目次
- 水シミが残る
- においが発生する
- 型崩れする
- カビが生える
1. 濡れた靴を放置してはいけない理由

濡れた靴を放置してはいけない理由には以下のようなものがある。
雨は無色透明だが、不純物が多く含まれている。革などが雨を吸って乾燥すると不純物だけが残り、シミのように残ってしまう。
また、濡れた靴を長時間履き続けると、水分と体温によって雑菌が急激に繁殖し、嫌なにおいを発するようになる。
濡れた靴を履き続けると、革が伸びてしまって型崩れを起こしてしまう。さらに、濡れた靴を脱いでからそのまま放置すると、カビの好む環境となる。
このような理由から、濡れた靴はできるだけ早く適切な対処をする必要がある。
2. 濡れた靴への対処法 | 乾燥編

濡れた靴への対処としては、まずきれいな水で濡らすようにする。これは水シミを防ぐため、不純物を洗い流す必要があるためだ。そのあと、靴の種類や材質に合った方法で、すみやかに乾燥させることが大切だ。
革靴の乾燥方法
濡れた革靴は、乾いた布で水分、汚れを拭き取る。そのあとで靴の中の水分を取るため、新聞紙や乾いたタオルを詰める。直射日光を避け、風通しのよい場所で乾燥させよう。
革靴が乾いたら、クリーナーで軽く汚れを拭き取り、クリームで磨く。仕上げにワックスか、ものによっては防水スプレーでガードしたら完了だ。
スニーカーの乾燥方法
濡れた靴がスニーカーの場合、早く乾かすために新聞紙を使おう。乾燥させる前に汚れをブラシなどで落としておく。インソールを外し、シューズの履き口を広げ風通しをよくしよう。
新聞紙をクシャクシャにしてつま先までしっかり詰める。タオルなどの吸湿性の高いものでくるんで、外側を乾燥させる。直射日光を避けて、通気性のいい場所で陰干しをする。必要に応じて、スニーカーの中の新聞紙を取り換えると早く乾かすことができる。
ブーツの乾燥方法
濡れた靴がブーツの場合も、ブーツに新聞紙をたっぷりと詰める。ブーツの湿気を取るだけでなく型崩れを防ぐためでもあり、履き口までしっかりと入れるのがコツだ。あとは、風通しのよい場所で陰干しをする。新聞紙をこまめに取り換えると、早く乾かすことができる。
パンプス・ヒールの乾燥方法
パンプスは、素材によって濡れたときのダメージが違ってくるので対処法も違う。革素材であれば、しっかり水洗いし、エナメル素材であればサッと流す程度に留めておく。デザインによっては、新聞紙が詰められない場合もあるが、基本的に詰めるようにする。
壁に立てかけるようにして陰干しすると、早く乾燥させることができる。革素材の場合は、乾かしたままにしておくと、ひび割れの原因になるので、専用のクリームでしっかりと保湿してやることが大切だ。
3. 濡れた靴への対処法 | お手入れ編

濡れた靴をうっかりそのまま放置してしまったため、カビや水シミ、においが発生してしまうことがある。それぞれの対処法について紹介しよう。
カビが生えた場合の対処法
布製のスニーカーや上履きにカビが生えた場合の対処法は「酵素系漂白剤」に浸け置きすることだ。ただし、革靴やブーツなど水洗いを避けたい靴には、この方法は使えない。
革靴やブーツにカビが生えたときの対処法としては、靴用の除菌スプレーやアルコールスプレーを布に吹きかけてカビを拭き取る。風通しのよい場所で乾燥させ、靴用クリームを塗っておく。最後に防水スプレーを吹きかけて完了だ。
水シミができた場合の対処法
スニーカーなどの布素材は、洗濯をして水シミを取り除くことができる。
一方、革靴の水シミ対処法は、水シミができた部分にピンポイントで水分を与えることだ。水分を与えたうえで、水に浸して固く絞った布でシミの原因である不純物を拭き取る。乾燥させたら、靴用クリームで保湿、仕上げに防水スプレーを吹きかける。
嫌なにおいへの対処法
靴を濡れたままにしておくと、雑菌が繁殖して嫌なにおいがする。消臭剤を使えば、その場は簡単に消臭はできる。しかし、原因である雑菌の繁殖を抑えることはできない。
スニーカーなら、重曹を使った対処が可能だ。
重曹は、皮脂汚れを落とすだけでなく、消臭効果もある。バケツに40℃ほどのお湯を張り、中性洗剤と重曹を入れて30分~1時間程度浸け置きする。洗剤成分をしっかり落としたら、乾燥させる。
結論
濡れた靴をそのままにしておくと水シミが残る、においが発生する、型崩れする、カビが生えるなどのトラブルの原因となる。濡れた靴への正しい対処法は、新聞紙などを使ってすみやかに乾燥させることだ。新聞紙を詰めることで、靴の型崩れ防止にもなる。対処が早ければ早いほど、雑菌の繁殖を抑え、においやカビの予防にもなる。