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ポインセチア

ポインセチアの育て方|葉を赤くする短日処理や日々のお手入れも解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年11月29日

クリスマスの花として人気のポインセチアだが、育て方にはコツがある。色鮮やかな葉を楽しむために、お手入れのポイントをチェックしておこう。この記事では、ポインセチアの基礎知識と育て方をまとめた。育てるのに適した環境や、葉を赤くする短日処理、病害虫対策とあわせて紹介しよう。

  

1. ポインセチアについて

ポインセチア
ポインンチアの基本的な情報を紹介する。育て方とあわせて、特徴をチェックしておこう。

基本情報

  • 園芸分類:草花
  • 原産地:メキシコの山地
  • 草丈/樹高:10~150cm
  • 花色(苞の色):赤/ピンク/白/紫/複色
  • 耐寒性:弱い
  • 耐暑性:比較的強い
  • 開花時期:12~2月

特徴

赤と緑の2色が代表的で、クリスマスの花として親しまれている。冬の花というイメージは強いが、園芸種は寒さに弱い。暑さには比較的強いが30℃ほどが限界のため、この温度以上の場所には置かないようにする。赤や白、ピンクの部分は花ではなく、苞(ほう)と呼ばれる葉だ。花は苞の真ん中にある黄色い部分になる。なお、花言葉は「聖夜」「祝福する」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」だ。

2. ポインセチアを育てるのに適した環境

ポインセチア
ポインセチアに適した環境を整えるのが、育て方の基本だ。日当たりと温度、用土について解説する。

日当たり

5~9月は屋外で日光を当てながら育てよう。冬は日当たりがよい室内で管理するのが育て方のポイントだ。冬の窓辺や玄関は冷えるので、夜は温かい場所に移動させてほしい。

温度

ポインセチアにとっての適温は15~25℃で、5℃以下になると葉が落ちる。10℃以上の環境で管理してほしい。ただし、暖房の風が当たらないように注意する必要がある。

用土

ポインセチアを育てる際には、水はけと水持ちがよい用土を用意しよう。「赤玉土中粒5」「腐葉土3」「ピートモス(酸度調整済み)2」を配合する。初心者なら観葉植物や花用の培養土を使用してもよい。

3. ポインセチアの育て方とポイント

ポインセチア
ポインセチアの育て方を苗植えから解説する。水やりと肥料、剪定などのやり方をまとめた。

苗植え

苗より一回り大きな鉢植えを用意して、鉢底ネットと鉢底石を入れよう。それから三分の一ほど土を入れ、ポットから取り出した苗の根を軽くほぐして植える。あとは土をかけてから水やりをすればよい。

水やり

ポインセチアは加湿を嫌うので、乾燥気味に管理するのが育て方の基本だ。生育期の2~10月は、土が乾いたのを確認してからたっぷりと水やりをしよう。12~2月の開花時期は、土が乾いたら少なめに水やりをしてほしい。

肥料

5~7月は液体肥料を1ヶ月に1回、8~10月は遅効性の固形肥料を1ヶ月に2回与える。11~3月は休眠期なので肥料は不要だ。

剪定

ポインセチアは、1年に1回の頻度で3~5月頃に剪定をしよう。新芽が伸びるように株を半分ほどカットするのが剪定のポイントだ。なお、ポインセチアの樹液でかぶれることがあるので、必ず手袋をして作業してほしい。

増やし方

発芽する5~7月の間に、新芽をつけた枝をカットする。本葉を3~4枚残して切り口を斜めになるように切ろう。葉は二分の一の大きさに切っておくと蒸散を防げる。それから1時間ほど水につけてピートモス(酸度調整済み)に挿す。風通しのよい明るい日陰で管理して、根がでるまで小まめに葉水をしよう。

4. ポインセチアの葉を赤くする育て方「短日処理」とは

ポインセチア
ポインセチアは、日照時間が短くなることで花芽をつける「短日植物」だ。夜も明るい室内だと葉が赤くならないので、短日処理が必要になる。

短日処理の方法

遮光によって開花を促進することを「短日処理」という。ポインセチアを赤くするために、日光や蛍光灯の光を遮断しよう。夕方の17時から翌朝の7時までダンボールをかぶせる。8~9月に1ヶ月間ほど毎日短日処理をするのが、育て方のポイントだ。

5. ポインセチアを育てる上で注意したい害虫と病気

ポインセチア
ポインセチアを元気に育てたいなら、病害虫への対策をしっかり行いたい。育て方の基本として、主な害虫や病気とそれぞれの対策を紹介しよう。

気をつけたい害虫と対策

「アブラムシ」「オンシツコナジラミ」「カイガラムシ」に気をつける。害虫が栄養を吸い取ることで葉や苞が変色したり、生長が阻害されたりするので注意。風通しの良い場所で管理して、定期的に葉水をすれば害虫の予防になる。
ポインセチアについた害虫を見つけたら、すぐに駆除してほしい。数が少ないなら駆除剤を散布し、大量に発生しているなら葉ごとカットする。カイガラムシは駆除剤が効きにくいため、ピンセットで1匹ずつ取り除こう。

気をつけたい病気と対策

根が腐って変色する「根腐病」や、灰色のカビが生える「灰色かび病」に注意する。病気の主な原因は水のやりすぎや高い湿度だ。水のやりすぎに注意して、風通しと日当たりがよい場所で管理するのが、育て方のポイントになる。

結論

ポインセチアの正しい育て方を知っておけば、色鮮やかな美しい葉を楽しめる。適した環境や育て方のポイントを、ぜひ覚えておいてほしい。ポインセチアを赤くする短日処理や、病害虫への対策もあわせてチェックしておこう。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2022年11月29日

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