目次
- 金木犀の花(適量)
- 密閉可能なビン(褐色が望ましい)
- 無水エタノール
- アルミホイル(ビンが透明な場合に用意する)
- ゴム手袋
- 金木犀の花(多めに用意)
- 密閉できるビン
- 無水エタノール
- 金木犀の花(香りが残っているもの)
- 密閉できるビンなどの容器
- 塩
1. 金木犀の香りとは?

金木犀は公園や一般的な家庭でも植えられている。季節の移ろいを感じさせる金木犀の香りは、古くから日本人に親しまれてきた。
金木犀とは?
金木犀とは、秋にオレンジ色の小さな花を咲かせる常緑性樹木である。中国原産で、江戸時代に日本に伝わってきた植物だ。サイ(犀)の皮膚に似た樹皮と、金色の花を咲かせることから「金木犀」と呼ばれている。葉は革のような質感で厚みがあり、楕円形で先が尖っているのが特徴だ。成長すると、樹高は3~6mほどになる。金木犀には雄株と雌株があり、日本で植えられている多くが雄株だ。金木犀にも実はなるが、雄株は雄しべが機能しておらず、実がならない。金木犀の実を見かける機会が少ないのはそのためである。
金木犀の香りの特徴
金木犀といえば、やはりその香りが特徴だ。どこかさっぱりとした、やさしく甘い香りで親しまれている。金木犀の香りが強いため、昭和初期にはトイレの近くに消臭目的で植えられることも多かった。金木犀の香りにトイレの芳香剤のイメージを持つ方がいるのは、そのためかもしれない。
2. 金木犀の香りの効果

金木犀の香りを好きな方は多いが、実はさまざまな嬉しい効果や効能も期待できる。後述する香水やルームフレグランスなどで、日常に取り入れてみるのもおすすめだ。
リラックス効果
金木犀の香りの最も大きな効果が、リラックス効果である。アロマでも人気の高い香りに含まれている「リナロール」という成分が、金木犀にも含まれているのだ。このリナロールには、気持ちを落ち着けリラックスさせる効果が期待できる。
鎮静作用
リラックス効果に似ているが、金木犀の香りには鎮静作用がある。神経の高ぶりを抑え、イライラや不安、緊張をやわらげてくれるのだ。
安眠効果
神経の高ぶりは快適な睡眠を妨げてしまう。リラックス効果や鎮静作用がある金木犀の香りには、安眠効果も期待できる。
3. 金木犀の香りを楽しむ方法

自然の金木犀の香りを楽しめるのは秋限定になる。金木犀の香りが好きな方は、以下の方法で長く楽しんでみてはいかがだろう。
香水
上記の材料を用意して、金木犀の香水を作ってみよう。金木犀の花の茎やゴミを取り除き、ビンを水洗いして乾燥させておく。乾燥させたビンに金木犀の花びらを入れる。ゴム手袋を着用し、無水エタノールをビンの半分~8分目まで注ぐ。ビンのフタを閉めて密閉し、ビンが透明な場合はアルミホイルで覆う。冷暗所で約2ヵ月寝かせれば、金木犀の香りの香水が完成する。
ルームフレグランス
金木犀のルームフレグランスには、チンキがおすすめだ。まずは上記の材料を用意しよう。ビンに金木犀の花を入れ、花がしっかりと浸かる程度まで無水エタノールを注ぐ。約1ヵ月放置すれば、金木犀の香りを楽しめるルームフレグランスの完成だ。
芳香剤
芳香剤にもなるモイストポプリは、上記の材料があれば作れる。金木犀の花は完全に乾燥させると香りが飛んでしまうため、半乾きにしておく。用意した容器に、塩と半乾きの金木犀を交互に詰める。フタをして密閉し、約1ヵ月放置すれば完成だ。
料理
金木犀は園芸目的だけでなく、料理にも利用される。たとえばスイーツには金木犀の花を混ぜたレシピが多い。砂糖漬けやシロップ漬けにし、手作りケーキやクッキーに活用してみよう。そのほかにも、きんぴらや卵焼きなどの和食、炒め物やあえ物に加えて楽しむのもおすすめだ。
結論
金木犀の香りは秋の訪れを感じさせる。日本人にとって、昔からなじみ深い花であり香りだ。やさしく甘い金木犀の香りには、リラックス効果や鎮静作用、安眠効果などが期待できる。香水やルームフレグランスなどを手作りし、日常に取り入れ楽しむのもおすすめだ。