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初詣

初詣は仏滅の日でも大丈夫?六曜の意味や正しい参拝マナーを解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年12月31日

冠婚葬祭の日程で、仏滅を気にする方も多いのではないだろうか。とくにおめでたいとされる正月の初詣や結婚式に仏滅は避けたいと考える方もいるだろう。しかし、初詣は仏滅を避けるべきなのだろうか。今回は、初詣と仏滅の関係を解説する。あわせて参拝するときのマナーも紹介するので参考にしてもらいたい。

  

1. 初詣は仏滅でも大丈夫?

カレンダー
せっかく新年最初の参拝をする初詣なのに、仏滅となるとテンションも下がってしまいそうだ。初詣に行く日にちは仏滅を避けた方がいいのだろうか。

仏滅は六曜の中では最も悪い日

六曜とは、中国で生まれた歴注のひとつで、日時・方位などの吉凶、運勢などを示す考え方だ。「先勝」「友引」「先負」「大安」「赤口」「仏滅」と6つに分かれており、俗信として広まって今に至る。
仏滅は縁起が悪く、最悪の日とされており、とくに結婚式などの慶事では仏滅を避ける傾向が強い。ただし、何か悪いことを断ち切り、心機一転新しいことをスタートさせるには良い日だとされている。
江戸時代後期に確立されたという六曜は、現代でも脈々と引き継がれている。

初詣は仏滅の日でも良い

実は「仏滅」とは仏が滅した日ではなく、本来は「物滅」だ。これは「物を失くして空しい」という意味だ。いつの間にか「仏滅」という漢字が当てられ、仏教との結び付きがあるかのように摺り込まれてしまった。
お釈迦様がなくなった日は2月15日。仏教ではこの日を仏滅というが、六曜の仏滅とは全く関係がない。さらに神社でも六曜とは関係がないため、初詣が仏滅であっても問題がないのだ。

2. 初詣の参拝期間や時間帯はいつがいい?

賽銭箱
初詣に行く日取りは仏滅などの六曜には関係ないとして、参拝期間や時間帯などに「良し悪し」はあるのだろうか。

初詣の参拝期間

初詣とは、新しい年を迎えて初めて神社やお寺に参拝することだ。1年の初めの行事とされているため、できるだけ年が明けたら早めに参拝を済ませた方がいいだろう。
一般的には、元日から3日までの三が日の間に初詣に行くことが多い。仏滅だからといって敬遠する必要はない。しかし、混雑を避けたい場合などは「松の内」といわれる期間中に参拝するといいだろう。松の内は関東では7日まで、関西では15日までをいう。

初詣におすすめの時間帯

初詣に適した時間帯というのは特にない。しかし、寺社によっては参拝の時間が定められているところもある。開門時間にあわせて朝8時から17時くらいまでの参拝をおすすめする。

3. 参拝する前に知っておきたい初詣マナー

手水舎
せっかく初詣で参拝するのだから、マナーを心得たふるまいをするのが大人といえる。神社とお寺では多少マナーが違っているので、それぞれのマナーを知っておこう。

神社の参拝マナー

神社の初詣の参拝は次のような順番となる。
  • 鳥居の前で一礼してくぐる。このとき、境内の参道は真ん中を歩くのではなく左右どちらかを歩くのがマナーだ。真ん中は神様の通り道になる。
  • 手水舎で右手で柄杓を持ち、左手を清め、同じように左手で柄杓を持ち、右手を清める。口をすすいでから最後にもう一度左手を清める。
  • 本殿についたらお賽銭箱にお賽銭を入れて鈴を鳴らす。
  • 二礼二拍手をしてお祈りをし、最後に一礼する。
神社におけるお賽銭は、初詣で神社に納めるお賽銭は、願い事をかなえてもらうためのお金ではない。感謝の気持ちを込めた「供物」である。賽銭箱に入れるときには、感謝の気持ちを込めて、丁寧に納めるようにしよう。

寺院の参拝マナー

寺院の初詣の参拝は次のような順番となる。
  • 山門前で合掌してから山門をくぐる。山門の敷居は踏まずにまたいで入る。
  • 神社と同じように手水舎の水で清める。
  • 線香を購入して線香に火を点け、常香炉に入れ、線香の煙を浴びて身を清める。
  • 本堂のご本尊に一礼し、お賽銭箱にお賽銭を入れる。神社のように二礼二拍手はしない。
  • お寺に鈴がある場合は、鈴を1回打ってから合掌して一礼する。
寺院におけるお賽銭は、神社とは意味が異なる。寺院へのお賽銭は「修行のひとつ」という位置づけだ。「自分の物欲を捨てるためのお布施」という考えで行う。そのため神社では「賽銭」となっているが、寺院では「浄財」となっている。意味を心に留めながら丁寧に納めよう。

4. 初詣で避けたい服

初詣
初詣は、あくまでも神様や仏様に対して新年のご挨拶をする場だ。ひと昔前までは、正装をして初詣に行ったものだが、最近ではそのような風習もすたれてしまった。しかし、初詣の本来の意味合いを理解するなら、やはり服装にも気を使うことが大切だ。
たとえば、肌が露出するような服装は避けるようにする。これは、ほかの宗教でも同じだが、神様を冒涜することになるから注意しよう。
カジュアルすぎる服装も避けたい。着物などわざわざ正装する必要はないが、できるだけ清潔感のあるシンプルな服装を心がけよう。
また、アニマル柄、ファーアイテムといった殺生をイメージするものも避けた方がいい。

結論

仏滅とは六曜のひとつ。神道や仏教とは全く関係がないため、初詣が仏滅でも気にしなくてもいい。初詣は、できれば三が日の内か松の内の間に済ませておこう。神社と寺院では参拝の仕方が異なる。神様に感謝の気持ちを伝え、新しい年をスタートさせるのにふさわしい気持ちと服装で初詣をしよう。
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  • 更新日:

    2022年12月31日

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