目次
1. 車の暖房が効かない原因とは?

車内が暖まらない場合、まず効かない原因を特定することが大事だ。車の暖房が効かない7つの原因と、その対処法を解説しよう。
フィルターが汚れている
車のエアコンフィルターは汚れやすい。放置すると嫌なにおいが発生するようになり、さらにエアコンが機能しなくなる可能性もある。「ブーン」「ガラガラ」などの異音がするときは、注意が必要だ。
雑菌を撒き散らす、車の燃費が悪くなるといったリスクもあるので、定期的にフィルターを交換しよう。運転する環境や頻度によっても異なるが、「1年に1回もしくは走行距離1万km」ごとの交換を目安にしてほしい。
エバポレーターに不具合がある
エバポレーターとは熱交換器のことで、空気を冷やしたり乾燥させたりする役割がある。車の暖房はエバポレーターで一度冷やした空気を、ヒーターコアで暖める仕組みだ。
エバポレーターにカビや雑菌が発生したときは、洗浄が必要になるだろう。故障してる場合は、冷房や暖房が効かない原因になるので交換してほしい。
ブロアファンモーターが故障している
ブロアファンモーターとは、風を送る役割があるパーツだ。故障すると車の暖房をつけても風がでてこなくなる。「カラカラ」「キュルキュル」といった異音がするケースもあるので、チェックしてみよう。ブロアファンモーターが故障している場合は交換が必要だ。
エアコンプレッサーが故障している
エアコンでは冷媒(液体)を循環させて、気化から液化、気化を繰り返している。エアコンプレッサーは気体を圧縮するパーツだ。冷房の冷風を生み出す役割がある。暖房では使用しないが、冷房が使えなくなるので故障しているときは交換してほしい。
サーモスタットが故障している
サーモスタットとは温度調整の役割があるパーツだ。冷却水の温度を調節して、エンジンを温めたり冷ましたりしている。
車の暖房は高温にした冷却水で空気を暖める仕組みなので、故障すると暖房が効かない原因になる。エンジンの故障にもつながるため、故障したらサーモスタットを交換しよう。
ガスが漏れている
エアコンのガスが不足すると、車の暖房が効かない原因になる。通常の使用では減ることはないが、経年劣化や振動によりアルミ管やゴムホースの傷、結合部の不具合が発生すると、そこから冷媒が漏れてしまう。エアコンガスの補充や、パーツの交換で対処しよう。
冷却水が不足している
冷却水とは車のエンジンを冷却するための液体だ。サーモスタットが故障していない場合でも、冷却水が不足するとエアコンの暖房が効かなくなる。
冷却水は長期間使用することで蒸発するので、定期的に補充してほしい。ただし、冷却水が循環するホースに漏れがある場合は、パーツの交換が必要だろう。
2. 車の暖房の正しいつけ方

車の暖房は正しい方法でつけないと、なかなか暖まらない。暖房が効かない原因にもなるので、正しいつけ方を確認しておくことが重要だ。
エンジンが温まってから暖房をつける
車の暖房はエンジンの熱によって生み出されている。エンジンをかけた直後は、冷たい空気しかでてこない。エンジンが温まるまで待ってから暖房をつけよう。
内気循環にする
内気循環とは車内の温風を後部座席まで循環させる装置だ。稼働させることで、車内全体がしっかりと暖まる。一方で外の空気を取り入れる外気導入にすると、冷たい空気が車内に入ってしまう。暖房を使用するときは外気導入ではなく、内気循環にしてほしい。
A/Cボタンを正しく使う
A/Cボタンを押すとコンプレッサーが作動する。冷房・除湿機能がオンになるので、暖房を使用するときにはつける必要がない。一方で窓の曇りとりには有効なので、上手に使い分けることが大事だ。
3. 車の暖房効率を高めるコツ

車の暖房効率はちょっとしたコツで高められる。効かない原因とあわせて、チェックしておこう。
窓に断熱フィルムを貼る
窓に断熱フィルムを貼れば、暖かい空気が外に逃げにくい。保温機能がアップするため、暖かく過ごせるわけだ。車内温度の上昇も抑えてくれるので、夏の冷房効率もアップするだろう。
シートヒーターを活用する
シートヒーターとは、座席に取り付けて使用するヒーターだ。すぐに発熱するアイテムもあり、暖房が効くまでの間も温かさを感じられる。夏に活躍するクール機能や、温度調節機能があるシートヒーターもあるので、ぜひチェックしてほしい。
結論
車の暖房が効かない場合は、まず効かない原因を特定しよう。パーツが故障している場合は、交換が必要なケースがある。また、使い方によっては車内が十分に暖まらないことがあるので、正しい知識をチェックしておこう。車の暖房効率を高めるコツも、あわせて実践してほしい。