目次
1. エラーコインとは?額面以上の価値があるってホント?

エラーコインとはどのようなもので、どのくらいの価値があるのだろうか。話題になった1円玉の最高額も併せてご紹介していこう。
製造過程において何らかの不具合が生じた硬貨
エラーコインとは、製造する過程で生じた何らかの異常により、正しく製造されなかった硬貨を指す。基本的には製造時に発見されるため、市場へ出回る前に取り除かれるのが通常だ。しかし、何らかの理由で世の中へ流通することがあるため、希少価値が高くなりやすい。
過去には1円玉が280万円になったケースも
エラーコインを収集しているマニアは多く、オークションで高値取引されているケースも少なくない。過去には穴のない50円玉が30万円に、変形した1円玉が280万円になったことも。価値の高いものを見つければ一攫千金を狙える可能性もあるので、ぜひチェックしておこう。
2. エラーコインの主な種類と見分け方!買取相場はいくら?

ここでは、エラーコインの種類や見分け方を解説する。5円や50円玉で起こりうる穴ずれや穴なし、1円玉、10円玉、100円玉などで見つけられるヘゲエラーなど、詳しく紹介する。
穴なし
穴なしのエラーコインとは、穴が空いているはずの硬貨に穴がないコインのこと。買取相場は20万円前後で、エラーコインのなかでも人気が高いことが特徴だ。穴があるはずのものに穴がないため、見つけやすいエラーコインといえるだろう。
穴ずれ
真ん中に開いているはずの穴に、ずれが生じているものを穴ずれコインという。穴のずれが大きいほど高値がつきやすいが、発見されやすいエラーコインのため、流通数が多く希少価値は低めだ。それでも買取価格は5万円前後と、比較的高額な相場といえるだろう。
ヘゲエラー
金属がはがれている硬貨は、ヘゲエラーコインと呼ばれている。見た目が悪いので、状態がよくても数千円程度と買取価格は低くなりがちだ。しかし、平成に入ってからヘゲエラーのある硬貨は発見されにくくなっているため、平成以降に製造されたものは高値で取引されやすい傾向にある。
角度ずれ
角度ずれコインとは、表と裏に打刻された柄の角度がずれているものを指している。非常に分かりにくいエラーのため、しっかり確認しないと発見が難しい。状態が悪いと数千円程度の価格だが、コレクターには人気があるため、状態がよければ数万円になることも。昭和40年代までの10円玉に多いエラーなので、チェックしておこう。
刻印ずれ
硬貨に刻まれている柄が真ん中から少しずれているものを、刻印ずれコインと呼ぶ。パッと見て違和感があるかないか程度のものが多いため、よく見ないと見落としてしまうエラーコインのひとつだ。ずれが大きいものほど価値は高くなるが、流通している数も多いため買取の相場は2,000円前後となっている。
裏写り
裏移りコインは、表と裏の柄が重なるように刻印されているもの。発見されやすいエラーコインのため、流通している数が比較的多いことが特徴だ。買取相場は2万円前後だが、10円玉以外ではあまり発見されていないため、硬貨の種類によっては高値になる可能性がある。
影打ち
表も裏も同じ柄に刻印されているものは、影打ちコインという。発見しやすそうなエラーコインだが、以外と見逃す人も多い。コレクターからの人気が高く、買取価格の相場は20万円前後。状態によっては20万円以上になることもあるので、しっかり確認しておこう。
傾打ずれ
傾打ずれコインとは、柄の軸は同じでも、図柄の角度が表と裏でずれているものを指す。角度ずれコインと似ているが、傾打ずれコインは柄すべてがずれていることが特徴だ。買取相場は5万円前後だが、ずれが大きいものほど希少価値が高く、買取相場も高くなる傾向にある。
3. 最高額を狙えるかも?希少価値が高いエラーコインとは

希少価値が高いエラーコインにはどのような特徴があるのだろうか。知っておけば、探す目安になるので押さえておこう。
1点モノのエラーコイン
エラーコインは、発見され世に出回る数が多いほど希少価値が下がってしまう。したがって、これまで誰も見たことないようなエラーコインは1点モノとされ、高額になりやすい。コレクションしたい人が多いものほど買取相場はアップするので、人気のあるエラーかどうかも押さえて探してみよう。
昭和62年の50円玉
昭和62年の50円玉は価値があるという噂を耳にしたことはないだろうか。実は、一般流通用の硬貨は毎年製造されていない。したがって、製造されなかった年の硬貨は流通量が非常に少なく、価値が付きやすくなるのだ。
昭和62年の50円玉は一般流通用の製造がなく、貨幣セットで販売されたものしか流通していない。したがって、エラーがなくても額面以上の価値が付きやすく、人気が高いのだ。さらに穴ずれ、穴なしといったエラーコインとなれば、買取相場も跳ね上がること間違いないだろう。
昭和50年以外の穴なしコイン
穴なしのエラーコインは、昭和50年に製造されているものが多いという特徴がある。したがって、昭和50年以外の穴なしコインは希少価値が高い傾向にあるため、発見したときは、まず年号をチェックしてみるとよいだろう。
結論
エラーコインについて解説した。普段何気なく利用しがちな硬貨だが、実はお宝である可能性がある。希少価値が高いものなら一攫千金を狙えるかもしれないので、硬貨を使用するときは、事前にエラーがないか確認してみてほしい。