引っ越し祝いの贈り物の値段相場や時期は？避けるべきアイテムも解説

引っ越し祝いに贈り物をするのにはどのような意味があるのだろう。また新築祝いとの違いは何だろう。

「家」関係でいえば、引っ越し祝いと同じような意味で贈るお祝いに「新築祝い」がある。このふたつはどのような違いがあるのだろうか。

新築祝いとは、その名の通り新しく家を建て、入居した方へのお祝いに贈る贈り物だ。新築で購入した家であれば、注文住宅、建売住宅、マンションは関係ない。ただし、マンションの場合はオーナーでなければ「新居祝」とした方が無難だ。

一方、引っ越し祝いは、賃貸物件への転居、中古の戸建て購入のお祝いに贈り物をすることだ。賃貸から賃貸への引っ越しの場合は「引っ越し祝い」ではなく「餞別」として贈ることもある。

引っ越し祝いも新築祝いも新しい門出を祝うという意味の贈り物に違いはないが、のし書きが違うので注意したいが必要だ。

引っ越し祝いの贈り物で悩むのは、贈り物の相場やタイミングではないだろうか。相手のことを思うと、やはり相応の贈り物をチョイスしたい。

引っ越し祝いの贈り物の相場は、贈る相手との関係によって変わってくる。兄弟姉妹、親戚などの近しい方への贈り物であれば、相場は1～3万円程度が目安だ。友人、あるいは職場の同僚といった関係であれば5,000円～1万円程度だ。上司の場合には1～3万円程度が相場と考えておこう。また、部下に引っ越し祝いを贈る場合には5,000円～1万円程度だが、立場が上になるほど金額は上がる傾向にあり、中には2万円ほど包む方もいるようだ。

当然、相手の方との関係性で贈り物の相場は前後する。無理のない範囲での金額を考えることが大切だ。あまりにも高額な贈り物は、相手に無用な気遣いをさせてしまうので注意しよう。

贈り物の金額の次に頭を悩ませるのが、贈るタイミングだ。基本的には、引っ越し先に落ち着いてから1～2ヶ月以内に贈るのがよいとされている。引っ越し直後は、相手の方も忙しいことが多い。そのあたりを気遣って「少しは落ち着きましたか？」などと声をかけて様子をうかがうのもいいだろう。

相手の方から「新居のお披露目をしたい」と申し出があった場合には、そのタイミングに合わせて引っ越し祝いを贈ろう。

引っ越し祝いの贈り物には、注意しなければならないマナーがある。基本的には「おめでたいこと」を意識した贈り物にし、マイナスイメージの贈り物はできるだけ回避することだ。

家にまつわることで一番困るのは火事だ。引っ越し祝いの贈り物としてタブーとされているのは、火が出るものとされている。たとえば、ライター、ストーブ、キャンドルなどだ。赤色の贈り物も火をイメージするため避けた方がいいだろう。

賃貸や中古物件への引っ越し祝いの贈り物は、壁に穴を開けるなど傷を付ける贈り物はタブーとされている。たとえば、絵画や掛け軸などだ。そもそも賃貸物件は、退去時に原状回復が義務付けられていることがほとんどだ。中古で購入した物件でも新居の壁を傷つけるのは、相手に失礼だ。

上司や目上の方の引っ越し祝の贈り物は、踏んで使うものはタブーとされている。たとえば、スリッパや玄関マットなどだ。「踏みつける」をイメージさせるため、失礼に当たる。ただし、相手の方からの要望であれば、問題はない。

引っ越し祝いの贈り物は、相手の方との関係性を熟慮した上で、金額を決めるといいだろう。相場よりもかけ離れた金額にすると、相手の方に無用な負担をかけてしまうので注意しよう。引っ越し祝いの贈り物にもタブーがあるので注意が必要だ。ただし、相手の方からの要望があれば、贈っても失礼には当たらない。相手の方を思って、新しい門出にふさわしい贈り物をチョイスしよう。