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トイレ

トイレのフタを閉めると節電になる?閉めたほうがよい理由を解説

投稿者:ライター 上野祥子 (うえのしょうこ)

鉛筆アイコン 2023年3月17日

あなたは、使った後のトイレのフタを閉める派だろうか、それとも閉めない派だろうか?寒い時季は、温水洗浄便座や暖房機能付き便座のフタを閉めるだけで節電できるため、トイレのフタはぜひ閉めてほしい。本記事では、トイレの節電方法とともにフタの持つ役割を見ていく。トイレのフタを閉めるだけで、節電以外にもさまざまなメリットがあるので参考にしてほしい。

  

1. トイレのフタを閉めると節電になる?

お金
トイレのフタには、便器内に物が落下するのを防ぐ、便器のデザイン性を向上させる、温水洗浄便座や暖房機能付き便座の断熱性を高めるなどの役割がある。節電の観点から注目すべきポイントは、便座の断熱性を高めるという点。トイレの実質使用時間は1日50分程といわれており、なんと23時間以上も使っていない状態なのだ。そのため、使わない間はフタをすることで熱の放出を抑え、節電(省エネ)を心がけるのがよいだろう。それでは、トイレのフタを閉めることで一体いくらの節電になるのだろうか。

年間1,000円程節約できる

資源エネルギー庁によると、トイレのフタを閉めることで年間34.90kWhの節電(省エネ)が可能とのデータが出ている(※1)。原油に換算すると8.79L、17.0kgのCO2削減につながる。
トイレの機種や使用環境によって異なるが、電気代は年間約1,080円の節約になるそうだ(※1)。ただフタを閉めるだけの方法であるため、いますぐにでも実行してほしい。

2. トイレの節電効果をさらに高める方法

コンセント
温水洗浄便座や暖房機能付き便座は、使っていない時間も洗浄水や便座を温める待機電力が消費される。そのため、1日のトイレ使用時間に対して意外と電気代がかかっているのだ。ここでは、トイレのフタを閉めるほかに、相乗効果を見込めるトイレの節電方法を紹介する。

夏場は電源をオフにする

便座温め機能は、寒い時季にその恩恵を感じられるものの、夏場は必要ないケースもあるだろう。暖かい時季や長期間不在にする場合は、余計な電力を消費しないよう電源を切ることをおすすめする。また、節電機能を搭載した機種である場合は、積極的に活用するのも良策だ。

温度を低く設定する

洗浄水や便座の設定温度が高いと、自ずと消費電力も増大してしまう。季節や体感に合わせて、温度設定を見直してみよう。冬場の設定を「強」にしている場合は「中」に、春秋は「中」を「弱」にするなど、いつもの温度設定を1段階下げるだけでも節電効果が上がる。

こまめに掃除する

温水洗浄便座で使用されるノズルなどは、汚れが付着することで動作環境が悪化して負荷がかかり、余計な電力が消費されてしまう。汚れを放置すれば、機能低下だけでなく故障の原因にもなりかねないため、こまめな掃除を心がけよう。

3. トイレのフタを閉める節電以外の効果

スマホ
ところで、節電をはじめとする「ヒトや地球にやさしい」トイレのフタの真価をご存じだろうか?先述したとおり、トイレのフタには多様な役割がある。ただ、トイレにフタが付いている理由を知らない方もいるだろう。トイレのフタがどのような効果をもたらすのかを知れば、毎日毎回フタを閉めようと思うはずだ。

トイレのフタを閉めるメリット

ここでは、トイレのフタを閉めることで得られるメリットを3点紹介する。
【ウィルスや菌の飛散を防ぐ】
汚物を流す際にトイレのフタを閉めれば、水の飛散を軽減することが可能である。これは、新型コロナウイルスや食中毒、感染性胃腸炎などの感染を防ぐためにも有効だと考えられている方法だ。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染予防・対策マニュアル」にも、洋式トイレで汚物を流す際にフタを閉めるよう記載されている(※2)。
【便器への落下を防ぐ】
トイレの室内にトイレットペーパーや生理用品、掃除道具などを収納している方も多いだろう。トイレのフタを閉めていれば、棚から物を取り出す際や地震が発生した際でも、それらが便器内に落下するのを防止できる。また、子どもやペットの事故リスクを軽減することも可能だ。

【水が流れる音を軽減できる】

古い機種のトイレは、水を流す際の音が大きいものもある。深夜や早朝などの時間帯によっては、トイレの使用音が気になることもあるだろう。そのような場合、トイレのフタを閉めてから流せば音量を抑えることが可能だ。集合住宅の騒音対策にも有用な方法である。

結論

トイレのフタを閉めるという些細な行動ではあるが、毎日続けることで、節電の効果があることがわかった。感染症予防や物の落下防止、事故発生リスクを減らす策としても有効だ。今まで閉めてなかった方も、フタを閉めるメリットを知ればこれからはきっと閉めたくなるだろう。
(参考文献)
※1出典:資源エネルギー庁「風呂・トイレ _ 無理のない省エネ節約 _ 家庭向け省エネ関連情報 _ 省エネポータルサイト」
※2出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染予防・対策マニュアル」
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  • 更新日:

    2023年3月17日

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