目次
- 1. 虫が入りやすい換気扇は「プロペラファン」
- 2. 換気扇から虫が入ってくる理由
- 3. 換気扇から虫が入ってくるのを防ぐ方法
- 4. 換気扇のほかに虫が入り込みやすい場所とは?
- 5. 虫を家の中に入れないための工夫も必要
1. 虫が入りやすい換気扇は「プロペラファン」

換気扇は2種類に分けることができ、それぞれ形状や構造が異なる。虫が入りやすい換気扇について解説しよう。
虫が入りやすい換気扇は「プロペラファン」
プロペラのような形をしているのがプロペラファン、筒状の形をしたものがシロッコファンだ。シロッコファンは主にキッチンのレンジフードに使われており、外側からでは見えない。
シロッコファンはダクトを通して空気を排出する仕組みだが、プロペラファンは屋外にそのまま排出する。直接壁とつながっているプロペラファンのほうが、虫が侵入しやすいと考えられるだろう。
2. 換気扇から虫が入ってくる理由

なぜ換気扇から虫が入ってくるのか、詳しい理由を解説しよう。2つの原因をチェックして、対策に役立ててほしい。
屋外とつながっているため格好の侵入経路となる
多くの虫は、ほんの少しの隙間さえあれば侵入が可能だ。換気扇は屋外につながっており、虫が侵入できる隙間があいている。格好の侵入経路になるのでしっかり対策をしよう。
室内から流れてくるニオイやぬるい空気に釣られる
ゴキブリやハエなど一部の虫は、生ゴミ、油汚れなどのニオイに引き寄せられる習性をもつ。排出された空気に混ざったニオイに釣られて、換気扇の内部に入ってくるわけだ。
とくにキッチンの換気扇は生ゴミのニオイを吸い込むことが多く、油汚れもたまる。換気扇から排出される湿度を含んだぬるい空気を好む虫も多いため、侵入経路になりやすいのだ。
屋外と室内の気圧差で虫が入ってくることも?
空気は気圧の高い場所から低い場所へと移動するのが基本だ。屋外の気圧が高い場合、気圧が低い室内に空気は移動する。体が軽い小さな虫だと、空気と一緒に室内に入り込んでしまう可能性も考えられるだろう。一方でゴキブリのような大きな虫は、気圧に関係なく家の中に入り込むので注意が必要だ。
3. 換気扇から虫が入ってくるのを防ぐ方法

換気扇から虫の侵入を防ぐアイデアを2つ紹介する。不快な虫を家に入れないために実践しよう。
虫除けフィルターを貼る
目の細かい後付けのフィルターを取り付ける方法だ。本来は汚れ軽減のために使用するものだが、虫の侵入を防ぐ効果が期待できる。貼るだけで使える手軽な使い捨てタイプもあり、ホームセンターや100均などで購入が可能だ。
ただし、換気扇のタイプによって適したフィルターは異なる。事前に適合する換気扇を確認してから購入してほしい。
つけっぱなしにする
換気扇を常につけっぱなしにすれば、虫の侵入を防げる。屋外に空気を排出した状態になるので、入り込むのは困難だろう。
換気扇の種類にもよるが、つけっぱなしにした場合の電気代は100~600円ほどだ。プロペラファンよりも、シロッコファンのほうが電気代は高い傾向がある。なお、つけっぱなしにすると換気扇が汚れやすくなるので、小まめな掃除が必要だ。
4. 換気扇のほかに虫が入り込みやすい場所とは?

換気扇のほかにも虫は入り込むため、あわせて対策をしておきたい。換気扇以外の主な侵入経路を紹介する。
通気口や排水口、玄関や窓の隙間など
通気口や排水口からも虫は侵入するので、専用のフィルターなどを使用して対策することが重要だ。エアコンの排水ホースには、防虫キャップを取り付けるとよい。玄関や窓も侵入経路になるので、開けっ放しにしないように注意しよう。
5. 虫を家の中に入れないための工夫も必要

虫を家の中に入れないための対策をまとめた。3つの方法を実践して、虫を寄せ付けない家にしてほしい。
隙間をなくす
虫の侵入経路となる隙間は塞ごう。隙間があれば隙間テープで、網戸に破れがあれば網戸補修テープで塞いでほしい。侵入経路になりそうな場所に、忌避剤を使用するのもおすすめだ。
生ゴミなどを置いたままにしない
ハエやゴキブリなどの虫は生ゴミを好むため、置きっぱなしにしないようにしよう。三角コーナーなどの生ゴミは、その日のうちに密封して処分することが大事だ。
また、虫対策としてふた付きの密閉性が高いゴミ箱を使用するとよい。食べ物のニオイに釣られることもあるので、保管方法には注意しよう。
キッチンなどの換気扇を掃除する
汚れた環境を好む虫は多いため、掃除をして清潔に保つことが大事だ。侵入経路になる換気扇や排水口は、とくにキレイに保つ必要がある。油汚れは虫を引き寄せるので、キッチンの換気扇は小まめに掃除してほしい。
結論
屋外とつながっている換気扇は、虫の侵入経路になりやすい。虫除けフィルターを貼る、つけっぱなしにするなどの対策が必要だ。換気扇以外だと通気口や排水口、玄関や窓の隙間から侵入するので、あわせてチェックしておこう。隙間をなくす、キッチンの換気扇を掃除するなど、寄せ付けないための工夫も実践してほしい。