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ブルーベリー

ブルーベリーの育て方|品種選びから水やりや病害虫対策まで徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年3月27日

栄養があり小粒で甘みもあって食べやすいブルーベリー。近頃は、ブルーベリー狩りのできるスポットも増えつつある。しかし、ブルーベリーを自宅で育てて収穫できたらより格別だろう。今回は、ブルーベリーの育て方について、必要なものの選び方から、ポイントや注意すべき点まで解説しよう。ぜひブルーベリーの収穫に向けてチャレンジしてほしい。

  

1. ブルーベリーについて

ブルーベリー
ブルーベリーの育て方の前に、まず基本データから、ラビットアイを含む3品種の特徴まで、ブルーベリーについて解説しよう。

基本データ

  • 科名属名:ツツジ科スノキ属
  • 原産地:北アメリカ
  • 和名:ヌマスノキ、アメリカスノキ、ブルーベリー
  • 園芸分類:果樹、庭木・花木
  • 開花時期:4~5月
  • 収穫期:6~9月ごろ
  • 花色:白、ピンク
  • 植えつけ時期:落葉期(関東以西は11~3月、寒冷地は2月下旬~3月中旬)
  • 草丈:20cm~3m、ローブッシュ(20~40cm)ハイブッシュ系(1.5~3m) ラビットアイ(1~2m)
  • 耐寒気温:-20~-10℃

種類・品種

・ハイブッシュ(ノーザンハイブッシュ/サザンハイブッシュ)

ハイブッシュ系のブルーベリーは、果実の甘みと酸味のバランスがよいのが特徴だ。ブルーベリーの育て方として、涼しい気候で育てられるノーザンハイブッシュと、暖かい気候で育てられるサザンハイブッシュの2種類に分けられる。ハイブッシュとラビットアイを組み合わせた「ピンクレモネード」は、ピンクから赤色の実がなり、ハイブリッド系ブルーベリーといわれる品種だ。

・ラビットアイ

蒸し暑い地域でもよく育ち、たくさんの実が楽しめる果実も甘いブルーベリーの系統だ。庭植え、鉢植えともに管理が楽にでき、北関東から九州地方まで幅広い地域で育てることができる。種類も多く、実りの期間も長い。

・ローブッシュ

野生種で、北アメリカからカナダにかけて自生しているブルーベリーだ。背丈が低く果実も小さめなローブッシュは、夏の暑さが苦手で、育て方に対策や工夫が必要となる。基本的には日本の気候で育てることが難しい系統だ。

2. ブルーベリーの栽培環境とプランター・用土の選び方

ブルーベリー
ブルーベリーを鉢植えで育てる場合、生育は植えつけたプランターの大きさで決まるといってもいい。ここでは、ブルーベリーの育て方として大切なプランターや用土の選び方、置き場所や温度を解説する。あわせて地植えのときの注意点もお伝えしよう。

置き場所と温度

ブルーベリーの最適な置き場所は、元気な株に育つ、日当たりのよい屋外だ。最適な温度は、ブルーベリーの品種によって異なる。暖地ではとくに防寒しない育て方でも越冬できるが、寒冷地では霜や寒風対策で風を防げる場所に置くほうがよい。さらに寒冷地の地植えのブルーベリーは、積もった雪で枝が折れないよう支柱を立てて囲いをしよう。

プランターの選び方

コンパクトに育てたい場合は小さなプランター、ある程度の大きさに育てたい場合は大きめのプランターを選ぼう。基本的には、苗木の鉢よりもひとまわり大きいサイズのプランターが適している。7~10号(直径21~30cm)くらいの大きさのプランターがよいだろう。
プランターの素材はさまざまだが、軽量かつ安価で扱いやすいのはプラスチック製である。通気性や水はけといったブルーベリーの育て方のことを考えると、素焼き鉢がおすすめだ。

用土の選び方

ブルーベリーを上手く育てるためには、やや酸性の強いpH5.0前後の土を用いることがポイントだ。中性や弱酸性の土では、枯れてしまうこともあるので注意が必要。手軽でおすすめなのは、市販されているブルーベリー用に調整された培養土だ。

