1. 家電なしで部屋を暖かくするコツ
家電なしで部屋を暖かくできるのだろうかと疑問に思う方もいるだろう。しかし、いくつかのコツを知っておけば、かなり体感温度が変わってくる。
気密性や断熱性を高める
家電なしで部屋を暖かくするコツは、気密性と断熱性を高めることだ。気密性とは、冷たい空気が外から入り込まないようにする性質のこと。断熱性とは、室内の暖かい空気が外に逃げないようにする能力のことだ。外壁に断熱材を使った気密性の高い鉄筋コンクリート住宅は、家電なしでも部屋を暖かくしやすい。
窓にも注目しよう。窓は室内と外の熱が出入りしやすい場所だ。窓に隙間があると、そこから冷たい空気が入り込んで、暖房効果が薄れてしまう。部屋を暖かくするために窓ガラスを設置する場合は、屋内と屋外の両面を挟んだ2枚のガラスから構成される複層ガラスがおすすめだ。
すぐにできる部屋を暖かくする対策としては、窓ガラスの下部分にタオルや段ボールで目張りをしたり、結露防止シートを貼ったりすると効果的だ。また、夜間は厚手のカーテンを閉めて窓から侵入する冷気を防ぐことで、家電なしでも部屋を暖かくする効果がある。
2. 家電なしで部屋を暖かくする方法
家電なしで部屋を暖かくするアイテムを紹介しよう。
湯たんぽを使う
家電なしで冬を過ごすときに便利なのが、湯たんぽだ。湯たんぽというと古めかしい道具というイメージだが、空気も汚さず電気も使わないエコアイテムだ。お湯を入れて温めるタイプの湯たんぽもあるが、レンジでチンして温める湯たんぽも手軽で人気がある。こたつの中に湯たんぽを入れれば、家電なしでも暖かく過ごすことができ、電気代の節約が可能だ。
ルームシューズを履く
寒さは足元からやってくる。足首までしっかり包み込むブーツタイプのルームシューズなら、家電なしでも暖かく過ごすことができるだろう。冷え性で足が冷えてしまう方にはとくにおすすめだ。丸洗いできるタイプのルームシューズなら、いつも清潔を保てる。
着られる毛布を使う
着られる毛布というのをご存じだろうか。温かい毛布地を使った室内用の防寒着で、ガウンのように羽織ったり、寝袋のようにかぶったりできる。もちろん寝るときは毛布として使うこともできる。デザインもオシャレなものが多く、サイズやカラーも豊富だ。洋服のように着て動き回ることができるので、こたつから出られないということもない。これ1枚あれば、家電なしでも快適に冬を過ごせるのではないだろうか。
遮熱カーテンを付ける
部屋の暖かさの半分が窓から逃げていくといわれている。賃貸住宅では窓を気密性の高いものに交換することは難しいので、遮光カーテンを取り付けよう。遮光カーテンは、特殊な加工によって遮光性だけでなく保温性も強化されている。外からの冷たい空気を遮り、同時に部屋の暖かい空気も外に逃がしにくい。冬だけでなく、夏でも断熱効果があるので、エアコンの省エネが期待できる。夜も暖かい空気を逃がさないので、家電なしでも部屋を暖かくすることができる。
3. 電気代を節約しながら部屋を暖かくするには?
家族がそろったときに家電なしで部屋を暖かくするのは、ちょっと無理がある。暖房機器を使うとしても、できるだけ電気代を節約できる家電を中心に使いたいものだ。電気代を少しでも節約できる家電にはどのようなものがあるのだろう。
電気代が安い家電
【エアコン】
エアコンというと、電気代が高いというイメージがある。しかし、ヒートポンプ機能によって熱効率がよく、1時間当たりの消費電力も抑えることができる。自動運転にして設定温度まで部屋の温度が上がってしまえば、あとは省エネモードになる。サーキュレーターなどを活用して、効率よく部屋を暖める工夫もしよう。
【ホットカーペット】
ホットカーペットも暖房機器の中でも電気代を安く抑えることができる。冬場は冷気が下の方にたまるため、足元が冷たく感じる。ホットカーペットはエアコンと違って部屋全体を暖めることはできないが、足元を温めるだけで体感温度も上がる。フローリングに敷く場合には、熱が逃げないように断熱シートを敷くと効率がよくなる。
【こたつ】
日本の冬に欠かせないのがこたつ。今でも人気のある暖房器具だ。消費電力も最も低く、家計にやさしい。こちらも部屋全体を暖めることはできないが、下半身は十分温めることができる。熱を逃がさないように、敷布団や掛布団は大きめで厚手のものを使おう。断熱シートも敷いておくと効率がよくなる。
結論
家電なしで部屋を暖かくするためには、気密性や断熱性を高めることが大切だ。そのほかにも電気の必要のない湯たんぽ、ルームシューズ、着られる毛布、遮光カーテンなどのアイテムを積極的に使おう。電気代を節約したいなら、エアコン、ホットカーペット、こたつがおすすめだ。電気の必要のないアイテムと組み合わせれば、快適で節電効果が期待できる。