目次
1. ハンドクリームを顔に塗るのはOK?

ハンドクリームは人の肌に直接塗る化粧品であり、肌への安全性が確立された成分で作られている。そのためハンドクリームを顔に塗ることに、基本的に大きな問題はない。
顔に塗るのは注意が必要
ハンドクリームを顔に塗ってもOKではあるが、手と顔の皮膚の性質の違い上、フェイスクリームとは成分に多少の違いもある。予期せぬトラブルが起こる可能性もあるため、ハンドクリームを顔に塗る際には注意も必要だ。
顔に塗るのに注意が必要な理由
【ハンドクリームは油分が多い】
手はもともと皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位だ。また常に水や外気にさらされるため、肌荒れする機会も多い。そんな手の肌に合わせ、ハンドクリームにはワセリン・シアバター・ホホバオイルといった油分が多く含まれる傾向がある。油分は肌をしっかり乾燥から守る反面、顔に塗るとべたついたり、ニキビができたりするリスクもある。脂性肌の方などがハンドクリームを顔に塗る場合は、油分の与えすぎに注意したほうがよい。
【顔と手では肌の厚さが違う 】
手の肌は顔の肌よりも厚くなっており、刺激にも強い。そのためハンドクリームには、香料や着色料など、ある程度肌の刺激になる成分が含まれていることもある。顔の肌は手の肌に比べ薄くデリケートなので、敏感肌の方がハンドクリームを顔に塗ると刺激が強すぎる可能性もある。
2. ハンドクリームを顔に塗る方法
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油分が豊富で保湿力の高いハンドクリームは、使い方次第ではフェイスクリームの代用品にもなりうる。ハンドクリームを顔に塗るおすすめの方法を紹介しよう。
ハンドクリームの成分を確認する
ハンドクリームに香料や着色料、アルコールなどの成分が入っていると、顔の肌にとって刺激になる可能性がある。また、ハンドクリームによく配合されている尿素にも注意だ。尿素は、たんぱく質に作用して硬くなった手の角質を柔らかくしてくれるが、デリケートな顔の肌に塗ると肌荒れを起こす危険がある。ハンドクリームを顔に塗るときは、肌の刺激となる成分が入っていないかをまず確認しよう。
先に化粧水を塗る
一般的なハンドクリームには、化粧水のように肌に水分や潤いを与える役割はない。ハンドクリームをじかに顔に塗ってしまうと、水分不足で乾燥したり、油分が多すぎてべたついたりと、肌のバランスが崩れかねない。先に化粧水で肌を整えてから、クリームや乳液の代わりに塗るようにしよう。
ハンドクリームを温めて薄く塗る
ハンドクリームはテクスチャが固く、顔に塗ると伸びが悪く感じることもある。無理に伸ばすと肌の負担になるため、手のひらで温めて柔らかくしてから塗布するのがおすすめだ。油分を与えすぎないよう薄く均一に塗り、目元や口元など乾燥する部分には多めにつけるとよいだろう。
3. ハンドクリームを顔に塗る際の注意点

ハンドクリームを顔に塗るときに、注意点しておきたいポイントを確認しておこう。
余計な力を入れない
固いハンドクリームを顔に塗る際、力を入れて伸ばしてしまうと摩擦により肌が刺激を受ける。肌への摩擦が繰り返されると、バリア機能の低下やシミ、くすみなどにつながるケースもあるため、前述のとおり温めて柔らかくしたのち、余計な力を入れずに優しく伸ばすことが大切だ。
塗る量が多いとニキビの原因になる
顔は手に比べて皮脂分泌が多い部位なので、油分が豊富なハンドクリームを大量につければニキビやテカリの原因になってしまう。顔に塗る際は、少量を薄く均一に塗布するようにしよう。
結論
ハンドクリームは基本的に顔にも塗ることができる。ただ油分が多く含まれるため、脂性肌やニキビができやすい方は注意も必要だ。また顔用の化粧品に比べ、ハンドクリームには添加物など刺激になる成分が含まれている可能性も高い。ハンドクリームの特徴を理解し、肌との相性がよさそうであれば、フェイスクリームの代用品としても活用しても問題はないだろう。