目次
1. 編み物初心者向け | 編み方の種類

編み物というと、2本の棒針を使う「棒針編み」のイメージが強いのではないだろうか。実際には棒針編みのほかにも「かぎ針編み」「レース編み」「アフガン編み」「指編み」などさまざまな編み方がある。それぞれの編み方による違いや特徴を見ていこう。
かぎ針編み
かぎ針編みは、先端がフックになったかぎ針を使う編み方だ。フックに毛糸をかけ、引き抜いて編んでいく。四角形や円形、立体など自由な形が編める点や、編み地があまり伸縮しないのが特徴だ。
棒針編み
棒針編みは、先の尖った2本の長い棒針を使う編み方だ。編み物といえば、棒針と毛糸を連想する方も多いだろう。伸縮性のある編み地になるため、小物はもちろん、マフラーやセーターなどのニットアイテム作りにもおすすめだ。段ごとに表と裏を交互に編むメリヤス編みや、すべて裏目で編むガーター編み、表と裏を1~2目ごと交互に編む1目ゴム編み(または2目ゴム編み)といった編み方がある。
レース編み
レース編みは、かぎ針編みと同じ編み方である。ただしかぎ針よりも細いレース針とレース糸を使って編む。細い針と糸で編むことで、繊細な仕上がりになる。
アフガン編み
かぎ針編みと棒針編みがミックスされたのがアフガン編みだ。アフガン針という、かぎ針のように先端がフックになった棒針を使って編む。往きと戻りの往復で1段を編むのが特徴だ。
指編み
かぎ針や棒針のような道具を使わず、指で編むのが指編みである。ふんわりとした編み地になるのが特徴だ。毛糸があればすぐに始められ、編み物初心者でも挑戦しやすい。また、道具が不要で安全なため、子どもと一緒に楽しむのもよいだろう。
2. 編み物初心者向け | 必要な道具や材料

編み物初心者は、まず必要な道具と材料をそろえるところから始めよう。道具や材料の選び方は、以下を参考にしてほしい。
編み針
かぎ針や棒針、レース針など、編み方に合わせて編み針を用意しよう。編み針にもそれぞれ太さがあり、毛糸によって使い分けるのが基本だ。毛糸のラベルに目安となる号数(太さ)が記載されているため、参考にするとよい。
毛糸
コットンや麻などの植物性毛糸や、ウール、カシミアなどの動物性毛糸、アクリルやポリエステルなどの化学繊維など、毛糸の種類もさまざまだ。編みたいものや仕上がりのイメージで好みのものを用意しよう。ただし、モヘアのような毛足の長い毛糸は編み目が見づらく上級者向け。慣れるまでは避けるのがよいだろう。
あると重宝する便利アイテム
編み目がはずれにくくなる棒針キャップ、編み目や段数を数えやすくする目数・段数リング、大きなものを編むときに役立つほつれ止めなど、どれも編み物をするときに役立つアイテムだ。必須ではないが、編み物に慣れていない初心者ほど重宝するだろう。
道具は100均で購入してもよい?
近年では、100均でも編み物用品が充実している。しかし少しの違いで編みやすさや扱いやすさが異なるため、品質が確かな手芸店で販売されているものを購入するのがおすすめだ。
3. 編み物初心者向け | 糸の選び方

編み物初心者は、毛糸の色と太さの選び方にも注目しよう。
色の選び方
黒などの暗い色の糸は編み目が見えづらく、編み物初心者には不向きといえる。できる限り、黄緑やピンクなど明るい色を選ぶのがおすすめだ。また同じ色の毛糸であっても、ロットによって色合いに違いが出る。ひとつのものを編む際に必要な数より、少し多めにまとめ買いすると安心だ。
太さの選び方
大きなものを編むときに細い糸を使うと時間がかかり、編み物初心者は挫折しやすい。一方で太過ぎる毛糸は編み針も太くなり、扱いが難しくなる。初心者は細すぎず、ある程度の太さがある「並太」を選ぶとよい。
4. 初心者でも簡単に作れる編み物作品

最後に、初心者にも簡単に作れる編み物作品を紹介する。編み物に挑戦する際の参考にしてほしい。
マフラー
マフラーを編むなら、棒針のガーター編みがおすすめだ。ガーター編みはすべて裏目で編む方法。同じ編み方を繰り返すため、初心者でも間違えにくく編みやすい。毛糸の色や太さでボリュームやシルエットが変わるため、仕上がりの雰囲気に合わせて選んでみよう。
アクリルたわし
かぎ針編みのアクリルたわしは、洗剤が不要で洗い物や掃除に活躍する人気の編み物。小さいアイテムのため、初心者でも比較的短時間で編むことが可能だ。円形やモチーフなど、さまざまなデザインのアクリルたわしを編んでみよう。
バッグ
編み物でバッグを作ることもできる。伸縮しづらくしっかりとした編み地になるかぎ針編みがおすすめだ。春~夏にはコットンや麻など、秋~冬には温かみのある毛糸を使って編むと季節感が出せる。強度に不安がある場合は、内布を付ける一手間を加えるとよい。
結論
ファッションアイテムやインテリア小物など、さまざまなアイテムを作れる編み物。棒針編みやかぎ針編み、レース編みなど、編み方にも種類がある。作りたいものに合わせて編み方を選び、必要な道具と材料をそろえよう。道具や毛糸の選び方については、ぜひ当記事を参考にしてほしい。