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乾電池

乾電池から漏れた液体の危険性と正しい対処方法!液漏れを防ぐには?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年11月14日

乾電池に飲み物などをこぼして濡らしたことや、電池交換の際に乾電池から液体が漏れていたなんてことはないだろうか?そんなときはどう対処すればいいのか、困った人もいるだろう。そこで今回は、乾電池を液体で濡らしてしまった場合の対処方法をはじめ、乾電池が液漏れする原因や危険性、液漏れした場合の対処方法を紹介する。

  

1. 乾電池を液体で濡らしてしまったときの対処方法

乾電池
まずは、乾電池が液体で濡れることのリスクと対処方法について見ていこう。

ショートや発火などのリスクがあるため使用せずに廃棄を

乾電池が濡れた場合、ショートしたり錆が発生したりする可能性がある。また、長期間濡れた状態だと乾電池が劣化し、液漏れなどの原因となる。乾電池の中の液体が皮膚に付くことや、液体が付いた衣類を着ることは大変危険だ。さらに、乾電池に保護回路が組み込まれている場合は、液体により組み込まれた回路が破壊されて破裂や発熱、発火のおそれもある。リスクが大きいため、濡れた乾電池は使用せずにすぐに廃棄しよう。

2. 乾電池から漏れる液体は何?原因も解説

乾電池
ここでは、乾電池の液漏れによるベタベタした液体や白い粉の正体に迫っていこう。

乾電池から漏れる液体は「電解液」

リモコンの乾電池を交換しようとフタを開けたら、ベタベタした液体や白い粉のようなものが付いていたことはないだろうか?それらの正体は電解液と呼ばれるもので、乾電池の種類によって成分は異なる。アルカリ乾電池の電解液は強いアルカリ性の水溶液で、主成分は水酸化カリウムだ。そしてマンガン乾電池の電解液は弱酸性の水溶液で、主成分は塩化亜鉛である。

乾電池の液漏れの原因

【未使用の乾電池から液漏れする原因】
未使用の乾電池が液漏れする原因は、輸送の際の衝撃による変形や、保存環境が悪いために起こる錆や破損、メーカー推奨の使用期間を過ぎたことによるものと考えられる。
液漏れは異常なことだと思われがちだが、乾電池を安全に使うための現象であることもある。というのも何らかの原因で乾電池の中にガスが溜まった際、破裂を防ぐためにガスが外へ放出される仕組みになっている。このガスを放出するときに乾電池の中の液体もいっしょに漏れてしまうのだ。

【使用中の乾電池から液漏れする原因】
使用中の乾電池が液漏れする原因には、機器が動かなくなった状態で乾電池を入れたままにしていた場合や、電極部分に金属が触れたことによるショート、電池を逆向きに入れた場合が考えられる。

3. 乾電池から漏れた液体の危険性と適切な対処方法

危険物
乾電池の液漏れにはどのような危険性があるのだろうか。過去の事例や正しい対処方法を紹介する。

乾電池から電解液が漏れたときの正しい対処方法

液漏れした乾電池を機器から取り出すときは、皮膚や衣類に付着しないようゴム手袋を着用しよう。乾電池をティッシュなどで包んでビニール袋で密閉したら、地域のルールに従って廃棄してほしい。
乾電池が液漏れして汚れたリモコンなどの機器は、正しく掃除をすれば使えるようになる。まずプラスチックのフタを外し、水洗いをして乾いた布で拭き取る。リモコン本体は湿った布で拭き取り、細かい箇所は綿棒を使おう。バネや接触板が錆た場合は、紙やすりで磨いてキレイにしておくといい。ただし無理に自分で処理しようと本体に悪影響を及ぼしてしまう場合もあるので、可能であれば販売店に交換・修理を依頼するのがおすすめだ。
おもちゃ内部の乾電池から液漏れし、拭き取れないところまで電解液が流れてしまった場合、そのおもちゃは使えなくなる。また、子どもが触ったり口に入れたりする可能性が高いので非常に危険だ。この場合は廃棄するか、メーカーに修理を依頼しよう。

