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ご飯

炊飯器の電気代を節約するには?保温と電子レンジの比較なども解説!

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2023年2月 2日

日本人の主食であるご飯を炊くのに欠かせない炊飯器。日常的に使うものだからこそ、なるべく電気代は節約したいものである。そこで今回は、炊飯器の電気代について深掘りする。タイプ別の電気代の目安や節約方法、さらに保温と電子レンジの比較についてもまとめた。

  

1. 炊飯器の電気代はタイプによって異なる

炊飯器
炊飯器は、主に加熱方式により3つのタイプに分けられ、かかる電気代も異なる。まずは自宅の炊飯器のタイプと電気代を確認して、ほかのタイプと比較してみよう。なお本記事で紹介する電気代の目安は、全国家庭電化製品公正取引協議会が公表している31円/kWhの目安単価を元に算出する。(※1)

マイコン炊飯器

マイコン炊飯器は、底についたヒーターの熱により炊飯を行う。底にしかヒーターがないため火力が弱く、内釜全体に熱が加わりにくいので炊きムラができやすい。ほかのタイプに比べて安価で販売されているため、コスパ重視で炊飯器を選びたい方におすすめだ。
【1回あたりの電気代の目安】
マイコン炊飯器の1回あたりの電気代の目安は、約4.34円だ。炊飯後1時間保温した場合で約0.59円、5時間保温では約2.96円となる。本体価格に加え、電気代もほかのタイプに比べて安いのが特徴だ。

IH炊飯器

IH炊飯器は、電磁誘導の技術で発熱させて炊飯を行う。火力が強く、内釜全体をムラなく加熱できるのが特徴だ。主流の炊飯器として豊富なラインアップから選べ、機能性や炊飯容量によって価格が変わる。
【1回あたりの電気代の目安】
IH炊飯器の1回あたりの電気代の目安は、約5.27円だ。1時間保温した場合、約0.57円、5時間の保温では約2.88円になる。保温時の消費電力はマイコン炊飯器よりも小さいのが特徴だ。

圧力IH炊飯器

圧力IH炊飯器は、電磁誘導の技術に加え、内釜を密閉して高圧力で炊飯を行う。お米の芯まで熱が伝わりやすく、ふっくらとした炊き上がりが魅力。機能性が優れている分、販売価格は高値になりやすい。
【1回あたりの電気代の目安】
圧力IH炊飯器の1回あたりの電気代の目安は、約5.45円だ。炊飯後1時間の保温で約0.55円、5時間の保温では約2.75円となる。保温時の消費電力は、ほかのタイプと比較して最も小さいのが特徴だ。

2. 炊飯器の電気代を少しでも節約する方法は?

硬貨
炊飯器の電気代を節約するために、ここで紹介する6つのコツを押さえておきたい。少しの心がけでも継続するほど大きな節約につながるので、頭に入れておこう。

炊飯器の電気代を節約する6つのコツ

【エコモードで炊く】
節約を意識して炊飯するなら、エコモードが搭載された炊飯器がおすすめ。エコモードで炊飯すると、通常炊飯よりも消費電力を抑えられる。ちなみに、短時間で炊飯できる早炊き機能は、反対に消費電力が大きくなってしまう。節約を意識したい方は注意しよう。
【保温時間を短くする】
炊飯器の保温機能は便利だが、節約を考えるとつけっぱなしはNG。保温時間の見直しだけでも節電効果を得られるので、なるべく保温時間は短くし、早めに食べきることを心がけたい。
【炊飯の回数を減らす】
炊飯器は炊飯時に多くの電力を消費するため、なるべく炊飯の回数を減らすのが節約のポイントだ。ある程度まとめて炊飯しておき、残ったご飯は速やかに冷凍保存しておけばよい。せっかく炊飯回数を減らしても、長時間保温しては節約効果が得られないので気をつけよう。
【使わないときは電源プラグを抜く】
電源プラグをさしたままにしていると、炊飯器を使っていなくても待機電力を消費してしまうことがある。炊飯器の待機電力は1日(8時間)あたり0.1円ほどといわれているが、節約するなら未使用時は電源プラグを抜こう。
【電気代が安い炊飯器に買い替える】
現在販売されている炊飯器は、10年前の製品と比べると省エネに作られている。もし使っている炊飯器が古いモデルなら、電気代の節約も考慮して買い替えを検討してみてはいかがだろうか。
【電力会社との契約プランを見直す】
電力会社との契約プランを見直すことも、電気代の節約に有効だ。中には時間帯によって電気代が変動する内容のプランもあり、節約に役立てられる。電気代が高いと感じているなら、一度確認してみよう。

3. 炊飯器の保温と電子レンジを比較!どちらが電気代の節約になる?

電子レンジ
炊飯器でご飯を保温しておくのと、電子レンジで温め直すのでは、どちらが電気代の節約になるのか解説する。それぞれの電気代の違いを比較してみよう。

保温した場合と電子レンジで温めた場合の電気代の違い

炊飯器の保温でかかる電気代を1時間0.5円と平均して、電子レンジで温めた場合との電気代の違いを解説する。
茶碗1杯分のご飯を電子レンジで600Wで3分温めた場合、電気代の目安は約0.93円である。つまり、1時間程度の保温で済むなら炊飯器のほうが電気代は安くなり、それ以上の保温になると電子レンジで温め直すほうが電気代が安い計算になる。長時間保温は電気代の節約にはおすすめできないので、電子レンジも上手に活用していきたい。

4. 炊飯器の使い方を見直して電気代の節約につなげよう

炊飯
上記のように、炊飯器は使い方を少し見直すだけでも、電気代の節約につながる。長い目で見て大きな節約効果を得るためにも、日頃から意識して炊飯器を使おう。
中でもとくに注意したいのが、保温時間だ。すぐに食べないからと長時間保温すると、電気代がかさむだけでなくご飯の状態も悪くなりやすい。食べきれない分は速やかに容器に移し替え、冷蔵または冷凍保存しておくことをおすすめしたい。

結論

さまざまなポイントをもとに、炊飯器の電気代の節約方法について詳しく解説した。電気代を少しでも節約する方法は多くある。炊飯器の電気代は保温時間を見極め、上手に電子レンジを活用することも節約につながるポイントだ。日頃の電気代が気になる方は、炊飯器の使い方も見直してみよう。
(参考文献)
(※1)全国家庭電化製品公正取引協議会
よくある質問:カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
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  • 更新日:

    2023年2月 2日

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