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プランター

土を再利用する方法と注意点!ひと手間かけることが重要なワケとは?

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年11月 1日

古い土はそのまま再利用しないほうがよい。病害虫を発生させる原因になり得るため、ひと手間かけて準備をする必要がある。この記事では、古い土を再利用する方法を紹介する。そのまま使用するリスクや再利用する際の注意点、処分する方法とあわせてまとめた。

  

1. 古い土をそのまま再利用しないほうがよい理由

植物
植物を育てたあとの土を、処理を施さずに再利用するのはNGだ。古い土をそのまま使わないほうがよい理由を解説する。

病原菌などが付着しやすいため

古い土には病原菌やウイルス、害虫が潜んでいる可能性が高い。前の植物が病気にかかっていると、次の植物を植えたときに感染する恐れがある。害虫の卵が残っていれば、孵化して害を及ぼす可能性があるだろう。病原菌やウイルスを除去するために消毒し、害虫は駆除してから土を再利用することが大事だ。

水はけが悪くなっているため

新しい土は粒の間に適度な隙間があるが、古い土は粒子が細かくなっている。通気性や水はけが悪いため、そのまま再利用すると根腐れが発生しやすい。

養分が失われているため

植物は有機物や肥料を吸収するので、残った古い土は栄養分が失われた状態だ。生育に必要な養分がなくなり植物が育ちにくくなるため、しっかり対策をしよう。

ゴミが混ざっているため

植物を育てた後の古い土には、根や枯れ葉、雑草の種子などのゴミが混ざっている。ゴミがそのままだと、新しい植物が根を十分に伸ばせない。雑草の種子が発芽すれば土の栄養分を奪ってしまうので、取り除くことが大事だ。

2. 古い土を再利用する方法

土
古い土をそのまま使用すると植物の生育に悪影響を及ぼすことがある。病気になったり栄養が不足したりすることで、枯れてしまう可能性もある。しかし、古い土にひと手間加えればまた使用することが可能だ。植物を元気に育てるためにも、適切な方法で再利用しよう。古い土を再利用するために必要な準備を紹介する。4つの手順を実践してから、次の植物を植えてほしい。

不純物を取り除くためふるいにかける

まずはプランターや植木鉢の古い土を乾燥させて、目の細かさが違う3種類のふるいをかけよう。まずは荒目にかけて大きなゴミを、中目で小さな不純物を取り除く。最後に細目のふるいを使うが、ふるい落とした土は細かすぎて根詰まりの原因になる。細目のふるいの上に残った土を使用しよう。なお、鉢底石は洗ってから天日干しをすれば再利用が可能だ。

病原菌などを取り除くために消毒する

古い土の消毒方法は季節によって異なる。冬の場合は再利用したい古い土を容器に入れてから、全体に熱湯をかけよう。それから野外に置いて寒さにさらして、2~3週間に1回の頻度で混ぜるとよい。
夏は黒のビニール袋に古い土とたっぷりの水を入れて口を閉じて、直射日光にあてよう。1週間に1回の頻度で日光が当たる位置を変えつつ、乾燥したら水を足す。1ヶ月ほど日光を当てれば消毒は完了だ。

有機物を加えるなどして土の環境を改善する

堆肥や腐葉土といった有機物を混ぜて土の環境を整える。通気性や水はけを改善でき、植物が育ちやすくなるだろう。分量は古い土の半分くらいが目安だ。また、より簡単に土の環境を改善したいなら、土壌改良剤を活用してほしい。分量はパッケージの説明で確認できる。

肥料やミネラルなど栄養分を補給する

土を再利用する前に、肥料を混ぜ込んで栄養分を補給しよう。窒素やリン、ミネラル、カリウムが植物の生育には必要だ。元肥として緩効性粒状肥料を混ぜ込もう。雨などで土が酸性に傾いている場合は、アルカリ性の苦土石灰を加えるとよい。

3. 古い土を再利用するにあたっての注意点

ナス
古い土を再利用する場合の注意点をまとめた。トラブルを防ぐために確認しておこう。

「連作障害」を防ぐためのポイント

連作障害は同じ「科」の植物を続けて育てると発生する。畑はもちろんプランターや鉢植えでも発生し、植物が育ちにくくなるので注意。ナス科やマメ科、ウリ科の植物や野菜はとくに発生しやすい。消毒をした土でも連作障害にはなるので、再利用する際は異なる科の植物を植えるなどの対策が必要だ。

4. 古い土を処分する方法も知っておこう

土
土は廃棄物ではないため、処分を受け付けていない自治体は多い。処分をしたい場合には、専用の回収業者にお願いするのがおすすめだ。ただ、自治体によっては、少量であれば普通ゴミと混ぜて処分できることがある。公式サイトや問い合わせで自治体のルールを確認したうえで、正しい方法で捨ててほしい。

結論

古い土は適切な方法で手を加えれば再利用ができる。そのまま使うと病害虫が発生したり、生育に悪影響がでたりすることがあるので、ひと手間を怠らないことが大事だ。ふるいにかける、消毒するなど正しい手順で準備をしてほしい。連作障害を避けるためには、植える植物の科にも注目しよう。古い土の処分方法も紹介したので、再利用する方法と合わせてチェックしてほしい。
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  • 更新日:

    2022年11月 1日

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