目次
1. 一人暮らしの食費の平均は?

食費が高い原因を知る前に、まずは一人暮らしの食費の平均を押さえておこう。政府統計では、一人暮らし世帯の1ヶ月の食費は2022年1~3月が34,922円、4~6月が38,442円、7~9月が39,209円、10~12月が42,010円(※1)だった。年齢や住んでいる地域によってもバラつきが出るが、基本的に一人暮らしの食費の平均は3万5千円から4万円ほどが目安といえるだろう。
食費の目安は手取りの15%
理想的な食費は手取りの15%程度だといわれている。たとえば手取りが月20万円の場合、食費は3万円ほどが目安だ。手取りが月30万円なら、4万5千円ほどを目安にしよう。
2. 一人暮らしで食費が高い原因

自分の食費が紹介した平均額よりも高かった場合、一度見直してみるのがおすすめだ。ここでは一人暮らしで食費が高い原因を3つピックアップした。
頻繁に買い物をしている
買い物をする回数が多いと食費が高くなりやすい。1回あたりの購入金額はそれほど高くなくても、回数を重ねることでいつの間にかふくれ上がってしまう。スーパーに行くと目移りしてつい余計なものまで買いやすく、無駄な出費も増えやすくなるだろう。
予算を決めていない
食費の予算を決めていない場合も、食費が高い原因となる。ほしいものを次々に買うスタイルでは、食費がかさんでしまう。節約するためには予算を決め、その範囲内に収まるか意識して買い物をすることが大切だ。
自炊より外食が多い
外食は自炊に比べて割高なので、外食する頻度が多いと食費が高い原因になりやすい。仕事で疲れたときや料理が面倒なときはつい外食してしまいがちだが、節約のためには自炊を心がけたい。
3. 一人暮らしの食費を節約する方法

一人暮らしで食費が高い原因を見ると、食費を減らすには買い物の頻度や予算に気をつけ、自炊をするのがよいとわかった。以下では一人暮らしの食費を節約する買い物方法や、おすすめの料理の仕方を具体的に紹介しよう。
食費を節約する買い物術
【コスパの良い食材を選ぶ】
食費を予算内に収めるには、コスパの良い食材を選ぶのが望ましい。たとえば肉の中でとくに安いのは、鶏のむね肉やささみだ。牛肉や豚肉を買うよりも安く手に入ることが多い。ほかには豆腐・もやし・わかめなどの食材もコスパが良い。
【まとめ買いをして冷凍保存する】
スーパーで安い食材をまとめて買い、冷凍保存しておくのがおすすめだ。使いたいときに電子レンジなどで解凍すれば、安く買った食材を簡単に使える。使いたい量だけ解凍しやすいよう、小分けにして冷凍するとよいだろう。
【1食にかける食費を決める】
予算をオーバーしないためには、1食にかける食費を決めておこう。一人暮らしの食費を月3万5千円に抑えたい場合、1食あたりの予算は300~400円となる。そこから1日や1週間の予算を算出し、買い物の際にその額を超えないように気をつけたい。
食費を節約する料理術
【作り置きする】
仕事が忙しくてつい外食に頼ってしまう人は、休日に作り置きするとよい。平日の仕事終わりなどで時間がないときでもすぐに食べられ、余計な外食や買い食いを抑えられる。また作り置きすれば、安い食材をたくさん買っても腐らせないうちに調理できるのがメリットだ。
【アプリを利用する】
自炊が苦手な人や料理のレパートリーが少ないと感じている人は、献立アプリを利用してはいかがだろうか。献立アプリでは、コスパの良い食材を使った簡単なレシピが多く紹介されている。3日分の献立を提案してくれるアプリもあるので、それに沿って食材をまとめ買いするのもよいだろう。
【夕食が余ったら翌日のお弁当にする】
ランチ代を節約するためには、前の日の夕食で余ったおかずをお弁当に入れて持参しよう。忙しい朝でもお弁当を楽に作れて、日々かさみがちなランチ代も抑えられる。
結論
一人暮らしで食費が高い原因は、買い物・外食の多さやあいまいな予算にある。節約するためには予算をしっかり決めて買い物を工夫し、できるだけ自炊しよう。自炊が苦手で外食に頼りがちな人でも、簡単なレシピから挑戦し、数をこなしていくうちに自然とできるようになるものだ。諦めずにチャレンジしてみてほしい。
(参考文献)
※1出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」