浴室の鏡の汚れをこすらずに落とすには？水垢の取り方を解説

1. 浴室の鏡の汚れの原因とは？

浴室の鏡の汚れは、水垢と石鹸カスが原因だ。汚れの種類によってこすらず落とす方法は異なるので、事前にチェックしておこう。

水垢は浴室の鏡につく白いウロコ状の汚れだ。水道水に含まれるカルシウムなどのミネラルが固まることで、水垢になる。水道水を使用する浴室では、完全に防ぐのは難しい。

水垢は放置すると頑固な汚れになり、お風呂用の洗剤やスポンジだけでは落とせなくなる。こすらず落とすためには、汚れの性質を利用することが重要だ。

石鹸カスはシャンプーや石鹸の成分が原因で発生する。主に、白い粉末状の「金属石鹸」と、灰色でベタベタとした「酸性石鹸」の2種類がある。

金属石鹸はアルカリ性、酸性石鹸は酸性の汚れなので、効果的な落とし方は違う。それぞれ適した洗剤を使用すれば、石鹸カスはこすらず落とせるのだ。

浴室の鏡の汚れは、性質にあった方法で掃除することが重要だ。強くこすらず落とす方法を、水垢と石鹸カスにわけて紹介する。

水垢はアルカリ性の性質があるので、酸性のクエン酸を使って中和しよう。まずは水（100ml）とクエン酸（小さじ1/2）を、スプレーボトルに入れてよく混ぜる。それから浴室の鏡に吹きかけよう。

キッチンペーパーとラップで浴室の鏡をパックしたら、30分ほど放置してほしい。剥がしたキッチンペーパーで軽く拭けば、強くこすらずに水垢をスッキリと落とせる。

それからクエン酸が残らないように、浴槽の鏡を洗い流せばOKだ。最後に水気をキレイに拭き取ってほしい。なお、クエン酸は金属をサビさせる恐れがあるので、鏡の留具や蛇口につかないように注意しよう。

ベタベタとした石鹸カス（酸性石鹸）は酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹が効果的だ。まずは水（100ml）と重曹（小さじ1/2）をよく混ぜて、スプレーボトルに入れてほしい。

あとは浴槽の鏡にまんべんなく吹きかけて、キッチンペーパーやラップでパックしよう。基本的な掃除方法は、クエン酸を使用した水垢の掃除方法と同じだ。

なお、白い粉末状の金属石鹸はアルカリ性の性質がある。酸性のクエン酸で中和すれば、強くこすらずに落とすことが可能だ。水垢と同じ方法でスッキリと落としてほしい。

浴室の鏡の汚れを軽減すれば、掃除の手間を減らせる。キレイな状態を保つコツを紹介するので、こすらず落とす方法とあわせてチェックしておこう。

浴室の鏡に水分が残ると水垢が発生しやすい。お風呂を使用したあとは、鏡に付着した水気を拭き取っておこう。シャンプーや石鹸を流してから拭けば、石鹸カスの予防になる。

ただし、お風呂場の湿度が高いままだと、拭いた鏡が結露で濡れてしまう。拭き取ったあとはしっかりと換気して、浴室を乾燥させることが重要だ。壁や天井の水気も、水切りワイパーで除去しておくとよい。

浴室の鏡に、くもり防止用のコーティング剤を塗布する方法だ。くもり防止になるのはもちろんのこと、水垢などの汚れがつきにくくなる。拭き取りも簡単になるので、定期的に塗布するとよい。

ただしお風呂用以外や液体のりを使用したコーティングは避けよう。効果が長持ちせず、剥がれかけると鏡が汚れてしまうのでNGだ。浴室の鏡には、必ずお風呂場専用のコーティング剤を使用してほしい。

効果的な洗剤を使用すれば、浴室の鏡の汚れはこすらず落とせる。水垢や金属石鹸にはクエン酸、酸性石鹸には重曹が効果的だ。スプレーボトルで吹きかけてパックすれば、強くこすらずにスッキリと落とせる。浴槽を乾燥した状態で保つ、コーティング剤を塗布するなど、鏡の汚れを防ぐコツも紹介したのであわせて実践しよう。