目次
1. 乾電池を捨てる前に気をつけることは?

乾電池の正しい捨て方は自治体によって異なるが、捨てる前には共通して以下の点に気をつけよう。
乾電池は使い切ってから処分する
残量のある乾電池は、ほかの電池や金属と接触した際に発火・破裂してしまう危険がある。できる限り使い切ってから処分するようにしよう。もし使い切れない電池や未使用の電池を捨てなくてはならない場合も、後ほど紹介する方法で絶縁してから捨てることが重要だ。電池の残量を確かめたいなら、家庭用の電池チェッカーを使うのもおすすめである。
2. 乾電池を捨てる際の注意点

一般的な筒形やコイン形などの使い捨ての乾電池は、自治体のゴミとして出すことが可能だ。捨てる段階になったら、以下の2点に注意しよう。
分別のルールを確認する
乾電池は多くの自治体で、不燃ゴミ・有害ゴミ・資源ゴミなどに分類されている。スプレー缶などとまとめて出せる場合や、電池だけをひとつの袋にまとめる場合など、自治体ごとにさらに細かいルールもあるので気をつけよう。まずはゴミ収集カレンダーや公式サイトなどで、お住まいの自治体における乾電池の分別を確認しておくと、正しい捨て方ができるだろう。
液漏れした場合は素手で触らない
古くなった乾電池からは、内部の電解液が漏れ出してしまうことがある。自然放置や、電池を機器に長期間入れっぱなしにすることで起こるが、漏れ出た液体に触れると火傷や失明などを招く恐れもある。液漏れした乾電池は素手で触らず、軍手などを使って扱うようにしよう。
3. 乾電池の正しい捨て方

乾電池の種類によっては、自治体のゴミに出せないケースもある。最後に、乾電池の種類別の正しい捨て方も見ていこう。
乾電池やコイン形電池の捨て方
一般的な筒形・角形・コイン形の使い捨て乾電池は、前述の通り自治体のゴミとして出すことが可能だ。ただしゴミとして出す前に、セロハンテープやビニールテープで絶縁処理を施さなくてはならない。筒形・角形の乾電池の場合、上下の端子部分(+・-部分)にテープを貼り絶縁する。コイン形の電池は、全体をテープでくるめばOKだ。絶縁処理をしていない電池には発火や破裂の危険があるため、ゴミの分別方法に関わらず絶縁処理を必ず施すのが正しい捨て方だ。
ボタン電池の捨て方
腕時計や体温計などに使われているボタン電池には、微量の水銀が含まれる場合があり、ゴミとして処分することはできない。絶縁処理を施したのち、家電量販店や町の電気店などに設置された「ボタン電池回収缶」に入れるようにしよう。ホームセンターや薬局に回収缶が設置されていることもある。設置店は電池工業会のHPで検索できる。
充電池の捨て方
繰り返し使える充電池(二次電池)は、法律によってリサイクルが定められている。寿命が来た充電池は、絶縁処理を施したのち「小型充電式電池リサイクルBOX」に投入してリサイクルしよう。設置店は、充電池のリサイクル活動を行うJBRCのHPで検索できる。
結論
乾電池の正しい捨て方は自治体によって異なるため、まずはお住まいの地域の分別ルールをしっかり確認することが大切だ。発火や破裂を防ぐため、捨てる前にはセロハンテープなどで絶縁処理をすることも忘れないでほしい。またボタン電池、充電池に関しては、電気店などのリサイクルBOXで回収しているため、ゴミに出さずにリサイクルに回すようにしよう。