自転車のサビ取り方法 | 簡単なやり方や錆びを防止するコツを解説

自転車のサビ取りは、手間のかかる作業だ。では、なぜサビは発生してしまうのだろう。また、自転車がサビることによって起こるデメリットについても解説していく。

サビは、鉄などの金属が空気中の水と酸素によって化学反応を起こし、金属が腐食して変化する現象をいう。私たちが生活する中には、サビる原因はたくさんあるが、空気中の酸素だけでサビることはほとんどない。自転車がサビる一番の原因は、雨が降った後、雨水が長時間自転車に付着していることで起きる化学反応である。

自転車のサビ取りは、先延ばしにしてしまうと厄介だ。なぜなら、サビを放置することはデメリットが多いからである。自転車がサビると、サビにより摩擦抵抗が生じてペダルが重くなったり、ブレーキが効きづらくなったりと安全性に関わる。また、見た目に悪影響を及ぼし、劣化にもつながるため自転車自体の魅力も半減してしまう。自転車のサビ取りは、安全性と見た目の両方で早めに行うのがおすすめだ。

ここからは自転車のサビ取り方法を見ていこう。自転車のサビ取りに欠かせないおすすめアイテムも紹介する。

チェーンは自転車のパーツの中でも複雑なつくりで、サビ取りが大変な部分だ。しかし、ホームセンターで購入可能な「556」というサビ取り専用のスプレーを使うことで、簡単に落とすことができる。「556」を自転車のサビ取りをしたいチェーン部分にスプレーし、ペダルを回して浸透させておく。しばらく時間を置いたら、ステンレスブラシでこすり落とそう。

自転車の細かなパーツは頑固なサビが付きやすいため、専用のサビ取り剤を使うとよい。説明書の指示通りに薬剤を塗布する。その後、ステンレスブラシなどでこすり、水洗いや水拭きで薬剤を取り除こう。その際、サビの原因となる水滴を残さないように注意が必要だ。自転車のサビ取り剤は、あさひなどのサイクルショップやホームセンターで購入できる。

ホームセンターで購入できる自転車のサビ取り商品を紹介したが、重曹やクエン酸などの家にあるものでも代用が可能だ。重曹を水で溶いてシャーベット状にし、サビた部分に塗ったり、クエン酸水をしみ込ませた布をサビにかぶせたりすることで自転車のサビ取りができる。重曹やクエン酸なら、もし家になかったとしても100均で簡単に手に入るので、試しやすいだろう。専用のサビ取り剤は強力すぎて心配な場合は、重曹やクエン酸などを代用してほしい。

紹介した自転車のサビ取りは意外と簡単なものが多かったが、自転車自体の劣化を防ぐためにも、サビを発生させないことに越したことはない。ここからはサビを予防する方法も見ていこう。

最初に紹介したように、自転車がサビる一番の原因は雨で濡れることだ。そのため、保管場所は雨をしのげる車庫や家の中などの屋根があるところがベストだ。雨風が当たるような場合は、防水カバーの使用をおすすめする。

自転車はパーツが覆われていないため、外部からの影響を受けやすい。防水カバーをしていても内部の湿気でサビることがあるため、定期的なメンテナンスが必要だ。それにより、サビの付着を防ぐことができる。仮にサビてしまったら、初期段階で自転車のサビ取りを済ませることが大切だ。

メンテナンスを行う際には、サビ防止オイルの使用もおすすめだ。サビを防止する効果はもちろん、潤滑油の効果もある商品を使えば、ペダルや部品の可動もスムーズになる。自転車のサビ取りを終えてキレイになった場所に塗ったり、チェーンやネジなどのサビが発生しやすいパーツには積極的に使ったりするとよいだろう。

自転車のサビ取りとサビ予防について紹介した。自転車のサビ取りはもちろん、サビつかせないように日々メンテナンスすることで、長い期間キレイな状態で自転車に乗ることができる。今回紹介した自転車のサビ取り方法とサビ予防法をぜひ参考にして、自転車を長く楽しんでほしい。