目次
1. 切り花を長持ちさせるには?

切り花を少しでも長持ちさせるためには、何がポイントとなるのだろう。
雑菌を繁殖させないことが大切
切り花がすぐにしおれてしまうのは、雑菌が繁殖するためだ。雑菌は茎にある「道管」を詰まらせてしまうので、切り花を長持ちさせるためには水や茎を清潔に保つことが大切だといえる。水が雑菌で汚れてしまうと、茎から新鮮な水が吸えなくなって切り花が長持ちしなくなるので、裏技を使って雑菌の繁殖を抑えよう。切り花とはいっても生きているため、栄養や新鮮な水は必要不可欠なのだ。
切り花を長持ちさせる手入れ方法
昔から伝えられてきた、切り花を長持ちさせる方法がある。生け花で行われている裏技なども参考にしてみよう。
【水切りする】
切り花を買ってきたらすぐに茎を切ることが、長持ちさせる裏技の一つだ。水切りをするときは、水の中に茎を入れて切ることがポイントになる。できるだけ切断面を大きくして水を吸い上げやすいように、斜めに切ることもポイントだ。また、ハサミは切れ味のよいものにすることが大切。切れ味が悪いと肝心の道管を潰してしまい、水が上に登っていかなくなってしまうので注意が必要だ。ハサミよりも切れ味のよいカッターなどで斜めに切るとよいだろう。
【余計な花や葉は取り除く】
切り花に花や葉がたくさんついていると水分が蒸発したり、栄養を取られたりする。切り花を長持ちさせるためには、余計な花や葉を取り除くことが必要だ。葉や蕾などはできるだけ取り除こう。こうすることで、切り花に余分な負担を与えることなく長持ちさせることができる。ただし、切り花でも光合成はしているので、数枚の葉は残すようにしよう。
【清潔な水を適量入れる】
切り花を長持ちさせるには、花瓶の水を常に清潔にしておかなければならない。雑菌が増殖すると、長持ちしない原因となるためだ。また、花瓶に入れる水は少なめがよい。たっぷり与えたくなるかもしれないが、傷みの原因になってしまう。水は3~5cmくらいの浅めに入れるのも長持ちさせるための裏技だ。
【直射日光を避けて風通しのよい場所に置く】
置く場所に注意することも切り花を長持ちさせる裏技だといえる。エアコンの風や直射日光が当たる場所では、乾燥によって長持ちしなくなってしまう。また、風通しのよい場所に置かないと蒸れて枯れる原因になるので注意してほしい。
2. 切り花を長持ちさせる裏技とは?

切り花は、薬剤による裏技を使うことでさらに長持ちさせることができる。
延命剤を使う
切り花を長持ちさせる裏技としておすすめなのが、延命剤を使う方法だ。延命剤には、切り花が長持ちするように糖類や花色をキープする成分、殺菌成分などが含まれている。簡単に切り花を長持ちさせたい場合に便利だ。
漂白剤を使う
漂白剤は殺菌作用が強いため、切り花を入れた花瓶の水の雑菌を抑えることができる。水1Lに対して塩素系の漂白剤を5ml程度を入れるとよい。花瓶ならほんの1~2滴程度だ。ただし漂白剤を入れたからといって、そのままにしておいてはいけない。毎日取り換えるのが理想であり、少なくとも水が濁ってきたタイミングで取り換えよう。
炭酸水を使う
炭酸飲料は、切り花を長持ちさせる裏技として使えるアイテムだ。炭酸水には、植物が光合成をするために必要な成分である二酸化炭素が含まれている。また、花が成長するには糖が必要だが、果糖などを含む炭酸飲料には、植物が吸収しやすい果糖ぶどう糖液が含まれている。切り花の栄養素となるため、長持ちさせる効果が期待できるだろう。
10円玉を使う
切り花を長持ちさせる裏技として10円玉も効果的だ。10円玉は銅でできている。銅から発生する銅イオンは殺菌作用があるため、切り花の花瓶に入れておくと長持ちさせられるのだ。入れる10円玉は、くすんでいるよりもピカピカの方が溶けだす銅の量が多い。また、入れる枚数は、2~3枚ではあまり効果がない。10枚、20枚とかなりの量を入れないと効果が期待できないことを覚えておこう。
結論
切り花を長持ちさせるためには、雑菌を増やさないことだ。簡単に切り花を長持ちさせたいなら水切りをして余分な葉や蕾を取り除き、直射日光を避けて飾ろう。長持ちさせる裏技として紹介した延命剤、漂白剤、炭酸水も活用してみてほしい。少しでも切り花を長持ちさせて、癒しのひとときを楽しもう。