目次
1. テレビの大きさを表す単位に「型」が使われる理由

日本ではテレビの大きさを表す単位に「型」が使用されている。インチとの違いと、型が使われる理由を解説しよう。
インチを日本独自の「型」に置き換えた
インチと型に違いはない。インチとはヤード・ポンド法の長さの単位で、1インチは2.54cmにあたる。テレビがアメリカから日本に入ってきたとき、欧米の標準規格であるインチを用いたため現在も使用されているわけだ。
当時の日本ではインチという単位は馴染みが薄かったため、日本独自の「型」という表記に置き換えたとされる。単位の名称が違うだけでインチと型は同じものなので、分けて考える必要はない。
2. テレビの大きさを表す単位の違い

テレビの大きさを表す単位である、「インチ・型」と「V型」について解説しよう。テレビを選ぶ際の基礎知識として、違いをチェックしてほしい。
「型」や「インチ」の意味
型やインチはフレームを含む対角線の長さのことだ。デジタルテレビの比率は、横16で縦9という比率になっている。たとえば32型・インチの場合、対角線は81.28cm、横は70.71cm、縦は39.83cmだ。
「V型」の意味
映像が映し出される画面の対角線の長さをV型と表記する。型やインチと違い、フレームの部分は含まれない。そのため32型と32V型ではテレビのサイズが異なり、32V型のほうが映像が表示される面積がやや大きい。
3. テレビ画面の大きさの選び方

テレビの大きさを表す単位とあわせて、画面サイズの選び方を確認しておきたい。視聴距離と部屋の広さに分けて、選ぶ際のポイントを紹介する。
視聴距離で選ぶ
4Kは画面の高さの1.5倍、フルHDは3倍が適切な視聴距離だ。いつもテレビを視聴している位置と、設置したい位置の距離を測るとよい。一方で快適に視聴できる距離には個人差があるので、あくまで目安と考えておこう。
部屋の広さで選ぶ
部屋の広さにあったサイズのテレビを選ぶと、視聴しやすい。4.5~6畳は24~32インチ、8~10畳が32~40インチ、10~12畳なら40~50インチを目安にしよう。
12畳より部屋が広いなら、50インチ以上の大画面テレビでも置きやすい。一方で家具や部屋の間取りによっては、圧迫感や狭さを感じることがある。設置後をイメージしたうえで選ぶことが重要だ。
結論
テレビの大きさを表す単位であるインチと型には、違いがない。どちらもフレームを含む対角線の長さのことだ。同じくテレビの大きさを表す単位であるV型は、フレームが含まれない対角線の長さを指す。そのためインチや型よりV型のほうがやや大きい。また、適したテレビを選ぶためのポイントも、あわせてチェックしておこう。視聴距離や部屋の広さから、視聴しやすいサイズのテレビを選んでほしい。