電解液の危険性

では、電解液にはどのような危険性があるのだろうか。 アルカリ乾電池が液漏れし、電解液が目に入ったり皮膚に付いたりすると、失明や化学熱傷の危険性がある。実際に触れた人が、化学熱傷や湿疹ができたという事例があるのだ。(※1)また、マンガン乾電池が液漏れし、電解液が目に入ったり皮膚に触れたりした場合、アルカリ乾電池ほど危険ではないものの、安全である保証はないので注意してほしい。

電解液が皮膚や衣類、家具などに付着したときの応急処置

アルカリ乾電池の電解液が目に入った場合は、こすらずすぐに大量のキレイな水で洗い流して、できるだけ早く医師の診断を受けることが重要だ。皮膚に付いた場合も、大量の水でしっかりと洗い流して異常があれば医療機関を受診しよう。そのまま放置すると化学熱傷になる危険性がある。マンガン乾電池の電解液が目に入った場合や皮膚に付いた場合も同様だ。水で流したら速やかに医療機関を受診してほしい。
衣類に付いた場合は皮膚に触れないように脱ぎ、液が付いた箇所を大量の水で洗い流そう。それから普段どおりの洗濯をすれば問題はない。しかし素材によっては、変色や劣化が起こる可能性があるので注意してほしい。また、家具・床などに付いた場合は、電解液が手に付かないようビニール手袋などを使い、ティッシュやウエットティッシュなどでしっかり拭き取るといい。その後、濡らした雑巾やティッシュで何度も拭き取って、漏れた電解液をできるだけ除去しよう。
素材によっては変色する場合があること、電解液が皮膚に付かないように注意しながらこれらの応急処置を行ってほしい。

4. 乾電池から電解液が漏れるのを防ぐには?

乾電池
最後に、乾電池の液漏れを防ぐ方法をいくつか紹介しよう。

新しい乾電池と古い乾電池を混ぜて使用しない

新しい乾電池と古い乾電池を一緒に使ってはいけない理由は、古い乾電池が新しい乾電池の電力に合わせて過放電になり、劣化が進んで液漏れを引き起こしてしまうためだ。メーカーや種類の違う乾電池を使った場合も同様のことが起こるため、複数の乾電池を使用する場合は、同じ種類で同じ残量の乾電池を使おう。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池は正しく使い分ける

乾電池を必要とする機器であればどちらも使えるが、それぞれに向いている機器があるので使い分けることをおすすめする。
アルカリ乾電池はパワーがあり長持ちするので、電力消費の大きい機器(携帯ラジオ・強力なライト・ステレオなど)に向いている。使用回数や使用電力の少ない機器に使用して長期間乾電池を交換せずにいると、経年劣化などによる液漏れを起こす可能性があるので注意が必要だ。マンガン乾電池は、休ませることで電圧が回復する特徴がある。小さな電流で必要なときだけ電力を必要とする機器(リモコン・時計、懐中電灯など)に向いている。

長期間使わないときは乾電池を抜いておく

長い間機器を使わずにいると乾電池の過放電や劣化が進行して、使用を再開したときに異常加熱などにより液漏れする危険性がある。長期間使わないリモコンやおもちゃなどは、乾電池を抜いておこう。

正しく保管し使用期限も守る

乾電池には使用期限があり、過ぎると性能の低下や液漏れの原因となる。保存中の乾電池は期限を確認し、過ぎていたら未使用でも破棄しよう。もし期限内であっても保存状態が悪いと錆や劣化を引き起こしてしまう。高温多湿や直射日光を避け、10度~25度くらいの場所に保管しよう。
開封した乾電池は、電極同士が当たってショートしないように、電極を同じ方向に向けてジッパー付きの袋などに密閉して保管すると安心だ。乾電池を正しく保管すれば、液漏れや劣化、それによる発火や火事を防ぐことができる。

結論

手軽で便利な乾電池だが、使い方や保管方法を間違えると中の液体(電解液)が漏れ、さまざまな被害をもたらす危険性がある。液漏れした際は皮膚に触れないように注意し、万が一電解液が付いた場合や目に入った場合は、すぐに洗い流して医療機関を受診しよう。
(参考文献)
※1出典:消費者庁「電池の発熱、液漏れ、破裂に注意しましょう!」
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  • 更新日:

    2022年11月14日

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