目次
1. シールのベタベタ跡が残ってしまう理由とは?

シールは、どれほど丁寧にはがしても跡がついてしまうことがある。なぜ、シールをはがすときにベタベタ跡が残ってしまうのだろう。
ベタベタ跡の原因は粘着剤
シールには粘着剤が塗られている。シールと接着させたいものとの間にある凹凸を、粘着剤が埋めて密着させることでしっかりと貼れるのだ。貼ったばかりのときには簡単にはがせるが、時間がたって乾燥すると粘着力が増す。
粘着剤は、熱や紫外線などの影響によりベトベトになる。さらに時間がたつと固着してはがれにくくなってしまう。
2. ベタベタ跡を残さないシールの取り方

シールのベタベタ跡を残さないようにする取り方を紹介しよう。
シールを温めて取る
「ドライヤー」と「ぞうきん」を用意する。
まず、ドライヤーを使って温風をシールに当てる。温風を当てることによって固着したシールの粘着剤が緩まり、はがれやすくなる。シールとドライヤーの距離は10cmくらいにする。指でシールの端をつまみ、ゆっくりとはがそう。ベタベタの粘着剤は乾いたぞうきんでこすり取る。最後に水に浸したぞうきんをかたく絞り、全面を拭いて完了だ。
水でふやかして取る
「カッターナイフ」「ぞうきん」「台所用ラップ」を用意する。
まず、カッターナイフを使ってシールの表面に小さな傷をいくつかつける。このとき、下にある素材を傷つけないように細心の注意をしよう。次に、水に浸したぞうきんでシールにたっぷりと水を含ませる。シールよりもひと回り大きくカットした台所用ラップでパックする。そのままシールがふやけるのを待ってからはがす。あとはぞうきんで全面を拭いて完了だ。
3. シールのベタベタ跡が残った場合の取り方

シールははがれたけれど、粘着剤のベタベタが残ってしまった場合の対処法も紹介しよう。
ベタベタ跡を除去できるアイテム
【ハンドクリーム】
ハンドクリームを使ったベタベタの取り方だ。
ハンドクリームにはワセリンなどの油分が含まれている。この油分が粘着剤のベタベタの粘着力を弱めてくれる。できるだけ油分の多いハンドクリームを使うのがコツだ。
【アルコール】
消毒用のアルコールを使ったベタベタの取り方だ。
キッチンペーパーなどにアルコールをたっぷりと含ませる。ベタベタした場所に貼りつけてから数分放置し、十分なじんだところで拭き取る。
【除光液】
除光液を使ったベタベタの取り方だ。
キッチンペーパーやメイク落としに使うときのコットンなどに除光液を含ませる。ベタベタした場所に貼りつけてから数分放置し、十分なじんだところで拭き取る。
【消しゴム】
液体を使うと変色してしまいそうな家具などのベタベタには、消しゴムを使う。
消しゴムでこすることで、消しゴムカスと一緒に粘着剤も取れる。あまり力を入れず、やさしく丁寧にこすることがコツだ。
4. シールのベタベタ跡を取る際の注意点

シールのベタベタの取り方では、貼られている素材を傷つけないようにすることが大切だ。素材別に注意するポイントを紹介しよう。
素材に合った取り方をする
【プラスチックの場合】
プラスチック素材のものは、除光液などの石油系溶剤は使わないようにしよう。石油系溶剤を使ってしまうと、プラスチック本体が溶けてしまう危険性がある。ドライヤーで温めるなど、ほかの取り方をおすすめする。
【木製の場合】
木製の家具に貼りついたシールは、変色や傷に注意しながらはがさなくてはならない。とくに溶剤は、使うことで家具に塗られているニスが溶けるなど、色やツヤが変化してしまう可能性がある。溶剤は、目立たない場所で試してから使うようにしよう。温風、水、消しゴムなど、できるだけダメージの少ない取り方にするのをおすすめする。
【ガラスの場合】
ガラスについたベトベトをはがすときは、熱に注意する。耐熱性のないガラスは熱で割れてしまう危険性がある。ガラスの場合は、除光液などの溶剤がおすすめだ。
【紙製の場合】
封筒や段ボールに残ってしまったベタベタは、除光液やアルコールなど水分を含ませてしまうと、ブヨブヨになってしまう。紙でも使えるはがし液を使うか、消しゴムで丁寧にこすり落とすようにしよう。
【金属の場合】
金属のベタベタの取り方で注意したいのが塗装だ。除光液などの溶剤は、金属自体に影響がなくても、塗装がはがれてしまう危険性がある。まず、目立たない場所で試してみよう。心配な場合は、ハンドクリームなど塗装に影響しない取り方をおすすめする。
【布製の場合】
布製素材のベタベタは、除光液などの溶剤を使うと色落ちや変色してしまう危険性がある。布製の場合は、一度洗濯して半乾きの状態にしてからガムテープで取る方法がおすすめだ。
結論
シールのベタベタの原因は、粘着剤の固着によるものだ。シールの取り方は、熱で温めたり、水でふやかしたりして取る。それでもベタベタが残ってしまったら、ハンドクリーム、アルコール、除光液、消しゴムなどを使った取り方を試してみよう。素材自体にダメージを与えないように素材に合わせた取り方をするのが大切だ。