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炊飯器

炊飯器の寿命は平均何年?買い替えるべき症状や長持ちのコツの解説

投稿者:ライター 上野祥子 (うえのしょうこ)

鉛筆アイコン 2022年11月21日

いまや一家に一台はあるであろう「炊飯器」。毎日美味しいごはんを炊いてくれる炊飯器は、冷蔵庫や洗濯機がそうであるように、使うと消耗する家電製品である。本記事では、そんな炊飯器の寿命について触れ、修理・買い替えの判断や寿命を延ばすコツを紹介していきたい。

  

1. 炊飯器の平均寿命は何年?

炊飯器
炊飯器の寿命は、使用するメーカーや機種のほか、使用状況や頻度、手入れの有無によって異なる。また、家電製品について一般的にいわれる事柄に、故障のしやすさには個体差があるということも知られているだろう。ここでは、平均的な使用状況での炊飯器の寿命を見ていきたい。

寿命の目安は6年

各家電製品には、公正競争規約制度により定められた「補修用性能部品の保有期間」があり、炊飯器はこれが6年に設定されている。補修用性能部品の保有期間とは、ある家電製品(機種)を製造終了したのち、その製造に係る部品を保有していなければならない期間のことだ。この期間内であれば部品交換や修理が可能である一方、期間を過ぎたものに関してメーカーの部品保有義務はなく、交換・修理が難しくなる。補修用性能部品の保有期間が6年である炊飯器は、寿命が6年だと考えてもよいだろう。ただし、部品の保有期間が6年とされているだけで、6年経つと使えなくなるわけではない。あくまでも1つの目安であり、10年以上使い続けている例もある。

内釜は寿命が短い

炊飯器は、複数のパーツによって構成される家電製品である。中でもトラブルや故障が起きやすいパーツ、劣化の速いパーツは本体ではなく「内釜」だ。内釜は、米を研いだり炊飯したり、長時間保温の状況下にさらされたりする仕事の多いパーツである。そのため、変形してしまった・コーティングがはがれてしまったなどの理由で使えなくなるケースが少なくない。炊飯器本体(外釜)の寿命が平均して6年~10年であるのに対し、内釜の寿命は3年~5年という見方もある。ただし、メーカーによっては買い替え用の内釜をラインアップしていることもあり、まるごと買い替える必要はない。

2. 炊飯器の寿命を知らせる主な症状

炊飯器
平均的な寿命が6年とされる炊飯器は、その寿命が近づくとさまざまな異常が見られるようになる。以下で5つの症状を紹介するため、炊飯器の異常が気になっている方は参考にしていただきたい。

変なにおいがする

使用頻度の高い炊飯器は、何度も使用しているうちに異臭がすることがある。大抵は、内釜の洗浄が不十分であったり炊飯以外の調理に使用したりするのが原因だ。ただし、内釜をキレイに洗っても通常の炊飯をしてもにおいがする場合は、炊飯器の劣化・寿命のサインであるため買い替えを検討しよう。

うまく炊けない

普段通り炊飯したはずなのにごはんが硬い、またはベチャベチャだという症状は、温度センサーの異常が疑われる。温度センサーの故障は内釜コーティングの剥離が原因であるケースもあるため、内釜の様子を確認してみよう。計量ミスでない限りは故障であるため、修理に出すか買い替えるかで対応していただきたい。

変な音がする

いままで聞こえなかった音がする場合、何らかの故障が疑われる。メーカーによっては、炊飯器から聞こえる「正常な音」と「異常な音」を取扱説明書に記載しているため、異音が気になる場合は確かめてみよう。

内釜のコーティングがはがれる

内釜のコーティングは熱によりはがれてしまうため、炊飯器の各パーツの中でもとくに劣化の速い部分である。コーティングがはがれても炊飯できるが、温度センサーが正常に作動せず、炊きあがりにムラが出ることがあるだろう。内釜のみ買い替えることもできるため、まるごと買い替えるべきかどうか総合的な判断を。

電源が入らない

炊飯器の電源が入らなくなった場合、寿命が来たというサインであることが多い。まずは、コンセントがしっかりと刺さっているか・差し込みプラグ側に問題はないか・配線を変更していないかなどを確認すること。これらを確認しても電源が入らない場合は、故障・寿命と考えよう。

3. 寿命を迎えた炊飯器は修理?それとも買い替え?

