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韓国料理

韓国のマナーや生活習慣とは?日本との違いや食事中のタブーを解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年11月17日

日帰り旅行もできる韓国は、手軽な海外旅行先としても人気がある。日本全国にコリアタウンがあり、観光客で賑わっているが、実際に韓国に行ってみたいという方も多いのではないだろうか。身近な韓国だが、日本とのマナーの違いにも注意しなければならない。スムーズなコミュニケーションのためにも、日本と韓国のマナーの違いを確認しておこう。

  

1. 韓国での正しい食事マナー

韓国料理
文化や慣習の中でも、違いがあらわれるのが食事のマナーだ。相手を不愉快にさせないためにも、正しいマナーを覚えておこう。

箸とスプーンは左右別々に置く

日本と違って韓国は、箸もスプーンも同じくらい頻繁に使う。そのため、箸とスプーンが同居するケースも多い。日本の場合は、箸は料理の手前に配置することがほとんどだ。韓国では、箸は右、スプーンは左に置くことがマナーとなっているので覚えておこう。

箸はテーブルに置く

日本では、一時的に箸を置く場合にはお皿や箸置きの上に置く。しかし、韓国では、テーブルに直に置いてもマナー違反にはならないようだ。

温かい料理と好物は右側に置く

韓国では、汁物などの温かい料理、自分が好きな料理は右側に置くのがマナーとなっている。温かいものは温かいうちに食べることがマナーとなっているためだ。キムチなどの副菜は、左側に置く。

年長者から箸をつける

韓国は儒教の国なので、目上の人に対する礼儀は厳しい。そのため、一緒に食事をするときにも、まず年長者が箸をつけるのを確認してから食事を始めるのがマナーとなっている。さらに、年長者が食事を終えたら、年少者は食べている最中であっても箸を置くのがマナーだ。

2. 韓国の食事マナーと日本との違い

スンドゥブ
食文化が違えば、食事のマナーも違ってくる。韓国と日本の食事マナーの違いをみていこう。

食器は持たない

日本では、食事のときに食器を持たないで食べるとマナー違反となる。しかし、韓国では食器を持たずに食べるのがマナーとなっている。韓国の食器は、日本の木や陶器で作られた食器ではなく、ステンレス製がほとんどだ。重く、熱伝導率がいいため手に持つと熱い。またスプーンを使って食べる習慣もあるためだ。

直箸で取り分ける

鍋や大皿料理を食べるとき、日本のマナーとしては別に添えられた取り箸を使う。自分の箸を直接使うのはタブーだ。しかし韓国では、自分の箸でつついたり、スプーンで取ったものをそのまま口に運んだりするのはマナー違反ではない。そのため、日本では当たり前とされる取り皿がない場合もある。

座るときは立て膝かあぐらをかく

日本では、座って食事をするときには男性はあぐら、女性は正座が一般的だ。しかし、韓国では、男女ともあぐらをかいてもルール違反にはならない。また、女性はチマチョゴリを着ているときの姿勢として、片膝を立てて食事をするようだ。

ご飯をスープに入れる

韓国の代表的な料理であるクッパをみても、ご飯をスープに入れて食べるのはマナー違反ではない。逆にスープをご飯にかけて食べるのはマナー違反となるので注意しよう。

箸渡しをする

日本では、箸から箸に食べ物を渡す行為はマナー違反とされる。それは、火葬後の骨を拾うときに箸から箸に渡す風習があり、不幸を連想させるためだ。しかし、韓国ではそのような風習はないため、箸渡しや移し箸、拾い箸はマナー違反ではない。

料理を残してもいい

日本では、出されて料理を残すのは作ってくれた人に対して失礼だということから、残さず食べるのがマナーとなっている。一方、韓国では残さずに食べると「足りなかった」と思われるようだ。そのため、まだ十分食べられるときにも、最後のひと口を残すのがマナーとなっている。

3. 韓国のお酒の席でのマナー

お酒
お酒の席は、コミュニケーションの場でもある。それだけに、マナーを知らないと誤解されやすいので注意しよう。

お酒をつぐときは左手で右腕を支える

韓国では、お酒を注ぐときには左手で右腕を添えるように注ぐのがマナーとなっている。お酒を注ぐときには、最初に年長者につぐようにする。また、年長者からお酒をつがれる場合には、両手でグラスや杯を持って受けるようにするのがマナーだ。

正面を向いてお酒を飲まない

年長者と一緒にお酒を飲むときには、正面を向いて飲まず、必ず顔を横に向けて飲むのがマナーとなっている。年長者への尊敬の姿勢のあらわれだ。口元を左手で隠しながら飲むことも忘れないようにしよう。

飲み干してから注ぎ足す

日本の場合は、相手のグラスや杯が空になってしまうのはマナー違反となる。そのため途中で注ぎ足すことが大切だ。一方、韓国では完全に飲み干してから注ぐのがマナーとなっている。お酒をそそぐタイミングが違ってくるので注意しよう。

4. 韓国の生活習慣におけるマナー

タバコ
生活習慣でも日本と韓国では微妙に違ってくるので注意しよう。

ビジネスに関するマナー

ビジネスで、韓国の会社とやり取りをする機会が多い方もいるだろう。韓国でのビジネスマナーで驚くのは、徹底的な敬語使用だ。韓国では、目上や上司に対する敬意は儒教教育から徹底されている。たとえば、自社の社長のことは日本では「○○は、ただいま外出しております」といい、敬語は使わない。しかし、韓国では「○○社長様は、ただいま外出しておられます」などのように、敬語を使うことがマナーとなっている。

トイレに関するマナー

韓国のトイレでは、トイレットペーパーを便器に流してはいけない。トイレ内にある大きなゴミ箱に捨てるのがマナーだ。なぜなら、下水管がトイレットペーパーを流せる仕様になっていないからだ。
また、ビルのテナントに入っているお店では、店内にトイレのないお店が多い。コンビニでも、日本のように自由にトイレを貸してくれない。日本のような感覚でいると、トイレ難民になる可能性もあるので注意しよう。

喫煙に関するマナー

韓国では、儒教の考え方が根強いため、上司や目上の人の前ではタバコは吸わない。どうしてもタバコを吸いたいときには、相手に見えないように背を向けて吸ったり、トイレなどで吸ったりすることが多いようだ。

お風呂に関するマナー

韓国では浴槽のない家庭が多く、週末に銭湯に行って湯船に浸かる習慣になっている。日本の銭湯では、洗い場に自分の荷物を置いて場所取りをするのはマナー違反だが、韓国ではマナー違反とはならない。日本人は、たとえ銭湯であっても公衆の面前では陰部を隠すのがマナーとなっている。しかし、韓国では隠すという認識がなく、堂々とサウナで仰向けになっているのが普通だ。

結論

韓国はお隣の国ではあるが、生活習慣の違いからマナーが異なることが多々ある。食事のマナー、お酒の席でのマナー、トイレやお風呂などの生活習慣のマナーでは、面食らうこともあるだろう。マナーはコミュニケーションを円滑にするために欠かせない。郷に入れば郷に従えとのことわざ通り、韓国へ行った際には韓国のマナーに従おう。
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  • 更新日:

    2022年11月17日

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