5. 水道代を節約する方法 | キッチン

食器洗機
日常的に使うキッチンは、ちょっとした工夫でかなり水道代の節約ができる。

食器は溜めてから洗う

食器を洗うときは、こまめに洗うよりも、ある程度溜まってから洗うようにすると、水道代が節約できる。また洗う前に、洗いおけに浸けて軽く汚れを落としておくと時短洗いが可能だ。

洗いおけを用意する

食器を洗うときには水を流しっぱなしで洗うのではなく、洗いおけを用意しておこう。洗いおけに水を張って洗えば、水道代が節約できる。

食洗機を導入する

食洗機なら、少ない水の量で食器を洗うことができる。初期費用はかかるが、長い目でみれば水道代の節約になる。共働きで忙しい家庭にはおすすめだ。

6. 水道代を節約する方法 | 洗面所・洗濯機

洗濯機
洗面所で1回に使用する水の量は、ほかと比べると少ないかもしれない。だからこそ節水を心がければ月単位、年単位で大きな節約につながる。

水を出しっぱなしにしない

洗面所で顔を洗ったり、歯を磨いたりするときに水を出しっぱなしにしていないだろうか。顔を洗うときには水栓で洗面台に水を溜めてから洗う、口をすすぐときにはコップに水を溜めてからすすぐなどを習慣にしよう。

洗濯物はまとめ洗いする

洗濯物は、まとめて洗うことで水道代を節約することができる。すぐに洗濯したいものがある場合には手洗いで済ませて、脱水だけ洗濯機を使うという方法もおすすめだ。

お風呂の残り湯を使う

お風呂のお湯をくみ上げるポンプの付いた洗濯機も多くなってきた。お風呂の残り湯を使うことで、水道代も節約できる。ただし、お風呂のお湯は雑菌が多いため「洗い」のみで使用し、「すすぎ」は水道水を使うようにしよう。

結論

水道代の基本料金は節約できない。しかし使う量を減らせば、同時に下水道料金も節約することができるため、効果は大きい。お風呂、トイレ、キッチン、洗面所、洗濯などの水回りでは、ちょっとした節水で大きな節約効果が期待できる。家族の協力を得て、水道代を節約しよう。
(参考文献)
※1出典:東京都水道局「令和2年度生活用水実態調査」
※2出典:総務省統計局|家計調査報告(家計収支編)2021年
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  • 更新日:

    2022年10月30日

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