目次
- 種
- 容器
- キッチンペーパー
- 霧吹き
- アルミホイル
1. かいわれ大根は再生する?

豆苗などで再生栽培を経験した方も多いだろう。豆苗と見た目が似ているかいわれ大根でも、再生栽培は可能なのだろうか。
再生しない可能性が高い
かいわれ大根を再生栽培する場合は、根元を2cmほど残して刈り取って根元部分を水に浸す方法で行う。方法自体は簡単だが、再生する可能性は非常に低いといわれている。なぜなら、種に含まれる栄養分が1回分の発芽で精一杯だからだ。かいわれ大根には、2回目の発芽を促すだけの栄養が蓄えられていないである。まれに双葉を付けるものもあるが、それはまだ発芽しなかった種が残っていたためだと考えられている。
仮に再生しても栄養価は低い
かいわれ大根を再生できたとしても、その栄養価は低い。1回の発芽で種の栄養分をほとんど使いきってしまうため、発芽する本数も少なく、栄養としても期待できないだろう。
2. 種からかいわれ大根を育てる方法

かいわれ大根は、再生栽培での収穫があまり期待できない。種からの水耕栽培を楽しんでみよう。
準備するもの
かいわれ大根を水耕栽培するために必要なものは以下のとおりだ。
かいわれ大根の種は、スーパーやホームセンター、園芸店などで手に入る。大根の種ではなく、スプラウト専用の種を選ぼう。スプラウト専用の種なら、薬剤での種の消毒が行われていないので、安心して生のまま食べられる。容器は、プラスチックトレーで十分だ。キッチンのインテリア感覚で楽しみたい方は、おしゃれな容器を準備してもよいだろう。かいわれ大根の水耕栽培に特化した容器も市販されているので、チェックしてみてほしい。
水耕栽培の場合、土の代わりとなる土台にキッチンペーパーを使う。できるだけ厚手のキッチンペーパーか、何枚か重ねたキッチンペーパーで、水分を十分吸収させるようにしよう。また、かいわれ大根の水やりには、霧吹きが便利だ。まだ根が十分育っていない段階でも、種に負担をかけずに水やりができる。そのほか、かいわれ大根を育てるときは、発芽するまでは光を避ける必要がある。アルミホイルがあれば、簡単に光を遮断できるだろう。
発芽までの育て方
水に濡らしたキッチンペーパーを容器に敷いて、かいわれ大根の種が重ならないようにまこう。トレー全体を覆うようにアルミホイルを重ねたら、発芽するまで暗いところで保管しておいてほしい。
発芽後の育て方
発芽したら、覆っていたアルミホイルを外して日当たりのいい場所に移そう。雑菌が繁殖しやすくなるので、できるだけ窓際などの風通しのいい場所を選ぶのがコツだ。また、土台に敷いてあるキッチンペーパーが乾かないように注意しながら水を与えてほしい。かいわれ大根は日光に向かって伸びる向日性の植物だ。まっすぐ伸ばすためには、ときどき場所や向きを変えるとよいだろう。
3. かいわれ大根以外で再生栽培できる野菜

かいわれ大根は、あまり再生栽培に向いた野菜ではない。しかし、野菜の中には再生栽培に向いた野菜がたくさんある。
ネギ
ネギは、再生栽培に向いた野菜だ。スーパーで購入したネギの根っこの部分は捨てずに再生栽培に使ってみよう。根っこの部分を水に浸しておくだけで、徐々にネギが伸びていくので、ちょっとした薬味に重宝するだろう。こまめに水を取り替えて、雑菌が繁殖するのを抑えることがポイントだ。
小松菜
小松菜を再生栽培する場合には、根から数センチ残して切り落とすことだ。根を水に浸して日当たりのよい場所に置いておくと、徐々に葉が育ってくる。摘み取ってみそ汁などの具にすれば、彩りもよくなるのでおすすめだ。
ニンジン
ヘタの部分を切り落としたニンジンを水に浸しておこう。水耕栽培を前提としているなら、少し多めにヘタを残したほうが育ちやすい。ニンジンを再生栽培すると、ニンジンの根元ではなく葉が育っていく。ニンジンの葉はサラダにして食べるとおいしい。そのまま育てて、花を楽しむのもよいだろう。
結論
かいわれ大根は、再生栽培よりも種から育てたほうが失敗が少ない。種から育てる場合、発芽までは光に当てずに暗所で保管しよう。発芽したら日の光をたっぷりと与え、水も絶やさないように注意してほしい。再生栽培が可能な野菜は、ネギ、小松菜、ニンジンなどいろいろあるので、ぜひ試してみよう。