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テーブルマナーの基本とは?和食や洋食を食べる際の作法を解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2023年1月18日

テーブルマナーの基本を覚えておけば、高級店でも自然に振る舞える。一緒に食事をする相手に不快感を与えないためにも、基礎的な知識をチェックしておこう。この記事ではテーブルマナーの基本を、和食と洋食に分けてまとめた。料理の種類別のテーブルマナーも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. テーブルマナーとは?

テーブルセッティング
まずはテーブルマナーの基本的な考え方をチェックしておこう。なぜテーブルマナーが必要なのか、理由を解説する。

周囲に不快感を与えない作法のこと

テーブルマナーとは食事作法のことだ。食事を楽しむためであり、食事をする相手への気づかいとされている。周囲に不快感を与えないようにする心配りが、テーブルマナーの基本といえるだろう。

2. 基本的なテーブルマナー | 和食

和食
和食には独自のテーブルマナーがある。美しくいただくためにも、基本を確認しておくことが重要だ。

和食におけるテーブルマナーの基本

小鉢など器に入っているものは、持ち上げて食べるのが基本のテーブルマナーだ。一方で平皿の場合は、そのまま置いて食べる。手に取るときはお箸より先に器を持ち、置く際はお箸を先に置いてから器を元の位置に戻す。
割り箸は音を立てないよう上下に割り、汚れは箸先3cmくらいまでに抑える。ほかにもおしぼりで拭くのは手だけ、お吸い物のふたは目上の人から取るなど、基本のテーブルマナーをチェックしておこう。お箸の取り上げ方や使い方もマスターしておくと安心だ。

食べ方に関するマナー

【懐石料理の食べ方】
懐石料理は味が薄い順番でいただくことで、繊細な味付けや風味をしっかりと感じられる。左から順に薄い味付けのため、この順番で食べていけばOKだ。なお、会席料理の場合は、出てくる順番で食べればよい。

【焼き魚の食べ方】
尾頭付きはまずヒレを外して、頭(左)から食べていく。上半分(奥)を左から右へいただいたあと、下半分(手前)を左から右へ食べていこう。裏返すのはマナー違反なので、下の身は骨を外してからいただいてほしい。
骨が外れない場合は、手を使って押さえてもOKだ。魚の尾頭やエビの殻、貝料理は手を使用してもよい。汚れた手はおしぼりで拭き取る。切り身の場合は一口大に分けて食べよう。

【天ぷらの食べ方】
盛り付けを崩さないように、手前からいただくのがテーブルマナーの基本だ。天つゆの器を手に持って丁寧につゆにつければ、垂れる心配もないだろう。

【お酒の飲み方】
コースの途中であれば、お酒を追加注文できる。一方で「止め椀」とも呼ばれる汁物は、コースが終わる合図だ。コースの締めであるご飯と汁物、香の物(漬物)が出たら、お酒の注文はストップしてほしい。

3. 基本的なテーブルマナー | 洋食

洋食
洋食の基本的なテーブルマナーをまとめた。ナプキンの使い方や、料理別の食べ方と合わせて解説する。

洋食のテーブルマナーの基本

洋食では、皿を移動させるのはマナー違反だ。手元に持っていかずに食べることが多く、グラスは飲んだあとに同じ位置に戻す。大きな音を立てないように注意しよう。
かみちぎるのはマナー違反なので、一口サイズにカットしてからいただく。食事が終わったあとに食べ残しがあれば、皿の隅にまとめておいてほしい。

ナプキンを広げるタイミングや使い方

最初の料理が運ばれてきたときにナプキンを広げるのが、テーブルマナーの基本だ。もしくは主催者がナプキンを広げたときが、適したタイミングになる。
小型のナプキンはそのまま、大型なら二つ折りにしてヒザの上に広げよう。二つ折りにした縁で口元を押さえたり、汚れた指先を拭いたりするのが正しい使い方だ。中座するときや食事が終わったあとは、汚れた部分が見えないようにたたんでからテーブルの上に置こう。

アミューズの食べ方

【アミューズ】
アミューズ(小前菜)とはオードブル(前菜)の前にいただく、おもてなしだ。とくにテーブルマナーはないため、そのままいただいてもよい。カトラリーがないなら手を使ってもよいだろう。

【オードブルの食べ方】
美しく飾り付けられた料理が多いため、ナイフとフォークを上手に使って味わいたい。重ねられたタイプなら、崩さないように食べるのがおすすめだ。
最初の一口は少しだけソースをつけて試し、それからつける量を調整すると美味しくいただける。リーフ系ならフォークで押さえてナイフでたたみ、一口分の大きさにすると食べやすいだろう。

【スープの食べ方】
スープは、スプーンで手前から奥にすくうのが基本のテーブルマナーだ。吸うのはマナー違反なので、流し込むように口に入れる。音を立てたり、スープに顔を近づけたりするのはNGだ。量が少なくなったら、手前を持ち上げてスープを奥に集めてからすくってほしい。

【肉料理の食べ方】
最初に切り分けるのはNGなので、食べる分だけカットしていこう。筋を断つようにナイフを動かすと切りやすい。手前から奥に向かって、切れ目を入れるのが食べ方のポイントだ。付け合わせは肉料理と一緒に食べ切れるよう、バランスを見ながらいただこう。

【魚料理の食べ方】
身を崩さないように丁寧に魚を切るのが、基本のテーブルマナーだ。付け合わせは一緒に食べても分けて食べてもよいが、片方だけ残らないように注意しよう。骨付きの魚料理の場合は、上身を一口分ずつカットして食べる。そのあとにフォークで左側の身を押さえて背骨を抜いてから、下の身を食べるのが正しい順番だ。

【パンの食べ方】
そのままかぶりつくのはマナー違反なので、皿の上で一口サイズにちぎって食べる。バターやオリーブオイルも、パンを小さくちぎってからのせよう。パンはメインの皿と一緒に下げられるので、想定したうえでいただいてほしい。ちなみに、パンでソースを拭うのはマナー違反になる。

【デザートの食べ方】
複数のデザートがある場合は、味が薄いものから順番に食べよう。フルーツは最後のほうに食べるようにすると、上品に見える。あめ細工でコーティングされたデザートは、スプーンをナイフの代わりに使用して一口サイズに切るとよい。

【食事中のナイフやフォークの使い方】
複数のナイフとフォークが並べられているときは、外側から内側の順番に使用する。柄の部分をにぎりこまないように注意して、人差し指を背にそえて親指は前に向けよう。ナイフとフォークは、音を立てないように使用する。
料理を食べるときは、一口サイズにカットするのが基本のテーブルマナーだ。フォークで料理を押さえたら、ナイフを前後に動かして切る。ライスやパスタなどフォークだけで食べられる料理の場合は、ナイフを皿の右上に置いておこう。
食事の手をとめて会話をしているときは、「ハの字」になるように皿に置く。ナイフやフォークを落としたら、自分で拾わずスタッフに取り換えてもらおう。食事を終了するときはナイフとフォークをそろえて、柄が斜め下方向に向くように置いてほしい。

結論

テーブルマナーの基本は、一緒に食事する相手を不快にさせないことだ。料理を楽しむための基礎知識を身につけておけば、料理をより美味しく味わえる。和食や洋食のテーブルマナーと料理別の食べ方を紹介したので、ぜひマスターしてほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2023年1月18日

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