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静電気

静電気を予防する簡単な方法とは?いますぐできる帯電対策を解説

投稿者:ライター 廣澤京子 (ひろざわきょうこ)

鉛筆アイコン 2023年1月25日

冬が近づくと、静電気に悩まされることはないだろうか。衣類を脱いだときや、金属に触れたときに「パチッ」という音とともに痛みが走る感覚は、誰もが経験したことがあるだろう。静電気の性質を理解すれば静電気は簡単に防げる。今回は、静電気が発生する原因や予防する方法、身体にたまった静電気の除去方法まで徹底解説する。

  

1. 静電気とは?

ガソリンスタンド
静電気とは、物質内にたまった状態の電気のことだ。物質には、人間の身体を含めてすべて「+」と「-」の電気がある。通常は「+」と「-」が釣り合った状態だが、摩擦などでそのバランスが崩れることがある。バランスが崩れた状態でたまった電気を「静電気」というのだ。通常、身体にたまった静電気は日々の生活の中で放電されるが、湿度や乾燥などのさまざまな要因から「パチッ」と静電気が発生することがある。

2. 静電気が発生する原因

目覚まし時計
静電気は何が原因で発生するのだろうか。静電気を予防するためにも、何が原因なのかしっかり把握しておこう。原因について3つ紹介する。

空気の乾燥

空気の乾燥した季節では、よく静電気が起こる。どんな物質でも帯電しており、静電気がいつ発生してもおかしくない状況なのに、静電気は乾燥した時期に発生しやすい。それは、空気に含まれる水分が関係しているのだ。湿度が低下することで、空気中の水分量が減り、「+」と「-」のバランスが崩れるため、静電気がたまりやすくなる。

服同士の摩擦

静電気は、服同士が摩擦することでも起こりやすくなる。服を脱ぎ着する際に、服と身体や服同士がこすれ合うことで静電気が起こるのだ。冬などに、ポリエステル素材のシャツの上にウールのニットなどを着て、脱ぐときに「パチッ」と感じたことはないだろうか。ポリエステルやアクリルなどの素材はマイナスの電気を帯びやすく、ウールやナイロンなどの生地はプラスの電気を帯びやすいからである。

髪のブラッシング

髪をブラッシングする際に、ブラシと髪の毛に摩擦が加わることにより、静電気が起きやすくなる。髪の毛に静電気が起きることで、髪の表面を傷ませる原因にもなり得るだろう。髪は、「MEA(18-MEA)メチルエイコサン酸」という天然の油分で覆われており、静電気によってこの天然油分が摩擦により取れてしまう可能性もある。

3. 静電気を簡単に予防する方法

加湿器
静電気を簡単に予防する方法があるのだろうか。ここでは、静電気を予防するポイントを5つ紹介する。それぞれみていこう。

部屋の湿度を上げる

静電気は、空気中の水分量が少なく湿度が低いと起こるため、部屋の湿度を上げる必要がある。湿度を上げるためには、加湿器を利用しよう。同時に、気温が20℃以下になると、空気中の水分量が減るため、暖房器具などで部屋を暖めるのが効果的である。部屋の温度を25℃以上、湿度約50~60%を保つことで静電気が予防できる環境になるだろう。ただし、湿度を上げすぎると結露やカビの原因につながるため要注意だ。

柔軟剤を使う

柔軟剤には、衣類を柔らかくなめらかに仕上げて、摩擦を起こしにくくする効果がある。また、界面活性剤を主成分としており、静電気をたまりにくくする性質があることも特徴だ。

同じ性質の衣類を着る

衣類を着るときは、できるだけ同じ性質の服にするといいだろう。木綿や麻などは、電気を帯びにくい素材なので、シャツや下着などにおすすめだ。電気を帯びにくい素材のものを取り入れると静電気が起きにくくなるだろう。

身体をごしごし洗わない

身体を毎日ごしごしと洗ってしまうと、皮脂膜まで落とすことになり、肌の乾燥を招いてしまう。毎日石鹸をつけて洗うのは、汗をかきやすい部分や、汚れやすい部分だけで十分なのである。シャワーで洗い流すだけでも汚れは落ちる。石鹸を使う場合は、手でやさしくこするといいだろう。

肌をきちんと保湿する

静電気を予防するためには肌を保護することも必要だ。毎日、手足や首などの外気に触れる部分だけでなく、おなかや腰などの衣類に隠れている部分も忘れずに塗るようにしよう。保湿剤は、薬局などで市販されているものをお風呂上がりなどに塗り、不足している水分を補おう。

4. 身体にたまった静電気の除去方法

手
静電気を予防するには、電気を通しやすいドアノブなどに触れる前に、コンクリートの地面や建物の壁、ドアの面などに一度ベタっとさわるといいだろう。そうすることで、身体の中の静電気を除去できる。金属のものなどに触れる前は、こまめに放電してから触れるようにすることで、静電気の「パチッ」とした衝撃を避けられる。
ドアなどにさわる前にアルコール除菌や手洗いを行うことも、静電気を予防するために有効的である。手の皮膚に水の層があると、空気中に電気を逃がしてくれるため、静電気を防げるだろう。手をぬらせない場合の静電気の予防策は、木やコンクリートなど、電気を通す素材のものにさわることである。水分を多く含んでいるものに触れることで電気を逃がせるので覚えておこう。

結論

静電気の原因は、湿度や水分量の影響が大きく関係している。静電気は、服の組み合わせ方や保湿、柔軟剤を使用して洗濯するなどして、予防できるだろう。金属製のドアノブなどにさわる前は、壁やコンクリートなどに手をべったりつけて放電してからさわることで、静電気を予防できる。寒くなってくると、空気や肌も乾燥してくるので、加湿器や保湿クリームなどを使ってしっかりと対策してほしい。
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  • 更新日:

    2023年1月25日

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