目次
1. ペットの臭いの原因とは?

ペットの臭いの原因はひとつではない。ペットの臭いが気になる場合は、まずどこに原因があるのか、よく理解しておく必要があるだろう。
体臭
猫には体臭がほとんどないものの、犬の場合は体臭も気になる臭いの原因になりやすい。犬は全身にアポクリン汗腺があり、そこから脂っぽい汗を出す。汗自体に臭いはないが、汗が皮膚の表面の雑菌に分解されることで、嫌な臭いが発生してしまうのだ。また、犬も人間の加齢臭同様、年齢が上がるにつれて体臭が強くなる傾向にあることも覚えておこう。
口臭
口臭は犬・猫ともに臭いが気になるポイントのひとつである。歯に歯石が溜まることで雑菌が繁殖して、口臭の原因を作るのだ。あまりにひどい口臭がある場合は病気の可能性も否定できないので、一度病院を受診してみることをおすすめしたい。
トイレ
体臭・口臭のほか、ペットの臭いの主な原因として挙げられるのが、トイレである。トイレに排泄物が放置されていると、どうしても臭いの原因になることは避けられない。臭いが残ってしまう前に、トイレはこまめに掃除する習慣をつけよう。
2. ペットの臭いを消す方法

続いて、基本的なペットの臭いを消す方法をいくつか紹介する。それぞれの共通点は、ペットを常に清潔な状態に保つこと。もし実践できていないなら、進んで取り入れていこう。
シャンプーして汚れを取る
ペットの臭いが気になり始めたり、毛に黒ずみやべたつきが見られたりするなら、シャンプーのタイミングだと覚えておこう。洗い方のポイントとしては、しっかり泡立ててから全身をくまなく洗うのがコツだ。1回のシャンプーでは汚れが落としきれていないなら、2回シャンプーしてもOK。仕上げにリンスを使えば、静電気の予防にもなるのでおすすめだ。
汚れやすい場所はしっかり拭く
ペットの汚れやすい場所は、しっかり拭く習慣をつけておきたい。とくにお腹まわりや後ろ足は汚れやすいので、濡れタオルを使って汚れを拭き取ってあげよう。また、顔のシワが特徴的なフレンチブルドッグやパグなどの犬種は、シワが臭いの原因になることもあるため、シワの中は入念に拭き取るようにしてほしい。
歯磨きをする
歯周病などによる口臭予防のためにも、犬・猫ともに歯磨きを習慣にすることをおすすめしたい。なるべく年齢が小さいうちから始めておくと、習慣づけがスムーズになる。歯磨きが難しい場合は、代用品として歯磨きガムを活用するのもよいだろう。
3. ペットの臭いを予防するための対策

ペットの臭いを予防するための対策としては、ペットがいる空間を清潔にしておくことが挙げられる。少しの心がけでも、ペットの臭いは十分に対策できるので、しっかり頭に入れておきたい。
こまめに部屋の換気をする
ペットが出入りする部屋の換気をしていないと、どうしても臭いはこもりやすくなる。なるべく窓を開けて風通しをよくするなど、こまめに部屋の換気をしておけば、臭いは気にならなくなるだろう。
トイレを清潔にする
トイレを清潔にすることは、ペットの臭い対策の基本である。ペットがトイレで用を足した後は、なるべく早く処理することを心がけよう。このときに、トイレのまわりの汚れもよくチェックしておくのがポイントだ。トイレが汚れていると、人間同様にペットもストレスを感じるもの。トイレは常に美しく保ち、気持ちよく使える環境を整えてあげたい。より効果的にペットの臭いを除去したい場合は、トイレ掃除の際に消臭剤やスプレーを併用するのもおすすめだ。
脱臭機や空気清浄機を置く
こまめに部屋の換気をするのが難しい場合は、脱臭機や空気清浄機を置くのも有効な手段である。ペットの臭いを自動で感知して消臭してくれるので、臭いを大きく軽減する効果が期待できるだろう。
食べ残しを放置しない
ペットフードの食べ残しは臭いの原因になりやすいため、放置せずになるべく早く処分することを心がけよう。エサ入れは最低でも1日1回は洗うようにして、清潔にしておくことを忘れずに。エサ入れはヌメリが残りやすいので、洗う際は食器用洗剤を使うようにしてほしい。
ペットグッズをこまめに洗う
ペットグッズは雑菌が繁殖しやすいため、こまめに洗って清潔にしておこう。仕上げに除菌効果の高いスプレーやクロスを使えば、より効果的に臭いを対策できる。
4. 臭いの少ないペットはいる?

ここまではペットのなかでも、犬・猫の臭いに関するポイントを解説してきたが、最後に臭いの少ないペットはいるのかという点について、解説していこう。臭いの少ないペットと聞くと小動物をイメージする方は多いだろうが、実は小動物でも体臭の強い種類はいるので、イメージだけで決めないようにしたい。
臭いの少ないペットを挙げると、まず代表的なのがハムスターである。ハムスターは体臭がほとんどなく、排泄物の臭いもあまり気にならないので、飼いやすいペットといえるだろう。次にウサギも臭いの少ないペットとして挙げられるが、完全に無臭を求めるのは無理があることを知ったうえで飼うようにしてほしい。
結論
気になるペットの臭いは、原因を理解したうえで対策すれば、消臭効果や予防効果に期待できることがわかった。ペット自体はもちろん、ペットのいる空間も、常に清潔に保つのが臭い対策では重要なポイントとなる。決して難しいことではないので、習慣として取り入れてもらいたい。