目次
- 乾燥させたみかんの皮 適量
- 塩 100g
- 古いストッキング、ガーゼ、巾着など
- 精油(なくても可)
- みかんの皮には農薬がついている場合もあるので、まずはよく洗おう。塩水や重曹水にみかんの皮を1分ほど浸け、洗い流すとよい。
- みかんの皮を細かくちぎって、ザルなどの網目に並べる。
- 1週間ほど干すと、みかんの皮が乾燥する。夏場は天日干しがよいが、冬場は乾燥しているので室内干しでも十分だろう。
- 古いストッキング(もしくはガーゼや巾着など)に、乾燥させたみかんの皮を入れる。
- お風呂に塩を入れて混ぜ、みかんの皮を入れたストッキングを浸ける。あとはお風呂の中でよく揉み込めば、塩みかん風呂の完成だ。
- 香りをさらに楽しみたい人は、精油を2~3滴垂らすのもよい。柑橘らしい香りをさらに楽しむにはオレンジ・ベルガモットなどのシトラス系、温かみをプラスしたいならマジョラムスイートなどのハーブ系が合う。
1. 塩みかん風呂に期待できる効果とは?

塩みかん風呂にはさまざまな効果が期待できる。ここでは、塩みかん風呂に浸かることで得られる効果やメリットを紹介しよう。
体がポカポカ温まるなど嬉しい効果がある
みかんの皮には精油成分のリモネンが含まれており、香りによるリラックス効果が得られるとされる。また、ビタミンによって乾燥しがちな肌を潤す効果も期待できる。みかんの皮には保温作用もあるので、体がポカポカと温まるのがメリットだ。
上記の効果はいわゆる「みかん風呂」でも得られるが、塩を足すことでみかん風呂の効果をよりアップさせられる。塩を入れると、塩化物泉と呼ばれる泉質の温泉に近い効果を得やすい。塩化物泉の温泉では、塩分が毛穴をふさいで汗の蒸発を防ぐため、湯冷めしにくくなる。そのため塩みかん風呂は、とくに冬場の冷えが辛い人におすすめだ。
2. 塩みかん風呂に入るときの注意点

紹介したように効果の多い塩みかん風呂だが、入るときには注意したいポイントがある。塩みかん風呂に入浴する際は、以下の点に気をつけよう。
皮膚への刺激や湯あたりなどにご注意
肌が弱い人は、塩みかん風呂に入ると肌がピリピリするケースが見られる。実は、みかんの皮に含まれるリモネンには刺激があるため、熱湯に浸かると刺激をより強く感じやすくなるのだ。敏感肌などで皮膚への刺激が心配な人は入浴を避けるか、お湯を40℃以下の温度に設定しよう。
また塩みかん風呂に入る際は、湯あたりにも注意が必要だ。食後すぐに入浴したり、熱い風呂に繰り返し浸かったりすると、湯あたりを起こしやすくなるので気をつけたい。
3. 塩みかん風呂の作り方

ここからは、塩みかん風呂の具体的な作り方を紹介する。塩みかん風呂を作ると温浴効果を得られるだけでなく、ゴミになるはずのみかんの皮を有効活用できるのも嬉しい。
用意するもの
みかんの皮は好みの量を用意し、乾燥させよう。迷った場合はみかん10個分ほどの量がよい。塩はごく一般的なものでOKだが、効果を重視するなら天然塩などの粗塩が望ましい。精製塩はミネラルが少ないが、粗塩はミネラルを豊富に含むのが特徴だ。また、入浴剤として役立つエプソムソルトも適している。
【みかんの皮を乾燥させる方法は?】
作り方
4. 塩みかん風呂が楽しめる温泉施設もおすすめ

家庭で塩みかん風呂を楽しむのもよいが、作るのが面倒な人は塩みかん風呂がある温泉施設を訪れてはいかがだろうか。皮だけでなくみかんが丸ごと浮いた温泉もあり、視覚でも楽しめるのが魅力だ。
期間限定の場合もあるので事前に確認を
ただし、塩みかん風呂を楽しめるのは期間限定の場合もある。体がポカポカ温まることから、とくに冬場限定で開催している温泉施設が多い。「せっかく行ったのに期間が終了していた」ということがないよう、事前に確認しておこう。
結論
塩みかん風呂には保温効果をはじめ、美肌・リラックスなどの効果が期待できる。みかんの皮は漢方においても、さまざまな用途で使われてきた。多様な効果を得られるみかんの皮は、捨てずに塩みかん風呂に活用してみよう。