目次
1. じゃがいもの皮の再利用法とは?

じゃがいもの皮を再利用する方法をまとめた。誰でも簡単に試せる4つの活用法を、チェックしておこう。
鏡やシンクを掃除する
じゃがいもに含まれるサポニンには、汚れを落とす効果が期待できる。水と油をなじませる乳化作用により、石鹸と似た働きをするわけだ。安全に使用できるため、お子さんがいるご家庭でも使いやすい。
じゃがいもの皮の内側で鏡やシンク、蛇口を擦ってみよう。あとは水で洗い流して、布やキッチンペーパーで水気を拭き取ればOKだ。ただし、傷がつく恐れがあるので、皮の外側で磨くのはやめよう。
茶渋を落とす
じゃがいもに含まれるデンプンは、茶渋落としに効果的だ。粒子が細かいため、研磨剤と似た役割が期待できる。茶飲みややかんに付着した茶渋を皮でこすり、水で洗い流すだけでOKだ。
水筒の茶渋を落としたい場合は、じゃがいもの皮と少量の水を一緒に入れ、20回ほど振ってから水と皮を捨てればキレイに取れるだろう。なお、食器に付着した油汚れを落とすときにも、じゃがいもの皮が役に立つ。
ガラスコップの曇りを落とす
じゃがいもに含まれるでんぷんは、ガラスコップの曇り落としとして再利用できる。ぬるま湯でコップを濡らしたあと、じゃがいもの皮の白いほうで優しく擦ろう。
その後、ぬるま湯で洗い流して水気を拭き取ればOKだ。内側が洗いにくいコップなら、じゃがいもの皮をコップに入れて振るだけでも汚れを吸着してくれる。
揚げ物油をキレイにする
使用したあとの揚げ物油をキレイにしたいなら、調理後にじゃがいもの皮を素揚げしよう。皮に含まれる食物繊維が、古くなった油の酸化物を吸着するため、嫌なにおいをスッキリと除去できるだろう。
さらにじゃがいもに含まれるデンプンには粘着性があり、揚げることで油に浮いた細かいカスが簡単に取り除ける。ただし、油は劣化するので、2~3回ほど再利用したら処分することが大事だ。
2. じゃがいもの皮は食べられる?

正しく調理すればじゃがいもの皮は食べられる。注意点と簡単なレシピを紹介するので、再利用法とあわせてチェックしてほしい。
じゃがいもの皮の毒素に要注意
じゃがいもの皮は栄養が豊富で、下処理さえすれば食べることが可能だ。一方で「チャコニン」や「ソラニン」などの毒素が含まれるため、再利用して食べる際には取り除く必要がある。
毒素を含んだ皮は緑色に変色するので、除去してから調理しよう。芽が出ている場合は包丁の角で取り除くとよい。(※1)なお、じゃがいもは日光に当たると緑色に変色するので、通気性のよい冷暗所で保存するのがおすすめだ。
じゃがいもの皮を使ったポテチ
じゃがいもをキレイに洗ったら皮を剥き、水にさらしたあと、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ろう。油で素揚げしたあと、塩をふりかければポテチの完成だ。
じゃがいもの皮の厚さによってポテチの食感が変わるので、いろいろと試してみてほしい。塩の代わりに、こしょうやハーブソルトをかけても美味しいだろう。
結論
じゃがいもの皮にはさまざまな再利用法がある。鏡やシンクの掃除やガラスコップの曇り落としなどに、ぜひ活用してほしい。また、じゃがいもの皮は毒素を取り除けば食べられる。ポテチなら揚げて塩をかけるだけなので、余った皮で手作りしてみよう。
(参考文献)
※1出典:農林水産省「じゃがいもに含まれる天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関するQ&A」