基盤
故障した炊飯器は修理に出して使い続けるべきなのか、寿命だからと買い替えるべきなのか悩みどころだ。ここでは、修理・買い替えの大まかなポイントを解説する。また、買い替えることになった場合、古い炊飯器をどのように処分すればよいのか紹介しよう。

保証期間内なら修理を検討する

故障した炊飯器がメーカーの保証期間内にある場合は、買い替えよりも修理を検討しよう。保証期間内であれば、無償で修理してもらえることがほとんどだ。保証期間を過ぎている場合でも、まずはメーカーの修理窓口に問い合わせ、修理に出すべきか買い替えるべきかの判断を仰ぐのがおすすめ。修理費用と買い替え費用を比較し、コストパフォーマンスの高い方を選ぶようにしよう。

10年以上使っている場合は買い替える

炊飯器の補修用性能部品の保有期間は6年だ。そのため、10年以上使っている炊飯器の交換部品は在庫にない、または修理できても高額になるなどの可能性がある。10年以上使い続けた炊飯器は劣化が進んでいるはずだ。また、ここまで使えたなら寿命を全うしているだろう。これを機に買い替えることをおすすめする。

【古い炊飯器の正しい処分方法】
寿命が来た炊飯器を買い替えとなると、いままで使っていた炊飯器を処分しなければならない。家電リサイクル法の対象外である炊飯器は、各自治体により廃棄ルールが異なる。一般的には不燃ゴミや粗大ゴミとして回収してもらえるが、小型家電リサイクル法の対象となっている場合はその回収方法に従う必要がある。新しい炊飯器を購入した店舗で処分を請け負ってくれるケースもあるため、買い替えの際に問い合わせてみてもよいだろう。

4. 炊飯器の寿命を延ばすコツ

米とぎ
炊飯器の寿命は6年ほどと紹介したが、丁寧に使えば6年以上機能する家電製品だ。米を主食とする日本人の食生活には切っても切れない炊飯器。良好な状態を保ちながら少しでも長く使えるよう、4つのポイントをお伝えする。

保温機能を使い続けない

高温状態をキープする保温機能は、メーカーの定める時間を超えて使用するとごはんの美味しさが損なわれるうえ炊飯器の劣化を早めてしまう。取扱説明書に記載された保温時間を守るようにし、食べきれない場合は冷蔵・冷凍保存に切り替えよう。

内釜の中で米を研がない

多くの炊飯器の内釜にはフッ素加工が施されている。そのため、内釜で米を研ぐとそのコーティングがはがれてしまうのだ。コーティングがはがれると、焦げや炊きムラの原因となる。少し手間でも、ボウルやザルを使って米を研ぐようにしよう。

内釜を洗うときに熱湯を使わない

内釜に付いたごはん粒や汚れを落とすために熱いお湯を使用していないだろうか?先ほどもお伝えした通り、内釜にはコーティングが施されている。内釜に熱湯を入れると、コーティングの剥離や変形の原因となって寿命を縮めるためやめてほしい。

定期的に手入れする

炊飯器を長持ちさせるためには、定期的な手入れが欠かせない。汚れが目に見えやすい内釜や内ぶたはもちろん、吸排気口や温度センサーなどの掃除も忘れずに行おう。ただし、誤った掃除方法は炊飯器の故障や寿命を縮めるるリスクを上げるため、取扱説明書の指示に従うよう注意していただきたい。

結論

炊飯器の寿命について紹介した。寿命の目安は平均して6年ほどであるが、使い方によってそれ以上機能してくれる可能性は十分にある。内釜の扱いにはとくに気を配り、長持ちさせるポイントを押さえて少しでも長く愛用の炊飯器を使っていただきたい。
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  • 更新日:

    2022年11月21日

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