目次
1. メラミンスポンジが使えないNGな場所

メラミンスポンジは硬い網目状の構造を持っており、汚れを削って落とすことができる。一方で研磨作用で素材を傷つけることがあるので、NGな場所をチェックしておこう。
コーティングされている場所
剥がれてしまうため、コーティングされている場所にメラミンスポンジを使うのはNGだ。コーティングには曇り止めや汚れ防止といった効果がある。剥がれると曇りやすくなったり、汚れやすくなったりするので注意しよう。
たとえばワックス塗装がされたフローリングや木製品、曇り止め加工がされた鏡があげられる。便器・浴槽の内側、ホワイトボード、車体やフロントガラスなどへの使用も避けよう。コーティングされているかわからない場合は、説明書やメーカーの公式サイトで確認すると安心だ。
光沢がある場所
光沢やツヤがある素材をメラミンスポンジで擦ると、表面を削ることになる。傷がついて曇ってしまい、光沢や質感が失われるので使用はNGだ。光沢がある金属やステンレス、プラスチックには、メラミンスポンジは使用できない。
たとえばNGな場所としては、ステンレス製のシンクや冷蔵庫の表面があげられる。メラミンスポンジの使用は避けて、柔らかいスポンジや布で掃除をしよう。一方で光沢がないステンレスやプラスチックなら使用はOKだ。傷がつかないか目立たない場所で試してから、使用しよう。
漆器や陶器
漆が剥がれてしまうため、漆器にメラミンスポンジを使用するのはNGだ。美しい質感が損なわれるのはもちろん、断熱性や汚れ落ちのよさなど漆がもつ効果が損なわれる。漆器と同様に、光沢がある高級な食器への使用もNGだ。
また、陶器をメラミンスポンジで磨くと、細かな傷がつくことがある。最初は大丈夫でも繰り返すことでツヤがなくなり、汚れもつきやすくなるので注意が必要だ。茶渋落としにメラミンスポンジは有効だが、何度も繰り返し使用するのは避けてほしい。
塗装されている場所
ペンキやワックスを塗ってある場所をメラミンスポンジで擦ると、塗装が剥がれる。色が剥げたり傷がついたりするので使用はNGだ。木製の家具やベランダの床は、塗装されている可能性が高いので注意しよう。
塗装と同様に、プリント加工がされているものへの使用も避けてほしい。メラミンスポンジが使えるのか迷ったときは、目立たない場所で試すことが大事だ。なお、摩擦によって火傷状態になる恐れがあるので、ペンキがついた肌をメラミンスポンジで擦るのもNGだ。
2. メラミンスポンジの正しい使い方

トラブルを避けるために、メラミンスポンジの基本的な使い方を確認しておこう。NGな場所とあわせて、詳しいやり方をチェックしてほしい。
使う前に素材を確認する
メラミンスポンジを使用する前に、NGな素材ではないかチェックする。わからない場合は説明書を確認するか、目立たない所で試すとよいだろう。傷つけたくない大事なものなら、メラミンスポンジの使用を避けるのも選択肢の一つだ。
コーティングしていない鏡やシンク、ガラス、ホーロー、タイル、光沢のないプラスチックには使用してよい。たとえば蛇口・水栓、網戸、カップ・急須の茶渋、冷蔵庫のパッキンなどの掃除に活用できる。
ただし、メラミンスポンジが使える素材でも、擦りすぎると傷がつくことがある。汚れた部分だけをピンポイントで擦ることが大事だ。汚れがひどいときだけメラミンスポンジを使用して、それ以外はスポンジや布を活用しよう。
メラミンスポンジの濡らし方や使い方
まずはメラミンスポンジを、使いやすいサイズにカットしてほしい。細かい場所を掃除するなら、人差し指と親指でつまめるくらいの大きさがよいだろう。長時間使用する場合や肌が弱い方は、手荒れ防止のためにゴム手袋をするとよい。
水滴が少し落ちるくらいの水をメラミンスポンジに含ませて軽く絞る。乾いたら水を足して、汚れた部分を擦っていこう。最後にメラミンスポンジのカスを拭き取れば完了だ。なお、余ったメラミンスポンジは、乾燥させて保存しておけばまた使用できる。
結論
メラミンスポンジの使用がNGな場所は多いため、事前に確認しておくことが大事だ。傷がついたり機能が損なわれたりするので、コーティングされた場所や光沢がある素材には使用できない。漆器や陶器、塗装された場所への使用も避けることが大事だ。また、使える素材や正しい使い方を紹介したので、メラミンスポンジの基礎知識としてチェックしておこう。