3. ブルーベリーの育て方のポイント

ブルーベリー
苗木の選び方からプランターでの水やり・肥料・剪定・収穫・挿し木での増やし方まで、ブルーベリーの育て方におけるポイント6つを解説しよう。

苗木の選び方

ブルーベリーの苗木は基本的に枝が太く、葉の艶がよいものを選ぼう。また、関東以北はノーザンハイブッシュ系、関東以南はサザンハイブッシュ系やラビットアイ系、北海道ではノーザンハイブッシュ系やローブッシュ系と、育てる地域の気候によって品種を選ぶのがおすすめだ。

・同系統の別品種も一緒に育てる

ラビットアイ系の品種は自家受粉しにくいため、1本だけ植えつけたとしても実つきが悪い。またハイブッシュ系とラビットアイ系では遺伝的な相性が悪いので、同系統の品種を選ぶことが大切。確実に実のつきをよくするため、同系統の中で2品種以上を近くで育てることがブルーベリーの育て方のポイントだ。

・人工授粉が必要なケースもある

ブルーベリーは、主にミツバチたちによる受粉となる。ミツバチたちが訪れないため受粉ができず、実つきが悪い場合は、花が咲いたあとに人工授粉が必要だ。その際は、花粉を綿棒につけ、収穫する株の花のめしべに付着させよう。

水やり

ブルーベリーの育て方として大切なのは、乾燥させないことだ。土の表面が乾いたら、鉢やプランターの底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりをしよう。夏場など暑い時期は、土の様子を見て、乾燥していたら夕方にも水やりが必要だ。鉢植えのブルーベリーは、一度土を乾かしてしまうと復活するまでに時間がかかるため、とくに水やりには注意したい。

肥料

3月からの植えつけ時に、規定量の肥料を与えよう。開花時期に追加で肥料を与えるのもよい。また、秋頃にも追加で肥料を与えよう。

剪定

ブルーベリーの剪定は、12~2月の落葉中に行うとよい。風通しをよくするため、クロスした枝、土から新しく出てきた部分を剪定しよう。枝の先ばかり剪定すると花つきが悪くなるため、枝は1/3位の位置を剪定するのがよいだろう。剪定の目安は、植えつけから3~4年後。その頃になると伸びすぎた枝や枯れた枝などで混みあってくるので、不要な枝を整理しながら剪定してほしい。

収穫

ブルーベリーは初夏~秋に収穫できる。ブルーベリーの実は時間をかけて徐々に色づいていく。緑から青へ色づいた実から収穫しよう。

増やし方

ブルーベリーは、挿し木で増やすことができる。冬に剪定した枝をとっておき、使ってもよいだろう。増やし方としてはまず、ピートモスを混ぜた土を用意し湿らせておく。生長した部分をカットして、長いものは5~10cmくらいに切り分けよう。挿し木の切り口を斜めにカットすると水を吸い上げやすくなる。その後、数時間水に浸けてから土に挿そう。発根するまでの約1~2カ月は、半日陰で管理するとよいだろう。

4. ブルーベリーの育て方で注意したい病害虫

ブルーベリー
ブルーベリーの育て方で注意したい病害虫とその対策について紹介しよう。

気をつけたい病気と対策

ブルーベリーを育てる際には、うどんこ病に気をつけるようにしよう。若い葉や茎の表面に白いかびが生え、花梗部につくと開花を阻害する。対策としては、バランスのよい肥料やりを心がける育て方が大切だ。

気をつけたい害虫と対策

ブルーベリーは比較的害虫が発生しにくい果樹だが、新芽にアブラムシが発生することがあるので育て方に気をつけたい。アブラムシは繁殖力が旺盛で、新芽や新梢・裏葉にも群棲する。ウイルス病を媒介したり、分泌物でアリを誘引したりもするので注意が必要だ。対策として多くの薬剤が効くが、繁殖が旺盛なため長期間効果が続く浸透移行性剤がおすすめだ。

結論

ブルーベリーの育て方として、よく育つためのポイントから必要なものの選び方まで解説した。選び方やポイントをおさえれば、ブルーベリーがよく育つだろう。初心者でも育てやすいブルーベリーだが、病害虫にも注意して無事にたくさん収穫してほしい。きっと自宅でのブルーベリー狩りも楽しめることだろう。
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  • 更新日:

    2023年3月27日

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