目次
1. .ワセリンとヴァセリンの違いとは?

ワセリンとヴァセリンには違いがあるのだろうか。
ワセリンとヴァセリンの成分はほぼ同じ
ワセリンは石油を精製して作られているもので、薬の原材料となるものだ。植物性の油と違って脂肪酸を含まないため酸化しにくく、長期間使用することができる。また、白色ワセリンとヴァセリンはワセリンを原料として作られている商品だ。つまり、ワセリンとヴァセリンは、成分としての違いはほとんどないと考えていいだろう。
白色ワセリンは純度の高いワセリンで、第3類医薬品として処方されたり、ドラッグストアで取り扱ったりされる。ヴァセリンは、アメリカのユニリーバ社が販売している商品名だ。全身に使える保湿ケア商品として世界で展開しており、化粧品売り場などで販売されている。
2. ワセリンの効果的な使い方

ワセリンの主な使用目的は、肌の保湿だ。しかし、それ以外にもさまざまな使い道があるので紹介しよう。
肌への使い方
【全身を保湿する】
ワセリンは油膜を作るため、全身を保湿するのに適している。また、かぶれの防止にも適している。ワセリンは刺激が少ないので、全身にたっぷりと塗って肌を保護しよう。お風呂上がりなど、肌に潤いのあるタイミングで塗るのがポイントだ。
【クレンジングの代わりにする】
ワセリンは油分なので、オイルクレンジングの代わりとして使うことができる。ワセリンは、そのままではやや硬いので、伸びをよくするため手のひらで温めてから塗ると使いやすくなる。
【リップの代わりにする】
ワセリンは、リップクリームの原料のひとつだ。そのため、リップクリームの代わりにすることができる。少量のワセリンを唇に薄くのばして使おう。唇が荒れているようなときは、ワセリンを塗った上にラップをしてケアすると効果的だ。
【毛穴パックにする】
毛穴の詰まりが気になるときには、ワセリンパックがおすすめだ。小鼻の黒ずみなどにワセリンを塗ってラップで覆い、5~10分程度放置したらラップをはがしてぬるま湯と洗顔料を使ってしっかり落とそう。
肌以外への使い方
ワセリンは肌だけでなく、いろいろな用途がある。
【革製品の手入れに使う】
ワセリンは、革製品の手入れに使うとツヤを維持し、ヒビ割れなどを防ぐことができる。少量のワセリンを乾いた布に取り、革製品に馴染ませるだけだ。見た目のキレイさだけでなく、ホコリや雨もガードすることができる。
【靴ズレの予防に使う】
新しい靴を履いて、靴ズレになってしまったという経験はないだろうか。そのようなときには靴ズレができそうな踵などにあらかじめワセリンを塗っておくと靴ズレ防止になる。塗るのは、靴の方でも足の方でも効果に違いはない。ワセリンが潤滑油のような役割をして、摩擦を軽減してくれる。
【ヘアケアに使う】
枝毛が気になる場合には、シャンプーの後、毛先部分にほんの少しワセリンを塗っておくと、摩擦が減ってヘアケアの効果が期待できる。少量のワセリンを手のひらで十分伸ばしてから、薄く付けるのがポイントだ。
【眉毛の手入れに使う】
眉毛を毛抜きで抜くとき、実は痛みとともに肌も傷ついている。眉毛を抜きたい部分にワセリンを少量塗っておくと肌が柔らかくなるので、眉毛も抜きやすくなるだろう。痛みを軽減するとともに、肌へのダメージも少なくしてくれるので試してみてほしい。
3. ワセリンを使う際の注意点

ワセリンは刺激が少なく、肌の保湿に効果がある。しかも、比較的安価で手に入るため、日常生活でワセリンを使いこなしていきたいものだ。ワセリンを使うときには、いくつかの注意点があるので覚えておこう。
炎症を抑える効果はない
ワセリンは、保湿効果によって肌をガードする働きがあるものだ。ワセリン自体には炎症を抑える作用はない。肌にかゆみや痛み、腫れなどの症状がある場合は、ドラッグストアの薬剤師に相談するか、医療機関を受診しよう。
キレイな手で扱う
赤ちゃん用のベビーワセリンのようなワセリンには、防腐剤フリーのものも多い。直接手で触れてしまうと、手に付いている雑菌がワセリンに移ってしまう可能性もある。衛生的に使うためにはキレイな手で扱うか、スパチュラルを使うようにしよう。
結論
ワセリンとヴァセリンには違いはほとんどない。違いがあるとすれば、ワセリンは原料名で、ヴァセリンは商品名ということになる。ワセリンの効果的な使い方は肌の保湿、クレンジングやリップの代わりなどがある。また革製品の手入れや靴ズレ防止にも役立つ。ただしワセリンは炎症を抑えるといった薬効はない。また、防腐剤フリーの製品もあるので、キレイな手で扱うように注意しよう。