目次
1. お花見のマナー | 場所取り編

大人数で集まる際や人気のお花見スポットに行く場合は、とっておきの場所に座るために場所取りをする人も多いだろう。朝早くから現地に行ったり、前日の夜から泊まり込みをしたりする人もいるはずだ。しかし場所取りでは周囲に迷惑をかけるケースもある。場所取りの際は以下のマナーをしっかり守ろう。
必要以上に広く取らない
お花見のスペースは必要以上に広く取ってはいけない。桜がキレイな時期には大勢の人がお花見に訪れるので、取る場所が広すぎるとまわりに迷惑がかかる。ほかの花見客に配慮して、人数に合った必要最低限の場所を押さえよう。
場所を取ったら無人にしない
ブルーシートを敷いて場所を取ったあと、無人にするのもマナー違反に当たる。誰もいなければトラブルが起きた際に対処できないうえ、敷地を管理するスタッフにブルーシートを撤去される場合もある。場所取りは複数人で行い、お手洗いや買い出しなどの際にも誰かが残るようにしよう。
2. お花見のマナー | 桜の木編

お花見はお酒を飲んで仲間とワイワイ楽しむイメージがあるが、主役はあくまで桜の木だ。そのため桜にダメージを与えるような行為は慎もう。具体的には、以下の2つのマナーに注意してほしい。
桜の木を傷つけない
お花見中はキレイな桜に触れたくなる気持ちもわかるが、桜の木を傷つけてはいけない。桜は非常に繊細で、枝を折ると傷口から枯れるおそれもある。なかには桜の小枝を持ち帰る人や子どもの髪に飾る人もいるようだが、マナー違反なので気をつけよう。また子どもが木に登る、枝にぶらさがるなどで遊ばないよう、大人がしっかり教えておきたい。
根元にシートを敷かない
意外と知られていないが、桜の木の根元にシートを敷くのもマナー違反に当たる。桜の木は、地面の浅い部分に太い根が張っている。上に大人数が座ると負担をかけてしまううえ、根が酸欠になりやすい。できるだけ桜の近くに座ろうとしてやってしまいがちだが注意しよう。
3. お花見のマナー | 基本ルール編

お花見をするなら、ほかにも基本的なマナーも押さえておきたい。一見社会人として当たり前のマナーばかりだが、お酒が入って判断力が鈍るとついやってしまう人も。次のマナーを守るよう肝に銘じておこう。
出たゴミは持ち帰る
お花見で出たゴミは、基本的に自宅まで持ち帰るのが望ましい。自分たちが座っていたスペースにゴミを放置するのは言語道断だ。お花見会場にゴミ箱が設置されていれば、きちんと分別してそこに捨てるのもよいが、ゴミが入りきらずにあふれているケースもしばしば見られる。そういった場合は無理に捨てず、自宅へ持ち帰ろう。ゴミを減らすためには、使い捨ての紙皿やウェットティッシュよりも、プラスチック皿や布のおしぼりなどを使うのがおすすめだ。
お酒を飲みすぎて騒がない
花見酒はほろ酔い程度に楽しむのがよい。お酒を飲みすぎて騒ぐのはマナー違反になるので気をつけよう。大声で騒いだり音楽を流したりすると、周囲の花見客に迷惑なだけでなく、近所に住んでいる人にも不快な思いをさせてしまう。近隣住民からのクレームが入ると、次の年から会場が使えなくなることもあるので要注意だ。
結論
桜を眺めながらお酒や食事を楽しむのは、日本ならではの風流な文化といえる。誰もが気持ちよくお花見を楽しめるように、紹介した基本的なマナーをしっかり守ろう。子どもとお花見に行く場合は、出かける前にマナーを教えておくのがよいだろう。