目次
1. ラーメンの汁の残りをシンクやトイレに流していい?

残ったラーメンの汁の正しい捨て方をせず、安易に台所のシンクやトイレなどに流してしまうと、排水口が詰まってしまう可能性がある。
排水口の詰まりや臭いにおいの原因になる
残った具はすべて取り除き、ラーメンの汁だけキッチンのシンクに捨てているから大丈夫と思っていないだろうか。問題は具だけではなく、ラーメンの汁に含まれる油分だ。
冷たくなったラーメンの汁には、油が白く浮かんでいる。キッチンのシンクやトイレの排水管で同じことが起こっているのだ。この油が排水管に蓄積されていく。ラーメンの汁は正しい捨て方をしないと嫌なにおいや詰まりの原因となる。
2. ラーメンの汁の正しい捨て方

排水管の詰まりや嫌なにおいの原因となるラーメンの汁の正しい捨て方を紹介しよう。
キッチンペーパーや不織布に吸わせる
ラーメンの汁の正しい捨て方として、キッチンペーパーや不織布に吸わせ、それを燃えるゴミとして処理する方法がある。不織布は、油などを吸い取る吸水性の高いものを使う。
ラーメンの汁を吸わせるために、キッチンペーパーを何枚も使うのはもったいないと感じたら、新聞紙やいらなくなったタオルなどを使ってもいいだろう。
吸水性ポリマーを使う
ラーメンの汁の正しい捨て方として、天ぷら油を捨てるときに使う吸水性ポリマーを活用してもいい。吸水性ポリマーは、水分を吸収してジェル状に固める働きがある。固めたらそのまま燃えるゴミとして処理できる。たった1gで300mL以上の水分を固めるものもあり、手間いらずでコスパが高い。
片栗粉を使う
ラーメンの汁の正しい捨て方として、薬剤などを使わずに捨てる方法もある。どこの家庭にもある片栗粉を使った捨て方だ。
準備するものは、片栗粉と空の牛乳パック、そしてラーメンの汁だ。
まず、ラーメンの汁に熱を加えて牛乳パックに入れる。そこに片栗粉を加えてよくかき混ぜる。しばらくすると冷めて固まるので、そのまま牛乳パックと一緒に捨てる。
ポイントは、ラーメンの汁にしっかりと熱を加えること。冷たいままだと片栗粉が溶けず固まらない。片栗粉が少なすぎても固まらないので、調整することだ。
3. ラーメンの汁を捨てずに活用する方法

ラーメンの汁の正しい捨て方と同時に、活用する方法も紹介しよう。ラーメンにはさまざまなうまみ成分が凝縮されており、これを捨ててしまうのはもったいない。そのまま料理の調味料として活用してみてはいかがだろう。
リゾットや茶わん蒸しにする
例えば、残りご飯をラーメンの汁に入れ、粉チーズを振りかければリゾット風に大変身だ。味がしっかりしているので、美味しくいただける。
茶わん蒸しの出汁代わりにも活用できる。耐熱容器に残ったラーメンの汁と溶き卵を入れ、500Wのレンジで2分ほど加熱するだけだ。ラーメンの汁を単に捨ててしまうよりも、二度楽しめるのでおすすめだ。
4. ラーメンの汁を排水口に捨てたときの対処法

今までラーメンの汁の正しい捨て方をしてこなかった人も多いだろう。その影響がもしかすると、排水口に出ているかもしれない。
液体パイプクリーナーを使って掃除する
ラーメンの汁の正しい捨て方をせず、直接キッチンのシンクやトイレに流していた場合、すでに排水管内では、油がたまって詰まりかけているかもしれない。最近水の流れが悪くなったと感じているなら、早急に対策を取る必要がある。
最も手っ取り早いのは、液体パイプクリーナーを使って掃除をすることだ。ホームセンターやドラッグストアなどで簡単に手に入る。
掃除の仕方は簡単だ。表示通りの量を排水口に流し込み、30~60分放置するだけだ。あとは勢いよく水を流して完了だ。
結論
残ったラーメンの汁は、安易にキッチンシンクやトイレに流してはいけない。油が固まって排水管にたまり、詰まりや嫌なにおいの原因となる。正しい捨て方は、キッチンペーパーや不織布で吸い取る方法、吸水性ポリマーや片栗粉などで固めて捨てる方法がある。ラーメンの汁を捨てずに、料理の出汁として使えば、環境にもやさしく二度楽しめて、まさに一石二鳥だ。