2023年2月 3日目次
1. マイクロファイバークロスとは？
マイクロファイバークロスの使用NGな場所や使える場所について知る前に、まずはマイクロファイバークロスの基本的な特徴について、理解を深めておこう。
マイクロファイバークロスの特徴
マイクロファイバークロスとは、主にポリエステルやナイロンを原料とした、拭き掃除専用のクロスである。8μm（マイクロメートル）以下ともされる極細の繊維からなり、静電気の力によって汚れやホコリなどをしっかり吸着できるのが特徴だ。
汚れやホコリを除去できる
マイクロファイバークロスの繊維の断面はとがった形状になっており、汚れやホコリを効率的に絡め取ることができる。また、汚れやホコリを繊維のすき間でキャッチするため、洗剤不要でも美しく仕上がる。
吸水性や速乾性が高い
マイクロファイバークロスの特徴のひとつに、吸水性の髙さが挙げられる。マイクロファイバークロスの繊維のすき間は、汚れやホコリに加えて水をため込むこともできるからだ。反対に吸湿性は低く速乾性が高いため、軽く絞るだけですぐに乾くのも特徴だ。
洗って何度でも使える
マイクロファイバークロスは、水洗いすれば何度でも使える。耐久性には限度があるものの、正しくお手入れすれば長くよい状態で使えるため、使用後は速やかに洗い、よく乾かすことを心がけたい。
2. マイクロファイバークロスの使用NGな場所は？
マイクロファイバークロスは一般的なふきんと比べ、多くのメリットがあることを知ってもらったが、すべての場所で使えるわけではない。ここからは、マイクロファイバークロスの使用NGな場所について解説する。
やわらかい素材のものには使えない
マイクロファイバークロスは、やわらかい素材のものや場所への掃除には不向きだ。ポリエステルやナイロンはかたい化学繊維のため、やわらかい素材のものに使うと傷をつける原因になりやすい。漆器を代表とする塗り物など、デリケートな素材や場所の掃除には、マイクロファイバークロスの使用NGと覚えておこう。
また、マイクロファイバークロスは、基本的に人の肌にも使用NG。ボディタオルの代わりとして使うと、肌トラブルを招く原因になる可能性も考えられるので、気をつけよう。
3. マイクロファイバークロスが使える場所は？
マイクロファイバークロスは使用NGな場所があるものの、実際は多くの場所で使える優れものである。続いて、マイクロファイバークロスが使える場所について解説する。
フローリング
フローリングの水拭きにマイクロファイバークロスを使うことで、より小さなホコリまで除去できる。加えて、落ちにくい黒ずみや皮脂汚れの除去にも効果的だ。市販のウエットシート用のワイパーに取り付けて掃除すれば、身体への負担も軽減できる。また、ウエットシートのように使い捨てではないため、経済面でもおすすめ。
鏡や窓
鏡や窓のガラス面の掃除にも、マイクロファイバークロスを活用できる。水拭きで表面をしっかり磨き上げたら、乾拭きで仕上げよう。マイクロファイバークロスで乾拭きすると、繊維のほつれによる拭き跡が残りにくいのがポイント。面が広い場所を拭く際は、大判サイズのマイクロファイバークロスが便利だ。
家電や家具
洗剤を使って掃除しにくい家電や家具は、マイクロファイバークロスでの乾拭きがおすすめ。静電気の力で細かいホコリまでしっかりキャッチするため、ひと拭きできれいになるだろう。ただし前項でも述べたように、デリケートな素材が使われている場合、マイクロファイバークロスの使用はできない。事前にマイクロファイバークロスの使用NGな場所に該当しないか確認しよう。
シンクや蛇口
高い吸水性を持つマイクロファイバークロスは、シンクや蛇口など水回りの場所の拭き取りにも役立つ。軽い水垢程度ならこすらずに落ち、汚れの予防にも効果的である。細かい場所にもフィットする、薄手タイプやコンパクトタイプを選ぶのがおすすめだ。
結論
マイクロファイバークロスは、さまざまな場所の掃除で使える万能なクロスではあるものの、一部使用NGになる場所もあることを解説した。思わぬ破損などを避けるためにも、マイクロファイバークロスを使う際は、必ず正しい使い方を守ることを心がけよう。
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