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蜂に刺されたときの対処法とは?正しい応急手当や注意点を解説

投稿者:ライター ブルーナ明子 (ぶるーなあきこ)

鉛筆アイコン 2023年4月 4日

蜂に刺されたときの対処法を知っておけば、いざというとき冷静に行動できる。命の危険があるケースもあるので、正しい知識を覚えておきたい。この記事では、蜂に刺されたときの正しい対処法をまとめた。刺された直後の行動や、過去に刺された経験がある場合の対処法とあわせて紹介する。

  

1. 蜂に刺されたらどうなる?

蜂に刺される
蜂の種類にかかわらず、刺された部分は毒液による鋭い痛みが出る。15分以内に赤く腫れ、熱をもってかゆみを感じるのが特徴だ。一般的に痛みは数時間から1日でおさまる。その後はかゆみを伴うしこりが残るが、数日たつと消えることが多い。
ただし、蜂の毒性が強かったり毒の量が多かったりすると、全身症状が出るケースがある。呼吸困難やじんましん、発熱、腹痛などの症状には注意が必要だ。スズメバチに刺されたときや過去に刺された経験がある人は、とくに注意してほしい。
蜂に刺されたときは、慌てずに冷静に行動することが大事だ。すぐにすべき行動と、間違った対処法をチェックしておこう。

速やかにその場所を離れる

蜂に刺されたときは、刺激しないように速やかに安全な場所に避難してほしい。アシナガバチやスズメバチは、繰り返し針で刺す。ミツバチは再び刺すことはないが、攻撃フェロモンで近くの仲間を刺激するので注意しよう。頭を隠しながら姿勢を低くして、ゆっくりと離れるのが正しい対処法だ。

蜂に刺されたときの間違った対処法

蜂に刺されたときに騒いで刺激すると、興奮して攻撃性が増す。手ではらったり大声を出したりするのは、間違った対処法だ。蜂は黒いものを狙うため、蜂がいる場所に近づくときは白い衣服を着用して帽子で髪を隠そう。
蜂に刺されたときに口で毒を吸い出したり、患部に尿(アンモニア)をかけたりするのもNGだ。口内に傷があると毒が体内に入る可能性がある。尿では蜂の毒は中和できず、雑菌も繁殖するので絶対にしてはいけない。

2. 蜂に刺されたときの正しい対処法

手を冷やす
蜂に刺されたときの、基本的な対処法をチェックしておこう。正しい対処法を実践すれば、症状の軽減が期待できる。

針を抜いて水で洗い流す

毒は水に溶けるので、蜂に刺されたらまず流水で洗い流す。爪などで傷口周りを圧迫して、毒液をしぼり出しながら洗い流すのが正しい対処法だ。毒を吸い出す専用の器具もあるので、蜂の巣の近くに行く際は事前に用意しておくとよい。
蜂に刺されたときの針が残っている場合は、洗う前に患部を指でつまんで毛抜きやピンセットで抜く。道具がないなら粘着テープを使い、はがしながら抜く対処法がおすすめだ。指で取ろうとすると逆に針を押し込んでしまうので、必ず道具や粘着テープを使用してほしい。

患部に薬を塗って冷やす

ステロイド剤や抗ヒスタミン剤が配合された軟こうがあれば、患部に塗布する。それから保冷剤や氷のう、ぬれたタオルで患部を冷やす。手足を蜂に刺された場合は、心臓より高い位置にあげておけば毒が全身に回るのを抑えられる。
20~30分ほど安静にして、異常がない場合はひとまず安心だ。ただし、この対処法はあくまで応急処置なので、少しでも様子がおかしいと感じたときはすぐに病院を受診してほしい。蜂に刺されたときは基本的に皮膚科だが、乳幼児から18歳までのお子さんは小児科を受診しよう。

3. 過去に蜂に刺されたことがある場合の対処法

救急車
過去に蜂に刺されたことがある人の場合、命の危険にさらされる恐れがある。適切な対処法を、すぐに実行することが大事だ。

全身アレルギー反応に注意する

蜂に刺された経験がある場合は、アナフィラキシーショックに注意が必要だ。最初に刺されたときに体中で抗体が作られ、その後同じ種類の蜂に刺されると過剰に反応することがある。
スズメバチ類とアシナガバチ類の毒は類似しているため、種類が違っても症状が出る可能性が高い。初めての場合でも大量の蜂に刺されることで、アナフィラキシーショックが起きる恐れがあるだろう。
蜂毒は反応時間が早いので、30分以内に強いアレルギー症状が出る。呼吸困難やじんましん、嘔吐、下痢、腹痛、めまい、錯乱、冷や汗、意識の混濁などの症状が現れたら、すぐに対処しよう。

アレルギー反応がある場合は病院を受診する

蜂に刺されたときアナフィラキシーショックが発生した場合、迅速な治療が求められる。呼吸困難や意識消失、血圧低下により、命の危険に陥る可能性があるだろう。
全身アレルギー反応が現れたら、すぐに119番通報で救急車を呼んでほしい。救急車が来るまでは、仰向けで寝て待機する。過去にアナフィラキシーショックを引き起こした経験がある人は、対処法として「エピペン」という自己注射剤を携帯しておくと安心だ。

結論

蜂に刺されたときは、正しい対処法を実践することが大事だ。ゆっくりとその場所を離れてから、針を抜いて患部を洗い流す。薬を塗って冷やせば基本の対処法は終わりだ。ただし、過去に蜂に刺されたことがある人は、全身アレルギー反応に注意しよう。少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してほしい。
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  • 更新日:

    2023年4月 4日

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