1. お風呂の鏡の曇りの原因は?
はじめに、お風呂の鏡の曇りの原因から解説する。鏡の曇りの原因は、浴室との温度差や汚れが代表的だ。あてはまる点がないかチェックしておこう。
鏡と浴室内の温度差
鏡と浴室内に温度差があると、鏡が曇りやすくなる。鏡のガラスは熱が伝わりにくく、浴室内の温度が高くても周囲より低くなりがちなのだ。このことから、浴室内の空気が鏡で冷やされることで水滴に変わり、この水滴が光を乱反射するため鏡が曇って見えるのである。
水垢や石鹸カスによる汚れ
前述したような水蒸気による鏡の曇りは、お湯をかけると一時的に消える。ただし、それでも消えない曇りがある場合は、水垢や石鹸カスによる汚れが原因と考えられる。見た目は目立たなくても、思わぬ汚れがついていることは多い。曇りが気になるなら意識して対策しよう。
2. 温度差による鏡の曇り対策
温度差による鏡の曇りは対策しようがないとも思われがちだが、実際は有効な対策方法があるので覚えておこう。
ボディーソープを表面に塗る
まず、意外な曇り対策として、鏡の表面にボディーソープを塗る方法がある。ボディーソープを塗ることで鏡に薄い膜ができ、曇りを消してくれるのだ。ただし、この方法はあくまでも応急処置である。ボディーソープが落ちればまた鏡は曇ってしまう。そして、お風呂から出るときにしっかりシャワーで洗い流さないと汚れが残ってしまうので注意しよう。
曇り止め効果のあるアイテムを使う
鏡の曇り止め効果のあるアイテムは多く市販されているので、常備しておくのもおすすめだ。鏡に吹きかけるだけで効果が期待できる曇り止めスプレーや、鏡に貼りつけて使う曇り止めフィルムなど、さまざまなバリエーションから選べる。曇り止めスプレーだけでも数週間ほど効果を得られるが、曇り止めフィルムは少し手間がかかるぶん、半年~1年ほど効果が続くのがポイント。鏡を常にクリアな状態で保ちたい方は、アイテムの使用を検討してみてはいかがだろうか。
3. 汚れによる鏡の曇り対策
汚れによる鏡の曇り対策は、汚れの種類によって異なる。どのような汚れによって曇っているのか確認したうえで、正しく対策しよう。
化学変化でできた曇りの落とし方
化学変化でできた曇りとは、鏡の表面のガラスが水ぬれと乾燥を繰り返すことで起きる、白い汚れを指す。こびりつくような汚れなので、中性洗剤を使ったり、スポンジでこすったりするくらいではなかなか落としきれないので厄介である。化学変化でできた曇りはガラスを研磨して落とす必要があるため、重曹や鏡専用の研磨剤の使用が効果的だ。重曹を使う際は粉のまま使わず、水と混ぜて重曹スプレーを作っておく。鏡に吹きかけて水拭きをしたあと、乾拭きをすればOK。気になる白い汚れが落ち、クリアに仕上がるだろう。
水垢による曇りの落とし方
水垢による曇りには、前述した白い汚れのほか、うろこ状になっているものもよく見られる。この原因は水道水に含まれるカルキであり、鏡の表面にカルキが蓄積してうろこ状に汚れるのだ。うろこ汚れの成分はアルカリ性なので、ここでは酸性の性質を持つクエン酸を使って落としていく。クエン酸を水と混ぜてクエン酸スプレーを作ったら、鏡にまんべんなく吹きかけ、上からラップを貼りつけて1時間ほど放置する。時間がたったらラップにクエン酸の粉をつけて丸め、鏡をくるくるこすろう。仕上げに水で流し、乾拭きしたら完了だ。
歯磨き粉でできた曇りの落とし方
歯磨き粉は、意外と鏡まで飛んでいるものだ。白い斑点模様が鏡にこびりついていれば、歯磨き粉汚れと考えよう。歯磨き粉汚れはほかの汚れとは異なり、簡単に落とせるのが特徴だ。軽くぬらしたマイクロファイバークロスやガーゼタオルを使って、汚れを拭き取るだけでよい。
4. 鏡の曇りを掃除するときの注意点
ここまで原因別の鏡の曇り対策を紹介してきたが、最後に、鏡の曇りを掃除するときの注意点について解説する。
ゴム手袋をして掃除する
水回りの掃除ではゴム手袋をする方も多いだろう。重曹やクエン酸を使うと肌荒れを起こす可能性が高まるため、掃除の際はゴム手袋をするようにしたい。冬場のひび割れやあかぎれ対策にもつながるので、忘れずに実践しよう。
有毒ガスの発生に注意する
クエン酸や酸性の洗剤を掃除で使う場合、塩素系洗剤と一緒に使ってはいけない。混ざると有毒ガスが発生する。これらを順に使う必要があるときは、十分に換気をし、時間をあけてから使うことを忘れずに。
掃除後は鏡の水滴をこまめに取る
一見すると美しく掃除できていても、鏡に水滴が残ったまま放置していると、水垢汚れの原因になるため注意したい。掃除後は鏡の水滴をこまめに取るようにして、乾燥した状態をキープするように心がけよう。
結論
お風呂の鏡が曇るのは複数の原因がある。原因に応じた対策を実践することが重要だ。毎日見るものだからこそ、お風呂の鏡はいつでも美しく保ちたいもの。鏡の曇りが気になる方は、本記事で紹介した方法を参考に対策をしてほしい。