2023年1月17日目次
1. 粉末洗剤と液体洗剤の違いとは？
洗濯洗剤は「粉末洗剤」と「液体洗剤」に分かれる。それぞれの基礎知識と種類について解説しよう。
粉末洗剤と液体洗剤の主な違い
粉末洗剤とは粉末タイプの洗剤だ。合成した石油や天然油脂が原料の「合成洗剤」と、天然油脂や脂肪酸を原料とする「せっけん洗剤」に分けられる。合成洗剤とせっけんがあわさったものは「複合せっけん」だ。
合成洗剤は洗浄力が強く香りが豊富で、安価で購入できるのがメリットとしてあげられる。せっけん洗剤は合成洗剤と比較してやや高価だが肌や自然環境に優しく、泥汚れへの効果が高い。
また、液体タイプの液体洗剤は、弱アルカリ性と中性に分かれる。一般的な液体洗剤は弱アルカリ性で、日常の汚れを落とすのにおすすめだ。中性洗剤は洗浄力が穏やかなので、おしゃれ着やデリケートな素材の洗濯に適している。
2. 粉末洗剤のメリットとデメリット
粉洗剤を使いこなすために、メリットとデメリットを確認しておこう。デメリットを確認して対策をすれば、トラブルを防げる。
粉末洗剤のメリット
【洗浄力が高い】
粉末洗剤は液体洗剤と比較して洗浄力が高い。弱アルカリ性の性質があり、皮脂汚れなど酸性の汚れに高い効果を発揮するだろう。作業着やお子さんの衣類の洗濯などに適している。
【コスパが良い】
液体洗剤と比較して安価で、コストパフォーマンスが良いのがメリットだ。たとえば家族の人数が多く、1日に何度も洗濯するご家庭に適している。なお、詰め替えが簡単なのも粉末洗剤の魅力だ。
粉末洗剤のデメリット
【水に溶けにくい】
粉末洗剤は水に溶けにくく、洗濯物に残る可能性がある。衣類を傷めたり肌荒れの原因になったりするので、注意が必要だ。水温が低い冬はとくに溶けにくいため、液体洗剤を使うことも検討しよう。
【湿気で固まる】
湿気を吸って固まるのが粉末洗剤のデメリットだ。固まってしまうと崩す手間がかかるため、使いにくい。使用後は必ずフタをして、長期間使用しないときは密封して乾燥した場所に保管することが大事だ。
【すすぎが2回必要】
液体洗剤の中にはすすぎが1回でOKなタイプがある。しかし粉末洗剤の場合、基本的にすすぎは2回だ。すすぎを1回に設定すると洗剤成分が残るので注意しよう。
3. 粉末洗剤のメリットを活かす使い方
粉末洗剤のメリットを活かすためには、使い方を工夫する必要がある。使い分けのポイントや、効果を高めるコツを紹介しよう。
粉末洗剤と液体洗剤の使い分け方
粉末洗剤は、皮脂汚れや汗、黄ばみをしっかり落としたいときにおすすめだ。気温が高い時期なら、溶け残る心配もほとんどない。汗をたくさんかく夏場には粉末洗剤を活用しよう。
粉末洗剤が溶けにくい冬場には、液体洗剤を使用するとよい。部分洗いや色落ちが心配な衣類にも液体洗剤がよいだろう。デリケートな生地やおしゃれ着には、中性の液体洗剤を使ってほしい。
粉末洗剤の効果を高めるコツ
【使用量を守る】
粉末洗剤の分量が多いと溶け残り、少ないと汚れが十分に落ちない可能性がある。パッケージで正しい使用量を確認して、水量に適した量の粉末洗剤を入れよう。
【冬場はお湯で溶かしておく】
冬場に粉末洗剤を使用する場合、お湯と混ぜて使用するとよい。しっかりと溶かしてから入れることで、溶け残りにくくなる。
【洗濯機の投入口に入れる】
全自動洗濯機の場合、直接洗濯槽に投入するのはNGだ。洗剤用の投入口に入れると溶けやすくなり、成分が全体にいきわたる。柔軟剤投入口とは別なので、間違えないように注意しよう。
結論
粉末洗剤のメリットは、洗浄力の高さとコスパの良さだ。頑固な汚れをスッキリと落とせて、節約にもなる。一方で水に溶けにくかったり、湿気で固まったりといったデメリットがあるので注意が必要だ。粉末洗剤と液体洗剤を、季節や洗濯する衣類にあわせて上手に使い分けよう。使用量を守る、お湯で溶かすなど粉末洗剤の効果を高めるコツも、あわせてチェックしてほしい。
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