目次
- 1. エアコン暖房の電気代は1時間いくら?
- 2. エアコンと他の暖房器具の電気代を比較
- 3. エアコン暖房はつけっぱなしのほうが安い?
- 4. エアコン暖房の電気代を節約するコツ
- 5. エアコンと併用したい暖房器具や家電
- 消費電力が800Wのハロゲンヒーター:21.6円
- 消費電力が640W/1170Wのセラミックヒーター:約17.3円から31.6円
- 消費電力が600W/1200Wのパネルヒーター:約16.2円から32.4円
- 消費電力が500W/700W/1200Wのオイルヒーター:約13.5円から32.4円
- 消費電力が450W/900Wのカーボンヒーター:約12.2円から24.3円
1. エアコン暖房の電気代は1時間いくら?

エアコン暖房の電気代は、1時間あたりでどれほどかかるのだろうか。
エアコン暖房の電気代の計算方法
1時間あたりのエアコン暖房の電気代は「消費電力(kW)」×「1kWhに対する電気料金単価(円/kWh)」で求めることができる。
冷房より暖房のほうが電気代が高い
一般的にエアコンは、運転を開始してから設定温度に至るまでフル稼働する。そのため、室内温度が設定温度に至るまでが最も電気代がかかり、この差が大きいほど電気代が高くなる。冷房よりも暖房のほうが設定温度と室内の温度の差が開きやすいため、冷房と比較して暖房は電気代が高くなりやすい。
2. エアコンと他の暖房器具の電気代を比較

エアコンと他の暖房器具について、1時間あたりの電気代を比較してみよう。なお、電気料金単価は、1kWhあたり27円として算出している。
電気ストーブの電気代
※いずれも1時間あたり
こたつの電気代
消費電力が約80W/約160Wのこたつの1時間あたりの電気代は、約2.2円から4.3円だ。
電気カーペットの電気代
消費電力が230Wの1時間あたりの電気カーペットの電気代は、約3.2円である。
電気毛布の電気代
消費電力が75Wの1時間あたりの電気毛布の電気代は、約2円になる。
3. エアコン暖房はつけっぱなしのほうが安い?

エアコン暖房は、つけっぱなしのほうが安いのだろうか。
つけっぱなしのほうが安い理由
エアコンは室内温度と設定温度の差が大きいほど、電力を多く消費する。エアコンの電源をこまめに切ると室温が変動するため、稼働時により多くの電力を消費してしまう。しかし、エアコンをつけっぱなしにすると少ない消費電力で室内温度を一定に維持できるため、結果的に電力消費も少なく抑えられる。
短時間の外出ならつけっぱなしがおすすめ
一般的に、短時間の外出ではエアコンをつけっぱなしにするほうが電気代を抑えられるといわれている。そのため、30分以内を目安にした短時間の外出であれば、エアコンはつけたままがおすすめだ。
4. エアコン暖房の電気代を節約するコツ

ここでは、エアコン暖房の電気代を節約するコツを紹介しよう。
定期的にフィルターを掃除する
エアコンのフィルターが汚れで目詰まりすると、効率的に稼働できなくなる。そのため、設定温度まで上昇させるのに時間が長くかかってしまい、電気代がかさむ。環境省(※1)によると2週間に一度を目安にエアコンのフィルターを掃除した場合、暖房時は約6%の消費電力を削減できることが明らかになっている。
室外機の手入れをする
室外機が汚れていたり、周囲に稼働を妨げるものがあったり、積雪したりすると室外機の効率的な稼働の妨げになり、余計な電力を消費してしまう。エアコン本体だけでなく、室外機も定期的に手入れすることが大切だ。
自動運転で使用する
エアコンを自動運転で使用すると、内蔵されたセンサーが室内温度を感知し、最も効率的な方法で部屋を暖めてくれる。そのため、リモコン操作で調整するよりも消費電力を抑えることができる。
窓の断熱対策をする
窓から冷気が入ると効率的に室内温度を上昇させることが難しくなる。効率的に暖房で室内温度を上昇させるためには、窓に断熱シートを貼ったり、断熱効果の高いカーテンを使用したりして断熱対策をするのがおすすめだ。
5. エアコンと併用したい暖房器具や家電

最後にエアコンと併用したい暖房器具や家電を紹介しよう。
石油ストーブ
室内温度がある程度上昇するまでは石油ストーブを使用し、快適な室温になったらエアコンの暖房に切り替える使い方をすると、燃料代も電気代も抑えられるだろう。
こたつ
足元の冷えが気になる場合は、エアコン暖房とこたつを併用してピンポイントで部屋を暖める方法もある。エアコンとこたつを併用するときは、消費電力を抑えるため、エアコンの設定温度を1度下げるのがおすすめだ。
加湿器
湿度が上昇すると体感温度も高くなる。加湿器で湿度が40%から60%になるように加湿しながらエアコン暖房を使用するとよいだろう。また、適度な加湿はのどや肌の乾燥を防ぎ、感染症予防対策にもつながる。
サーキュレーター
エアコン暖房で暖まった空気は天井付近にたまるため、サーキュレーターを使用して空気を循環させると効率的に室内を暖めることができる。サーキュレーターを天井に向けて使用すると、暖かい空気を室内全体に循環させられる。
結論
今回は、エアコン暖房の電気代の目安から、他の暖房器具や家電との比較、エアコン暖房の電気代を節約するコツなどについて詳しく解説した。エアコン暖房を使用するときには、ぜひ当記事を参考に、適切なタイミングでエアコンを手入れしたり、他の暖房器具や家電を併用したりしながら、効率よく室内を暖めてほしい。エアコンを使う際には冬は20度、夏は28度に設定するのがおすすめだ。
(参考文献)
(※1)出典:環境省「家庭でできる節電アクション | 3.エアコンで節電!」