目次
1. SDカードの寿命はどれくらい?

SDカードの寿命には、ユーザーが書き込みや消去を行う回数が大きく関係している。SDカードには書き換えの回数に制限があり、書き込みや消去を頻繁に行うと寿命が短くなってしまう。とくにドライブレコーダーは書き換え回数が多くなりがちで、寿命も短くなりやすい。
寿命と書き換え回数の関係性
書き換えできる回数は、SDカードに使用されているNAND型フラッシュメモリの種類によって異なる。一般向けに流通しているのは、「MLC(Multi Level Cell)」と「TLC(Triple Level Cell)」の2種類だ。製品によって多少の違いはあるが、書き換え回数はMLCで約3,000回、TLCで約1,000回が目安になる。お持ちのSDカードがどちらか調べるには、該当製品のホームページで製品情報を確認するとよい。
2. SDカードの寿命を知らせる症状

SDカードの寿命が近くなると、エラーが発生してデバイスがカードを認識しなくなる場合がある。またデータの読み書きができない場合も、まもなく寿命がくる可能性が高い。いつの間にか寿命がきていてSDカードのデータが消えてしまった、という事態に陥らないためにも、SDカードの寿命サインを見逃さないよう注意したい。
SDカードの寿命をチェックする方法
お持ちのSDカードの寿命は、無料のアプリやソフトで診断できる。アイ・オー・データの製品なら、「診断ミレル」というソフトを利用しよう。また「Check Flash」というフリーソフトもある。ソフトを使う際に心がけたいのは、SDカードのデータのバックアップを取っておくことだ。ソフト使用時には、SDカードのデータがすべて消える可能性もあるので注意しよう。
3. SDカードの寿命を延ばすコツ

SDカードの寿命はどうしても避けられないが、いくつかの工夫で寿命を延ばすことができる。以下のコツで故障を防ぎ、寿命を少しでも延ばそう。
SDカード上のファイルを編集しない
SDカード上でファイルを直接編集すると、データの書き込みと削除が繰り返され、寿命を大きく縮めやすい。コピー&ペーストでファイルをパソコンに移してから、パソコン上で編集しよう。
SDカードを正しい手順で取り出す
データをパソコンに移したら、SDカードを正しい手順で取り出すことも大切だ。PC上のウィンドウでSDカードのドライブを右クリックし、「取り出し」をクリックしてから取り出そう。
SDカードを正しく保管する
ホコリや汚れがつかないよう、SDカードはケースに入れて保管するのが望ましい。ホコリやゴミがたまると、故障の原因となる場合もあるので注意が必要だ。湿気が多い場所や高温の場所は避けて保管してほしい。
SDカードをパソコンに差したままにしない
データを移したあとのSDカードは、パソコンに差したままにしてはいけない。SDカードを差しっぱなしにしていると、パソコンが自動的にディレクトリにアクセスし、書き換え同様のサイクルが行われてしまう。寿命が縮まりやすくなるので要注意だ。
結論
書き換え回数が上限に到達すると、SDカードは寿命を迎える。SDカードを長く使うために、カード上のファイルを直接編集しない、パソコンに差しっぱなしにしないなどで、書き換え回数を極力抑えよう。バックアップも定期的に取り、データを大切に保管してほしい。