目次
- 生活習慣の改善
- 飲酒を控える
- 日々のストレスを解消する
1. 「寝言に返事をしてはいけない」といわれる理由

寝言に返事をしてはいけないといわれる理由には、果たして本当に言い伝えが関係しているのかを解説しよう。
「永遠に目を覚まさなくなってしまう」などは迷信
寝言に関する言い伝えには「寝言に返事をすると魂が抜けて、あの世に行く」や「寿命が縮む」「永遠に目を覚まさなくなってしまう」などが挙げられる。これらの言い伝えによって、寝言に返事をしてはいけないと考えている人も多くいるだろう。なんとも怖い言い伝えだが、これらは科学的根拠のない迷信である。寝言に返事をしたからといって、たたられたり寿命が縮んだりすることはない。
寝言に返事をするとどうなってしまうのか
寝言に返事をすると、脳が刺激されて覚醒状態になり眠りが浅くなってしまう。その結果、睡眠の質が下がり、場合によっては眠りから覚めてしまう可能性も。睡眠の質が下がると「疲れが取れない」「イライラする」「日中に眠気に襲われる」などの影響が出てくる。
睡眠を妨げないためにも返事をしないほうがよい
寝言に返事をしたからといって「永遠に目が覚めなくなる」「寿命が縮む」などといったことはない。だが、寝言に話しかけることで眠りから覚めてしまい、それ以降寝られなくなるケースもある。眠りを邪魔しないためにも、返事は控えたほうがよいだろう。
2. そもそも「寝言」の原因は?

寝言とは、眠っている最中に無意識に話をすることをいう。睡眠中の寝言にも種類があり、笑ったり意味不明なことをいったりと人によってさまざまだ。寝言をいっている本人が覚えていることは少なく、一緒に寝ている人に指摘されて気付くことがほとんど。寝言を発してしまう原因を解説しよう。
見ている夢や日中のストレスなど
寝言は、ストレスや睡眠不足、アルコール摂取などにより引き起こされるといわれている。そのほか、見ている夢に反応して寝言を発するケースもあれば、睡眠時無呼吸やレム睡眠行動障害といった病気の場合にも出現することがある。寝言をよく指摘される人や眠りが浅い人は、睡眠専門の医療機関に相談するのもおすすめだ。
レム睡眠(浅い眠り)で脳が活動している
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」がある。レム睡眠は脳が活動している状態で、眠りが浅いのが特徴。一方、ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態で、眠りが深いのが特徴である。レム睡眠でもノンレム睡眠でも寝言をいうが、とりわけレム睡眠中のときに多く見られる。
3. 快適な眠りにつくためのポイントも覚えておこう

寝言を防ぎたいと考えている人もいるだろう。「これをすれば寝言が防げる」といった明確な解消方法は確立されてはいないが、自身でできる対策はある。快適な眠りにつくためのポイントを解説しよう。
快眠のポイント
快適な眠りのためには、日々の食生活や運動不足などの生活習慣を改善することが大切だ。飲酒は寝つきをよくしてくれる反面、目が覚めやすくなる作用があるため、控えたほうがよいだろう。日々のストレスを解消するには、適度な運動に加え、寝室の温度調整や寝具を新調するなどして睡眠環境を整えるのもよいとされている。
結論
寝言に返事をしてはいけない理由とされていた数々の言い伝えは、科学的根拠がないただの迷信だ。しかし、寝言に返事をすると、脳が刺激されて眠りが浅くなってしまい、睡眠の質が下がるといわれている。寝言の原因にはストレスや睡眠不足などが関係しており、レム睡眠中に多く見られる。快適な眠りのためにも、生活習慣の改善やストレスをためないように心がけるのが大切だ。