目次
- 1. ゆず湯でピリピリする原因は?
- 2. ゆず湯に入ってもピリピリしないようにするための対策
- 3. ゆず湯に入って皮膚がピリピリしたときの対処法
- 4. ゆず湯にはうれしい効果が!ピリピリを防いで快適なバスタイムを
1. ゆず湯でピリピリする原因は?

ゆず湯に入るとピリピリするのはなぜだろうか。原因を紹介していこう。
ゆずに含まれる「リモネン」という成分が主な原因
ゆず湯に入るとピリピリするのは、ゆずの皮に含まれる「リモネン」という成分が主な原因だ。しかしながらリモネンは、よい香りの元になり、リラックス効果を生み出したり、血行促進・脂肪燃焼効果をもたらしたりする成分でもある(※1)(※2)。
リモネンで皮膚がピリピリする理由
リモネンにはうれしい効果がある一方で、皮膚の油分を必要以上に落としてしまう働きもある。皮膚の油分を落としすぎてしまうと、肌のバリア機能が低下しピリピリするのだ。リモネンはその強い洗浄力から食器用の洗剤などに使用されることもある。そのため、敏感肌や乾燥肌の方、肌の弱い赤ちゃんなどがゆず湯に入ると肌がピリピリすることがあるので注意しよう。
2. ゆず湯に入ってもピリピリしないようにするための対策

ゆず湯に入ってもピリピリしないようにするためには、どうしたらよいのだろうか。ゆず湯を用意する際に試してほしいピリピリしない方法を3つ見ていこう。
ゆずはカットせずにまるごと入れる
ゆずはカットするとよい香りが広がるが、ピリピリの原因になるリモネンも多く出て、皮膚が刺激を感じやすい。ゆず湯に入ってもピリピリしないようにするには、ゆずをカットせずにまるごと入れるのがおすすめだ。
数を減らしたり袋に入れたりする
お風呂に入れるゆずの数を減らせば、ゆずから出るリモネンも減らせて、ピリピリとした刺激を感じにくくなるだろう。また、洗濯ネットやキッチンで使う排水溝ネットなどに、ガーゼでくるんだゆずを入れてからお風呂に入れると、流出する成分の量を抑えることができるのだ。
ゆずをお湯に入れる前によく洗う
ゆず湯で肌がピリピリする方の中には、リモネンではなく、ゆずに付着している農薬によって刺激を受けている方もいる。そのため、ゆずをお風呂に入れる前に表面をよく洗うのがおすすめだ。
3. ゆず湯に入って皮膚がピリピリしたときの対処法

ゆず湯に入ってピリピリとした刺激を受けた後は、どのように対処をしたらよいのだろうか。ここでは、ゆず湯に入ってピリピリした際の対処法について紹介していく。
ゆずの成分をよく洗い流したあと保湿する
ゆず湯に入って皮膚がピリピリする際は、まず刺激の原因になっているリモネンをシャワーでしっかり落とすことが大切だ。肌は油分が落ちて、いつも以上に乾燥しやすく敏感になっているため、クリームなどで念入りに保湿をしよう。シャワーで成分を落とした後もピリピリとした刺激を感じる場合は、アレルギー反応や蕁麻疹の可能性があるので、早めに皮膚科を受診するのがおすすめだ。
4. ゆず湯にはうれしい効果が!ピリピリを防いで快適なバスタイムを

ゆず湯に入ると、ゆずに含まれるリモネンが血行を促進させ身体をしっかり温めてくれる。また、新陳代謝が活発になることで、疲れが軽減される効果もある。しかし、人によってはピリピリとした刺激を感じることがある。ピリピリとした刺激を感じたら、ゆず湯から早めに出て、シャワーで成分を洗い流そう。ゆずの成分によってピリピリしやすい方は、ゆずをガーゼと洗濯ネットに入れたり、カットせずまるごと入れたりしてできるだけ刺激をなくし、保温効果や痛み・疲れを軽減する効果を感じてほしい。
結論
ゆず湯にはさまざまなうれしい効果があるが、人によってはゆずの成分でピリピリとした刺激を感じることもある。ピリピリとした刺激を感じたら、すぐにシャワーで流していつもより念入りに保湿することが大切だ。刺激を受けやすい方は、今回紹介した方法を実践し、心地よいバスタイムを過ごしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1出典:株式会社SPLENDID「【医師監修】洗剤の成分としても注目されているリモネンの健康への効果とは?」
※2出典:日本成人病予防協会「① 香りでダイエット ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~ 」