目次
1. 傘を再利用する前の分解方法

傘の再利用をはじめる前に、傘の分解方法から理解しておこう。傘を正しく分解できないと、再利用ができなくなる可能性もあるため、よく覚えておいてほしい。
必要な道具を準備する
傘の分解に必要な道具は、ペンチと小さめのハサミ、もしくはリッパーがあればOK。分解作業では手指をケガしてしまう恐れもある。軍手も用意しておけばケガ防止に役立つだろう。ペンチは主に傘の骨組みの切断や持ち手を抜くために使い、ハサミやリッパーは生地と骨組みを切り離す際に使う。
生地を外す
道具をそろえたあとは傘の分解だ。最初の工程では、生地を骨組みから外していく。まず、骨組みの先端(つゆ先)で止めてある糸を切ったら、続いて骨組みの中央部分と生地の接合部分も切る。最後に傘の上のとがった部分(石突)と、生地のつなぎ目を根元から切り離したら、生地を外す工程は完了だ。傘が予期しないタイミングで開くとケガにもつながるため、作業は傘を開いた状態で行うことを忘れずに。
持ち手を外す
生地を外したら、ペンチを使って傘の持ち手を外していこう。傘の種類によっては、持ち手と骨組みの境目を切断する必要もあるので、作業の際は傘の種類もよく確認しておくのがポイントだ。ここまでの工程が完了したら、傘を再利用する準備は万端となる。
2. 傘の再利用方法 | 生地編

傘の生地の素材を生かすことで、生活に役立つさまざまなアイテムに再利用できる。普段使いにもおすすめなので、まずは生地の再利用から試してみよう。
エコバッグ
レジ袋の有料化に伴い、エコバッグを使う機会が増えた方は多いだろう。傘の生地をうまく利用すれば、見た目も個性的なエコバッグに再利用できる。はじめに、骨組みから外した生地は洗濯しておくこと。生地の縫い合わせをはぎ、三角形になった生地を上下に縫い合わせて長方形を作る。これをベースに本体や持ち手を形成していけば、オリジナルのエコバッグの完成だ。
ナップサック
ナップサックは、軽い外出やアクティブなシーンで活躍するアイテムである。傘の生地を再利用すれば、防水性にも優れたナップサックができあがる。作り方はエコバッグを参照すればOK。持ち手のひもの色までこだわれば、より個性的なナップサックの完成だ。
巾着袋
傘の生地を巾着袋として再利用したい場合は、エコバッグやナップサック同様の手順のほか、丸いままの生地のふちにひも通しを作り、ひもを通す方法もおすすめ。フルオープンで使えるので、中身がひと目でわかるメリットがある。
自転車のカゴカバー
自転車のカゴカバーに傘の生地を再利用すれば、突然の雨でも荷物がぬれにくいので、通勤や買い物のシーンにもおすすめ。まず、生地にできた穴を縫ってふさぎ、生地全体を数cmほど折り返して縫ったら、ゴムを通して完成だ。ほかにも巾着型にしたりファスナーを付けたりと、さまざまなアレンジが楽しめる。
3. 傘の再利用方法 | 骨組み編

続いて本項で紹介するのは、傘の骨組みを使った再利用方法だ。使い道がなさそうな部位にも、有効な再利用方法があることを知っていこう。
洗濯物干し
傘の骨組みは、洗濯物干しとして再利用できる。とくに手を加える必要はなく、生地を外して骨組みだけにしたら、物干し竿に逆さまに吊るすだけでOK。パラソルハンガーのような形状で、骨組みの1本1本に洗濯物を干すことができる。
ランプカバー
意外な再利用方法としては、傘の骨組みをランプカバーとして使う方法もある。この場合、生地をそのまま照明にかぶせて使ってもよいだろう。ただし、生地が破損したままでは見た目が悪いので、傷や破れがあるなら事前に張り替えや補修をしておきたい。
4. 傘の再利用方法 | 持ち手編

傘の持ち手もまた、その形状から便利アイテムとして再利用が可能。持ち手は交換もできるので、ぜひ捨てずに有効活用したい。
フック
傘の持ち手を柱や壁に取り付ければ、簡易的なハンガーフックとして再利用できる。また、一般的なハンガーフックに比べて頑丈なのもポイント。大人用の傘の持ち手を使えば、約5~6枚の衣類をかけておくことが可能だ。持ち手がたくさん余っている場合は、木の板などに取り付けて玄関フックとしてアレンジするのもおすすめ。いつもの玄関の雰囲気をオシャレに演出できる。
他の傘の持ち手
お気に入りの傘の持ち手は、大切に使っていきたいもの。そんなときは、ほかの傘の持ち手として再利用してみてはいかがだろうか。持ち手は傘から引き抜いて外せるので、簡単に交換できる。傘に個性を出したい方にもぴったりの再利用方法だ。
5. 傘の再利用方法 | ビニール傘編

ビニール傘は安価で購入できるぶん、使えなくなったら捨ててしまうイメージが強いかもしれない。しかしビニール傘も再利用可能だ。
オリジナルビニール傘にリメイク
ビニール傘は透明なので、マーカーやマスキングテープを使えば自由にデコレーションが可能。ゼロから傘のデザインにこだわりたい方には、うれしい再利用方法といえるだろう。マーカーはビニールやポリ袋にも使えるタイプを選び、マスキングテープは防水加工が施されたものを選ぶか、仕上げにニスを塗っておこう。子どもと一緒でも楽しめるので、家族の工作としてもおすすめだ。
会社や団体に寄付
ビニール傘は、会社や団体に寄付することもできる。リサイクル業者によっては、ビニール傘を寄付した特典としてネットで使えるポイントに還元されるケースもあるので、たくさん余っているなら検討してみよう。また、世界へ傘を届ける慈善活動を行っている団体に寄付する手段もある。環境保護も意識するなら、不要なビニール傘は捨てずに、このような形で再利用してみてはいかがだろうか。
結論
傘の再利用方法には、意外にも多くのバリエーションがあることを知ってもらった。また、どの再利用方法も共通して、実用的というのも特徴である。1本の傘をすべてムダなく再利用できるので、自宅に不要な傘がたまっている場合は、ぜひ再利用にトライしてみてほしい。