目次
- エアコン(120~1230W)3~33円
- ファンヒーター(670~1250W)18.1~33.8円
- こたつ(600W)4.6円
- 電気カーペット(820W)14.4円
1. 冬場の暖房費はどれくらい?

一般的に冬場の暖房費はどれくらいかかるものなのだろう。
暖房費の平均
1年のうちで最も電気代が高いのが冬の時期だ。政府統計の総合窓口(※1)のデータによると、2020年1~3月までの電気代は月に平均10,669円となっている。2020年の月平均が8,974円なので、冬場の暖房費でいかに電気が多く消費されているのかがわかる。
暖房器具別の電気代
暖房器具といってもさまざまな種類がある。メーカーによっても異なるが、それぞれ1時間当たりにかかる電気代の目安を比較してみよう。
暖房器具で最も電気代が節約できるのがこたつだ。しかし、こたつの中だけしか暖まらない。使い勝手を考えると、部屋全体を暖めることができるエアコンのほうがコスパ的に優れている。最近はかなり節電できるエアコンも販売されている。買い替えをすることで、電気代の節約になるだろう。
2. 冬場の暖房費を節約するアイデア

暖房費を節約するためのいろいろなアイデアを紹介しよう。
窓対策をする
暖房器具の温度設定は、そのまま消費電力に影響する。暖まった空気は窓から外へ逃げてしまうので、いくら設定温度を上げても暖かさを感じにくいだろう。そこで窓対策を徹底して暖房効率をアップしよう。
最も手軽な方法はカーテンを替えることだ。厚手のカーテンにすることで外気の冷たさを遮断してくれる。また、カーテンの丈も十分でないと下から熱が奪われてしまうので、床ギリギリの長さのカーテンにする。
必要な範囲だけ暖める
暖房器具を使うときには、できるだけ狭い範囲を暖めるようにするだけで電気代が節約できる。
部屋のドアや障子はしっかりと閉めよう。広い部屋なら間仕切りを使って空気の流れを限定的にするのが効果的だ。
湿度を上げる
湿度が上がると体感温度も上がる。加湿器などを利用して部屋の湿度を上げれば、低い設定温度でも暖かく感じるので電気代の節約になる。加湿器を使うと電気代が心配だという方は、ぬらしたバスタオル1枚を部屋の中に下げておくだけでも加湿効果が期待できる。
暖かい服装をする
暖房をつけても少し寒いと感じたら、暖房の設定温度を高くするのではなく、着るもので調整しよう。靴下や下着を暖かい素材のものにする、冷えを感じやすい首元、足首などの対策をしておくなどすると効果的だ。
不必要な保温機能は切る
トイレの便座を温水洗浄便座にしている方も多いだろう。冬の時期は便座が暖かいと助かる。しかし電気代を節約するなら、便座と設定温度を低温にすることだ。また、ふたをしないと便座からムダな放熱を続けることになる。トイレを使い終わったら必ずふたを閉める習慣をつけよう。仕事で日中誰もいないときには、保温機能を切ってしまうのも節約になる。
3. エアコン暖房の電気代を節約する方法

エアコンを主な暖房器具として使っている方も多いだろう。そのような方であれば、エアコン暖房の電気代が節約することで、電気代全体を抑えることができる。
自動運転に設定する
エアコンは、設定温度にまで室内温度を上げるときに最も電気を使う。設定温度に達してしまえば、そのあとはあまり電気を消費しない。電気代を節約しようと弱運転を選ぶ方もいるが、それでは設定温度になるのに時間ばかりかかって、電気代を節約できない。
自動運転にすると、室内が設定温度になるまで一気にフル稼働するので電気代がかかる。しかし、設定温度に到達すれば、自動的に電気代が節約できる運転に切り替わる。
サーキュレーターを活用する
エアコンからの暖気は上に移動する。部屋の上部だけが温まってしまうので、足元が冷えてしまう。そこでサーキュレーターを使って空気を循環させて効率よく部屋を暖めよう。ムラなく部屋全体が温まるので、設定温度が低くても快適に過ごせる。
定期的にフィルター掃除する
フィルターが詰まっていると、電気代が余計にかかってしまう。エアコンのフィルターは2週間に1回は掃除をしよう。
室外機周辺に何も置かない
室外機の周辺に物が置かれていると、吹き出し口からの熱の排出がうまくいかず、暖房効果も下がってしまう。暖房時の電気代を節約するためには、フィルターだけでなく室外機のホコリや汚れにも注意しよう。
短時間の外出ならつけっぱなしにする
エアコンは、設定温度にするまでに大きな電力を消費する。そのため、エアコンに関してはスイッチのONとOFFはこまめにしない方がいいときもある。暖房を止めた時の室温の下がり方によっては、エアコンのスイッチは切らずにつけっぱなしにしたほうが暖房費を節約することができる。
結論
電気代は暖房を使う冬が最も高くなる。暖房費を節約するためには、窓対策、暖房範囲を狭くする、湿度を上げる、暖かい服装をするなどのアイデアが必要だ。とくにメイン暖房になるエアコンの電気代節約はマスト。自動運転に設定し、サーキュレーターを上手に活用しよう。フィルターや室外機のこまめな掃除も忘れずにしよう。
(参考文献)
※1出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)『家計調査 家計収支編 総世帯』