目次
1. メラミンスポンジで眼鏡のお手入れはNG!その理由とは?

はじめに、メラミンスポンジの基本的な特徴を含め、メラミンスポンジで眼鏡のお手入れができない理由について解説する。
そもそもメラミンスポンジとはなにか?
【メラミンフォームでできたスポンジ】
メラミンフォーム素材からできたスポンジを、メラミンスポンジという。メラミン樹脂を極小のミクロン単位で発泡させて作られる、硬度が高くきめ細かい網目状の構造が特徴だ。
【研磨作用がある】
メラミンスポンジは硬く細かい網目を無数に持っているため、高い研磨作用がある。洗剤を使わず、水でぬらしてこするだけで汚れが落ちるのは、汚れを削り落としているからなのだ。このことから、メラミンスポンジは使うたびに小さくなったり、削りカスが出たりする点も特徴である。
眼鏡のレンズやフレームを磨くとキズだらけに
メラミンスポンジは研磨作用があるため、眼鏡のレンズやフレームを磨くとキズだらけになる恐れがある。レンズの種類は問わず、プラスチックレンズはキズにより曇ってしまい、ガラスレンズはコーティングはがれにより使えなくなってしまう。フレームも同様、コーティングが施されていることが多いので、メラミンスポンジで磨くとツヤがなくなる原因となるのだ。
2. メラミンスポンジで磨かないほうがよい眼鏡以外のものや素材

眼鏡以外にも、メラミンスポンジで磨かないほうがよいものや素材はある。メラミンスポンジが使えないケースをよく理解しておこう。
曇り止め加工やコーティングされたもの
曇り止め加工やコーティングされたものをメラミンスポンジで磨くと、研磨作用により表面の加工やコーティングを削り落としてしまうので、使ってはいけない。たとえば、浴槽やフローリングなどの床、車のボディはメラミンスポンジで掃除しないよう注意が必要だ。また、基本的に鏡にはメラミンスポンジは使えるものの、曇り止め加工が施されている場合は使えなくなるため、使用前に加工の有無を忘れずに確認しよう。
やわらかい素材、光沢やツヤがある素材
木材やプラスチックなどのやわらかい素材や、ステンレスや金属などの光沢やツヤがある素材は、メラミンスポンジと相性が悪い。使うと質感が損なわれる可能性があるほか、ステンレスや金属は磨くと反対に曇ってしまうこともあるため、注意したい。
塗装面やプリントされた面
コーティングされたものと同様、塗装やプリントが施されたものにもメラミンスポンジは使えない。磨くと汚れとともに、塗装やプリントもはがれてしまう原因になるのだ。
歯はもちろん人体や動物などへの使用もNG
メラミンスポンジは、人体や動物への使用はNGである。歯専用のメラミンスポンジは販売されているが、同様の効果があるからといって、掃除用のメラミンスポンジを歯のホワイトニングに使うのも厳禁だ。歯の表面のエナメル質を極端に傷つける原因になりやすく、健康を損ねる可能性があるので注意したい。
3. メラミンスポンジの特徴を理解して正しく使おう

メラミンスポンジは眼鏡などには使わず、特徴を理解して正しく使うことが大切だ。蛇口や水栓の水アカや、水筒やカップについた茶しぶの除去、コンロや換気扇の汚れ落としなど、メラミンスポンジが効果を発揮できるシーンは幅広い。使えるものと使えないものをしっかり区別して、正しい方法で活用したい。
メラミンスポンジを使う際は、水をたっぷり含ませるのが重要だ。少し水滴が落ちるくらい水を含ませたら、軽くしぼって汚れをこすっていく。仕上げに布巾で乾拭きすれば、掃除は完了だ。また、メラミンスポンジは基本的に洗剤なしで掃除できるアイテムだが、汚れがひどい場合は洗剤の併用も可能なので、シーンに応じて上手に活用してみよう。
結論
メラミンスポンジは眼鏡のお手入れには適していないのに加え、眼鏡以外でも使えないものがあることを解説した。メラミンスポンジの研磨作用はさまざまな汚れの除去に効果的だが、すべてのものに使えるわけでない。特徴をよく理解して、正しくメラミンスポンジを使っていこう。