目次
1. シーシャとは?

シーシャの害を見る前に、基本的な知識を紹介しよう。
シーシャとは水タバコのこと
シーシャは水パイプを使用するタバコのことである。好みのフレーバーを選び、各自好みの味付けができるのが特徴だ。シーシャの燃焼時間は、1回約1時間と長い。専門店でリラックスしながらゆったりとした時間を楽しむ人が増えている。
シーシャの仕組み
シーシャの大きさはさまざまで、30~80cmほどだ。本体の一番上にあるボウルの中にフレーバーを入れ、ふたをした上から加熱した炭を置く。温めることによって香りが付いた煙がパイプを通り、水が入ったボトルへと送られ気泡が発生する。ボトル上部に煙がたまり、ホースで吸い込むと風味の付いた煙が口の中に広がる仕組みだ。
日本では紙巻きタバコと同等の扱い
シーシャも紙巻タバコと同じようにタバコ葉を使用している。ニコチンやタールといった害を与える物質が含まれているため、日本では20歳未満の使用は違法ではないが、禁じられているのである。
2. シーシャは健康被害がある?

シーシャを吸うことによって健康にどのような害を与えるのかを紹介する。
ニコチンの含有量は少ない
紙巻タバコに比べ、シーシャに含まれるニコチンの含有量は少量だ。しかし、シーシャは時間をかけて吸い続けるため、人によってはニコチン中毒などの害を与える。ニコチンには高い依存性があるので、注意が必要だ(※1)。
吸い過ぎると体調に影響が出る
シーシャを長時間吸うことによって気分が悪くなり、頭痛を引き起こす影響を起こす恐れがある。間違った吸い方を続けるとニコチンの過剰摂取になり、倦怠感や吐き気といった害をもたらすのだ(※2)。
3. シーシャには害しかない?

シーシャの健康被害について説明してきたが、デメリットしかないというわけではない。シーシャを吸うことによるメリットも見てみよう。
リラックス効果が得られる
シーシャにはさまざまなフレーバーがあり、自分好みのものを選べる。お気に入りのフレーバーを選ぶことで心も身体もリラックスし、ゆっくりとした時間を楽しめるのだ。アロマテラピーのような効果もあるため、ストレスや考えごとから離れられるのが人気の理由だ。
害だけでなくリラックス効果があるため、シーシャに夢中になる人が多いのかもしれない。
集中力が高まる
時間をかけて楽しむシーシャは、集中した作業との相性がよいといえる。シーシャには、微量のニコチンが含まれる。集中力の向上が見られるが、シーシャを吸う行為自体にも要因がある。リラックスした状態でたしなむシーシャには、害という悪影響を超えた魅力があるのかもしれない。
4. 害が気になるならニコチン・タールフリーがおすすめ

健康に及ぼす害が心配な人は、ニコチン・タールフリーのシーシャを試してみてはいかがだろうか。通常はタバコの葉を使用するが、ニコチン・タールフリーではサトウキビの葉を使用する。ニコチン入りのシーシャと吸い心地はあまり変わらないので、シーシャが機になるけど害が心配だった人は、ぜひこちらのシーシャを体験してみてほしい。
結論
シーシャには健康に与える害があるが、リラックス効果や集中力の向上といったよい一面もあることを知れたのではないだろうか。周りへの影響や自身の体調を考え、ニコチン・タールフリーのシーシャを試してみるのもよいかもしれない。
(参考文献)
※1一般社団法人 日本循環器学会 禁煙推進委員会
※2兵庫医科大学病院