目次
- お札を表にする(肖像画の描かれている方が表)
- お札の左側1/3を内側へ折る
- お札の左側1/3を左にかぶるようにして折る
- 三つ折りにしてから、天地が逆にならないようにポチ袋に入れる
1. お年玉の由来とは?

昔のお年玉は「餅」だった。今でも歳神さまを迎えるときに鏡餅をお供えする。餅は歳神さまの魂が込められているものと考えられており、そのありがたい餅を家長から家族に分け与えたことがお年玉のルーツといわれている。神さまの御魂(みたま)から「お年玉」と変化し、今に至る。
2. お年玉のマナー | 金額の相場

お年玉のマナーで最も頭を悩ますのが金額だろう。多くても少なくてもマナー違反となりそうだ。
自分の子どもに渡す場合の相場
自分の子どもに渡す場合、未就学児は1,000円が相場だ。お金に対する知識がないうちは500円玉でもいいだろう。
小学校に入学すると2,000~3,000円、高学年になると3,000~5,000円が相場となる。
当然、中学では5,000円、高校では1万円とお年玉の相場は年々高くなっていく。
大学生になるとお年玉は卒業という家庭も多いが、就職するまでお年玉を渡す家庭もある。その場合の相場も1万円だ。
親族の子どもに渡す場合の相場
親族の子どもに渡す場合、未就学児では1,000~3,000円が相場だ。
小学校に入学してもこの相場はあまり変わらない。小学校低学年でも高学年でもこの範囲がお年玉の相場となっている。
中学では、5,000円にアップするケースが増えるが、高校になってもそのまま5,000円で相場に変動がないことが多い。
大学生になると1万円が相場だが、これを機にお年玉は卒業というケースも多い。
知り合いの子どもに渡す場合の相場
知り合いの子どもに渡すお年玉の相場は、親戚の子どもに渡す相場とほぼ同じと考えてよいだろう。とはいえ、付き合いの度合いなども関係するため、一概にはいえない。また家庭内ルールや地域差もある。それとなくリサーチしてみるといいだろう。
3. お年玉のマナー | 渡し方

お年玉を渡すときには、いくつかのマナーがあるので注意しよう。
目上の人から目下の人に渡す
お年玉は、目上から目下に渡すのがマナー。これは必ず覚えておきたい。年齢だけでなく、立場が上の人が下の人に渡すのもマナーだ。もしも、目上の人に新年の挨拶で何か贈るのであれば「御年賀」「御年始」として渡すのがマナーとなっている。
新札を準備する
お年玉に使うのは新札にするのがマナーだ。新しい年を迎え気持ちも新たに一年を過ごすとき、もらったお札が新しければ気持ちも引き締まるというものだ。また、お年玉はお祝い事でもある。お祝い事は「この日のために準備しておきました」という意味で新札を渡すのがマナーとなっている。
ポチ袋に入れる
お年玉はお金をむき出しにせず、ポチ袋に入れるのがマナーだ。もし急なことで手元にポチ袋を用意できない場合は、封筒に入れて渡そう。外出先などで封筒も持ち合わせがない場合、ティッシュにくるんで渡すのもOKだ。くれぐれもお金を裸のまま渡すのは避けよう。
お年玉をあげる年齢に決まりはない
大学生になったらお年玉は卒業という家庭も多い。しかし、お年玉をあげる年齢に決まりはない。子どもがいくつになっても、お年玉をあげることには問題ないということになる。
4. お年玉のマナー | 入れ方・書き方

お年玉をポチ袋に入れる際にもマナーがあるので注意しよう。
ポチ袋の宛名の書き方
ポチ袋の表面の左上には相手の名前を書くのがマナーだ。これはデザインの同じポチ袋を複数人に渡すとき、中身とお年玉をあげる人を間違えないためにも大切なことだ。自分の名前は、ポチ袋の裏面左下に書く。
新札の折り方
ポチ袋に新札を入れるとき、無造作に入れていないだろうか。新札の折り方にもマナーがある。
通常の大きさのポチ袋に新札を入れるときの手順は以下の通り。
忌み数に注意する
日本には「忌み言葉」というものがあり、できるだけ使わないようにするのがマナーだ。4は死を連想させ、9は苦を連想させるものとして忌み数といわれている。
お年玉の金額も、400円、4,000円、900円、9,000円は使わないことがマナーとなっている。
結論
新年を迎えると、子どもたちが楽しみにしているのがお年玉だ。何気なく渡しているお年玉にもマナーがある。相場から大きく外れたお年玉は極力避けたい。また、お年玉は目上の人から目下の人に渡すのがマナーだ。お年玉を渡すときには、ポチ袋を用意して新札を入れるようにしよう。